倒錯の夏
第21章 五日目・8月10日 異変
翌朝、美津子は昨日のことはすっかり忘れたように、いつも通り6時に起床し、厨房に立った。
しかし、薬物とともに受け入れた少年の熱い肉塊の記憶は、焼印のように、熟した身体の奥にしっかりと刻み込まれている。
その証拠に、子供らの賄いの準備に忙しいはずの身体が、ふとしたときに一瞬動きが止まり、ウェストから豊かに肉付いた腰のあたりがゆっくりと、なまめかしくくねるのである。
美津子の身体は、明らかに変調していた。身体の変化を拒もうとする思考に反して、発作は周期的に襲ってきた。
なんともいえない焦燥感、喉の渇き、そして、腰の奥から這い上がってくる灼熱感。それらの防ぎようのない感覚を理性で押さえ込もうとして、美津子はひとり身体をよじらせるのだった。
7時。菜穂が加勢に加わる。自分でもはっきり自覚できる変調を、年若の菜穂に悟られまいとする焦りが、かえって美津子の感覚を鋭敏にする。
人妻の膣は、明らかに、昨日と同じ少年を欲し、純白のエプロンの下で蠢いていた。
8時。その、当の少年が配下のガキ共を引き連れて食堂に現れる。7分刈りの大柄な体躯は見るからにエネルギーの塊だった。その元に、少年たちは統制されている。
しかし、今現在、統制されているのは少年たちだけではない。このペンション全体が彼の統制下に入りつつあるといってもよかった。
“場”の統制者であるなおきは食堂の端のテーブルに付く。その奥に並んで、小村夫妻。後を追って、残りの子供らも席に付く。子供に占領された食堂内は、外の熱気のような喧騒で満たされた。
その喧騒の中を、菜穂がジーンズにノーブラのTシャツという格好で配膳に歩く。自然、少年達の視線は、重そうに張った胸元をちらちらと視姦する。
「うわ、でっけぇぇぇ~~・・・」
「へへ~~、おれたちさわったもんね~~♪」
無邪気に、小学五年生の淳がささやくと、周囲の少年たちのざわめきが一気に昂ぶる。
「え?え?え?、ど~だったんだよ?健也ぁ?」
聞かれた健也は自慢げに鼻を膨らませた。「菜穂ちゃんのむね、むっちむち♪」
「えええ~~~~俺ももみてぇぇぇぇ~~」
炊き上がった飯を盛る菜穂の耳には、子供らの会話は全て聞こえている。19歳のお姉さんは、既に、子供らにとっては“公然の肉奴隷”に成り下がっていた。
「ねえ、なおきクン、オレも、次、やらしてよ・・・。い~でしょ?」
中学1年の諒樹は当の菜穂ではなく、“首領”のなおきに訊いた。
「あ~?まだはええよ。」
なおきは一言で片付ける。
「なんだよ~~・・・」
ゆうきは少し抵抗した。
「菜穂はさ」
なおきはテーブルの端から、反対側の端で飯盛りをしている菜穂を眺めながら言った。
「俺もまだだからよ。」
・・・そのままじっ、と菜穂を視姦し続ける。
菜穂は手元から少し顔を上げ、上目使いを中学生の視線に絡めた。それは周りの少年たちが直樹に送る上目とは違う、淫靡な期待そのものだった。
その視線に満足した中学生が年上の雌に返す微笑は、反抗したゆうきを黙らせるのには十分だった。
「さ、食おうぜ。健司さん、いいですか?」
小村健二が黙ったまま少しうなづくと、ガキ共は一斉に、欲望を満たしにかかった。
「菜穂ちゃ~ん。」
なおきが大声で呼び捨てで呼ぶ。
「はいは~い」
先程の視線とはまったく結びつかない、オレンジ色のはきはきした声で駆け寄る菜穂。なおきは菜穂に小声で訊いた。
「ねえ、奥さん、呼んできてよ」
菜穂は厨房に向かっていった。
しばらくして、美津子が厨房のドアから姿を現した。膝下までの茶色のスカートに白のブラウスといういでたちで、テーブルの端から茶をついで回る。
その姿は、まるで、子供たちを優しく賄う魅力的な母親だった。テーブルの端に座った中学生はそんな熟女の様子をじっくり観察している。その目はギラギラした思春期の欲望にあふれていた。
美津子の清楚すぎる今朝の容姿に、昨日自分がそこから引きずり出した痴態をあからさまに重ねているに違いなかった。
あのスカートの下に、昨日、オレのチ○ポで思いっきり拡げてやった穴を隠してる。犯してる最中、ヒクヒクしてた尻の穴も。舐めると大き目になる乳首と、大きめの乳輪も。
美津子がなおきに近づいた。茶を注ぎ終わった瞬間、中学生は言った。
「昨日は面白かったねぇぇ~~」
中学生は人妻の顔を好奇の眼で観察する。それは成り行きを見守っていた少年たちも同じだった。
「・・・・・・・・・・・・・・」
美津子は無言だった。怒りなどという感情は微塵もない。むしろ、自分の身体を自制するのが精一杯、という感じだった。それを察した中学生は続ける。
「どうしたんですか?体の調子、悪そうですね。」
「ちょっと・・・」
美津子がやっと口を開いた。
「え?」
「か、からだの調子が、わるくて・・・。」
オウム返しになってしまった。少年たちからヒソヒソと笑いが起こる。
「え?、じゃ、薬飲んだほうがいいですよ」
「そ、そうね。」
急須を持った手が少し震えている。
「じゃ、これ、要りますか?」
なおきがテーブルの上に出したのは例の小瓶だった。
「・・・・・・・・・・・・・・」
「どうします?」
なおきはニヤけながら追い討ちをかける。人妻の目の色が変わった。少年たちは、母親のような熟女の腰がいやらしくくねったのを見逃さなかった。
「い、いえ、いい、です・・」
美津子はそれだけ言うと、俯き加減に少年を振り切り、そそくさと厨房に引き込んでしまった。
なおきはピースサインを出した。
「効きまくり~~~~♪」
少年たちの興奮で、食堂にはしばらく異様な雰囲気が残った。
コメント
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コメント (1)
これ懐かしいですね。
もっと続きがあって旦那視点でSEX中の奥さんと対面するシーンまで作者が書いていましたが、その後すぐにサイトごと消滅してしまいました。
あとこの作品とほぼ同じ文章表現の作品に「体験告白、嬲り犯される心」があります。
この作品の方が古いオリジナルで「体験告白、嬲り犯される心」の方がパクリの盗作です。