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倒錯の夏

第14章 四日目・8月9日 白昼の視姦

 

美津子は、歩きながら、下半身ばかりが気になった。

気持ちは指先に現れ、歩き初めこそ尻肉に食い込んでくる短パンをしきりに直していたが、登り坂では下半身の動きは大きくなりがちで、熟女の尻を覆う僅かな生地はその面積を徐々に狭めてきていた。

人もまず通りかからない寂れたキャンプ場の小道で、欲望に飢えた少年達の前を歩かされるには非常に危険な格好であった。

美津子は、後ろが気になってはいたが、振り向かないでいた。敢えて少年達の存在を意識しないように努めていた。

登り坂は急にきつくなる。脚を大きく上げて、踏ん張るように歩く。自然に、隊列の進むスピードは遅くなった。美津子の太腿はにわかに汗ばみ始めた。頬に絡みつく髪が邪魔だ。

正午に差し掛かった8月の太陽は、美津子から注意力を少しづつ奪っていった。

「奥さん、疲れた?」

不意に真横から少年の声で話し掛けられた。肩がビュクッ、と大げさに震えて、美津子の歩きが止まりかけた。しまった、と思った。

右後ろを振り向くと、7分刈りのにきび面が気付かないうちに美津子のすぐそばに来ていた。直樹だった。その顔は、意味ありげにニヤケた笑みを浮かべていた。

「汗びっしょりだよ」

昨日自分を犯したばかりの中学生は平気で話し掛けてきた。美津子は少年と視線が合うと、すぐに俯いてしまった。

自分を犯した相手には、子供とはいえ女は恐怖を感じずにはいられない。しかし、その感情は、女の意に反して畏敬にも近いものだった。

「え、ええ・・す、こしね・・」

昨日見た夢を、僅かに反芻しながら、美津子はそれだけ返答するのがやっとだった。

中学生は美津子のすぐ背後について歩きはじめた。美奈子の鼓動が急速に激しくなる。それは、運動のみによって起こった変調ではなかった。

いつのまにか、直樹を含む少年3人は、美津子は取り囲まみながら歩いていた。

少年達のニヤケを肩で感じる。美津子の恐怖は増幅したが、俯き黙って歩きつづけるしかなかった。大人のプライドを保っていたかった。

”・・・で、あ・パンツ・・・・・あげて・・あのなかに・・・・”

なおきは3人の小学生達に話し掛け、笑いを誘っている様子だった。

”すっげ~”

小学生の1人が溜息混じりに小声で洩らした。少年達を無視するように歩く美津子にも、彼らが何について話しているかは火を見るより明らかだった。

美津子は救いを求めるように顔を上げた。しかし、菜穂は、いつのまにか美津子を抜かしたみのりとともに、はるか先を振り向きもせず進んでいる。

それを確認した瞬間、美津子の背筋から下腹にむかって冷えたものが走り、少年達の声はやけに大きく明瞭になった。

短パンの裾は、少年達に気を取られている間に、さらに大きく捲くれ上がり、右の尻朶が顔を出していた。

しかし、少年達に間近で視姦されながらそれを直すことは、かえって彼らの劣情を煽ってしまう気がして美奈子は躊躇し、ただ目の前の地面を見つめながら黙々と歩きつづけた。

”むちむち。”

”すっげ~、・・・らかそ~”

”だろ?・・・なかみ・・・・で、・・・たぶん、よこから・・・むね・・すげ~・・・揺れてるよ~”

”やっちゃおうよ・・・”

短パンの裾が捲れあがってくる。自分の腰の動きが何だか派手になっているような感覚。

暑い夏の昼間、子供に囲まれて肌を露出し、視姦されながら歩かされる自分。それに抵抗できないでいる自分。

決して若くないことを自覚し始めた熟れた年の女にとって、それはかなりの屈辱の筈だった。

しかし、露骨な子供らの言葉が投げかけられる毎に、美津子は下腹の痺れを感じていた。

”ほら、下向いて・・そろそろ限界、って感じじゃん?”

”スかしてるよね”

”さわっちゃえよ”

”うわ、伸ばせば届くヨォ・・。”

美津子の下腹は、子供らの言葉のたびに疼いた。そして、熱く充血して膨らみ、潤んでくるのがわかった。

嘘でしょ?子供相手に・・?

・・・ちがう・・、わたし、きっと、いやらしいことばに、酔ってるだけ。

”感じてんじゃん?”

”え~、嘘?”

”ほら、あの顔。そうだろ。絶対。”

嫌よ!ふざけないで!子供のくせに。わたし、そんなんじゃない・・・・

恐怖と羞恥と屈辱のなかで何とかプライドを保ち、この場をやり過ごすことで精一杯の美津子の思考は、猛暑も手伝って次第に明確さを失ってきていた。

もう、短パンの食い込みも、自分が歩いているということさえも忘れそうになりながら、少年達の言葉だけははっきりと聞き取っていた。

”いっちゃえって”

”だいじょぶかな?”

”いいって。好きもんなんだよ。”

中学生の直樹が2人の小学生をけしかけている。

なに、勝手なこと・・・!

とうとう、小学生の指先が、震る熟女の尻たぶに触れた。偶然といっても良い位の微妙な接触だったが、美津子の身体はビクン!と大げさに震え、脚の動きが止まりかけた。

思ったよりオーバーな反応に、2人の小学生は少し戸惑ったようだったが、無関心を必死に装うとしている女の反応に気を良くした。

美奈子はもう一度、顔を上げた。菜穂とみのりの姿は見えなくなっていた。

なんで・・

美津子は突然立ち止まり、俯いたままぽろぽろと泣き始めた。

「あ~奥さん、疲れちゃったネェ」

直樹が妙に明るい声を出す。

「お前ら、先行って、みのりさんに、俺と奥さん休憩するから先に帰ってくれって言って来い。お前らも先行っていいぞ」

言われた小学生達は一瞬不満そうだったが、直樹が睨むとすぐに駆け出していった。

 

 

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コメント

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  • コメント (1)

    • 通りすがり
    • 2019年 8月 25日

    これ懐かしいですね。
    もっと続きがあって旦那視点でSEX中の奥さんと対面するシーンまで作者が書いていましたが、その後すぐにサイトごと消滅してしまいました。
    あとこの作品とほぼ同じ文章表現の作品に「体験告白、嬲り犯される心」があります。
    この作品の方が古いオリジナルで「体験告白、嬲り犯される心」の方がパクリの盗作です。

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