華やかな雛壇の上で、俺は傍らで微笑むウエディング姿の順子に微笑みかけた。
「幸せになろう・・・な」
俺の囁きに順子は素直にコックリと頷き、俺を見つめ返した。瞳が輝いている。今日の順子はとびっきり綺麗だ。
今日、俺たち2人は小学校以来、十数年の付き合いを経て結婚する。物心ついて以来、俺の傍らには順子はずっとそばにいた。学校生活でもプライベートでも…。
そのほとんどが楽しく忘れ難い思い出だ。でも一つだけ、2人にとって耐えがたい、心の奥底に刻み込まれた記憶がある。俺は順子のアップした髪の下に広がる聡明そうな額をじっと見つめた。
念入りにメイクを施したその肌には、ちょうど眉間の上あたりにまるで観音像のような丸い火傷の跡がある。この傷については俺も順子も互いに今は口にしない。しかし、このやけどを負った日の記憶が消えることはない。そう、この先一生…。
忘れもしない高校3年の初夏のある夕暮れ、俺、村田誠は幼馴染の窪田順子と日の落ちかけた校舎の影で他愛もないお喋りに興じていた。順子とは小学生時代から仲良しで、高校も一緒の高校に行こうと申し合わせていたくらいだ。当時でも順子ほど穏やかで優しい少女は珍しかったと思うし、真面目で家庭的な彼女を俺はずっと好きだった。幼馴染特有の甘さや親しみも手伝って、自然な流れで交際は続いていた。
その日も、お喋りの内容はいつもと変わらなかった。体操部の夏に行われる最後の大会に向けて猛練習していること。クラス委員をしているために、女子同士の不仲に困っているというささやかな悩み。俺の方はお笑い芸人のものまねをして見せたり、友人との馬鹿話を聞かせてやると、隣に腰を下ろした順子はコロコロと楽しそうに笑い転げた。授業終了後、部活動の始まるまでのわずか30分ほどの休憩時間は俺らの幸福タイムだったのだ。
「今度、順子のレオタード姿、写真に撮らせてくれよ」
俺は冗談めかして頼むと、順子は普段は穏やかな瞳をちょっとだけつりあげ、俺をぶつまねをしたがすぐに、その目をにゅっと柔らかく下げて俺を見つめた。
「考えといてあげる」
順子は小柄だが結構成長が早く、バストはDカップだったし、体操部ということもあって太股もかなりムチッとした俺的にはそそられる体つきだった。当然俺と順子は既に身体の関係があった。1年前の夏休み、俺の部屋でバージンを捧げてくれて以来、時折愛を確かめ合っていた。俺たちは身体の相性もかなり良くて、生意気にも順子の性感帯は知り尽くしていたと思うし、順子もベッドで果てる、という域まで悦びを感じてくれていた。
週末のデートの約束をしながら、俺は順子の身体を愉しめることに大きな喜びを感じていた。
「じゃあ、な」
俺はまた明日、という意味で右手を挙げた。俺は当時、水泳部だった。練習時間は異なるので体育館で練習をする順子とは大抵ここで別れることになる。
「うん、バイバイ」
順子はそれに応じて、同じように手をひらひらさせてお別れの合図をした。が、すぐに少し真面目な表情になると立ち去ろうとした俺に駆け寄ってきた。
「そうだ、ねえ、誠・・・ また喧嘩したんでしょ…」
順子はクラス委員の優等生の女の子が問題児を注意するような口調で近づき、少し上目遣いに俺を見つめ鼻先を指差した。
「あんまり喧嘩ばっかしてると、まずいよ~ 進学とかに響いたらどうする
の」
俺は当時、相当問題児で、喧嘩はよくした。中学まで空手を習っていたこともあって喧嘩には自信があった。でも順子はそんなことが周囲に広がるたびに心配してくれた。
「定時の人とかの間で噂になってるみたい… ほんと、やめてよね 怪我とかしたらまんないでしょ」
順子が言う「定時の人」というのは、俺らの高校に併設されていた定時制の生徒の事だった。かなりワルが多く、学校に寄せられる問題はほとんどが定時制の生徒が起こしていた。順子も体操部の練習が遅くなり定時の生徒が体育館を使う事になると、いやらしい言葉を投げつけられたり、じっと見つめられたりしてキモい、という話をよくしていた。そして順子が言う、喧嘩した相手というのも定時制の生徒だった。
喧嘩というのは適当ではないかも知れない。俺に言わせれば降りかかる火の粉を払っただけだ。きっかけは些細なものだった。数日前、佐藤健という塗装工をしている定時の生徒が、うちの教室の生徒の机の中から財布を抜き取る現場を見つけた俺が注意したのに逆切れし暴れたため、俺が打ち負かしただけだ。
自分で言うのも何だが、結構正義感の強い俺は問題は起こすが、どこか周囲から信頼されていたのも事実で、この件で全日制と定時制両方の教師から感謝され褒められた俺はとても気を良くしていた。鼻血を出しながら、悔しげに俺を睨みつけていた佐藤をどこか優越感に浸った眼で見たいたのは事実だ。
「本当にやめなよね、定時の人たちつて変な人たちともつるんでいるって言うし…」
順子は俺に念を押すようにちょっぴり俺を睨んだ。だけれど俺は、彼氏を心底心配する順子を可愛い奴だ、と思うだけでそんな忠告を気にも留めていなかった。その後身に降りかかる忌まわしい体験など予想だにせず…。
部活を終えた俺はロッカーに着替えに戻った。珍しく練習に熱が入り既に夜の8時過ぎだった。人気の無いロッカールームに入る。すると、俺のロッカーに一枚の張り紙がしてあった。
(グラウンドの用具室で待っています 誰にも知らせず一人できてね でも、その前に携帯に電話してね あいしてるわ、順子)
藁半紙にサインペンで殴り書きされた文字。明らかに順子の書いたものでないことはすぐわかった。何か冷やかすような文面だが、何処か不吉な予感を覚えた。俺は携帯を手にし、順子に掛けた。
3回、4回・・・呼び出し音が鳴る。
(現在電話に出ることができないか、電波の届かない所に…)
御決まりのメッセージが流れるだけだ。5回ほどかけただろうか、俺はたまらなく不安になりグラウンドの隅に設置されている用具室へ急ぐ。すでに日が完全に堕ち野球部の練習も終わったグラウンドはほぼ真っ暗だったことを記憶している。そこからわずかに明かりがもれる用具室の中で俺と順子は壮絶な屈辱かつ、恐怖を味わうことになる…。
小さな用具室のドアを開けた俺の目に飛び込んできたのはあまりにも無残な光景だった。そこには裸にされ泣きべそをかく順子の姿。成長著しい乳房は隠す手立てを奪われるかのように、両手首はビニール紐を使って頭上で縛られ、その縄尻は窓に設置された錆びついた格子に結び付けられている。
「じ、順子!!」
「んッ、んんッ!!」
俺の姿を認めると順子は瞳をぐっと開いて涙をあふれさせると、声ならぬ声を出し俺を見た。口には粘着テープがべったりと貼り付けられている。順子は裸身を捩って首を振る。その両脇には数人の男たち。いずれも、定時制の生徒で、一人はあの佐藤健だ。佐藤はガムをくちゃくちゃと噛みならしながら冷やかすように言った。
「ほ~ら、王子様が迎えに来てくれたよ~」
佐藤は、順子の顎に手をかけて俺の方を向かせる。
「てめえ!!」
俺は目の前の事実に激昂した。順子が裸にされている。しかも、こんなくだらない奴らに、問題を起こすしか能のない定時の連中に、俺の順子が!!それも、つまらない逆恨みの代償として…。
「こえ―顔すんなよ それより見ろよ おめえからのラブコールがあんまりしつこいんで順子チャン、濡れ濡れじゃねえかよ」
佐藤は順子の秘部を顎でしゃくる。俺は心臓が止まりそうになった。順子は薄ピンク色のパンティだけは身につけている。でもその股間部分が角ばった「何か」がテントを張ったように突き出ている。愛液で濡れそぼり、パンティから透けて見えるそれは順子の携帯だということに気がつくまで数秒かかった。俺は頭を殴られたようなショックを覚えると同時に、怒りに腕が震えた。俺からの電話が囚われて屈辱的な仕打ちに耐えていたであろう順子の敏感な部分を徹底的に刺激し、辱めていたとは…。見ると床には順子の部活用のバッグや練習用の破れたショートパンツが散乱している。おそらく遅くまで最後の大会に備え一生懸命に練習をした後、ロッカーロームでこいつらに拉致された。そして、若さ溢れる肉体を大胆にさらした薄い練習着を引き裂かれ、裸同然にされた挙句縛られここに曝された。さらに、秘部にはバイブレーション設定された携帯を挿入されて俺からの呼び出しで最もこいつらに見られたくないであろう痴態をしっかりと眺め愉しまれたであろうことを想像するだけで、俺は耐えられなかった。
「こいつかよ、全日の糞野郎は…」
佐藤に飛びかかろうとした俺の前に背の高い、ごつい男が立った。俺は初めて恐怖を覚えた。朴という見覚えのある男だった。地元では相当な噂のある男で、親父は堅気でないという噂があり、息子本人も飲み屋に入り浸っていたらしいし、中学時代は補導歴もあるという噂の奴だった。奴も定時制に在籍してはいたが、この頃では学校に姿を見せることはほとんどなくなっていた。蛇に睨まれた蛙とでも言えばいいのか・・・。情けないことに俺は怯んで立ちすくんでしまった。これで勝負は、そして、俺と順子の運命も決まってしまったといっていい。朴はいきなり俺の顔面に拳を叩きこんできた。前歯が折れる衝撃とともに俺は吹っ飛んでいた。
その後のことは思い出したくもない。5人の男にたっぷりと可愛がられた。拳をくらい脳みそがぐらつくたびに、瞼がみるみるうちに腫れ上がって来るのが解ったし、口の中に生暖かい血が広がり、ボディブローをくらい吐き気もした。何よりも屈辱的だったのは、大好きな女の前で無様な姿をさらすことだった。順子は俺が殴られけられるたびに、粘着テープを張られた口のなかでくぐもった声をあげた。俺は暴行の雨嵐が止んだのち意識こそ失わなかったが、もう抵抗する気力もなくコンクリの床に横たわった。顔に固い靴底の感触が襲いかかってくる。
「謝れって言ってんだろうがぁ~!! 口ほどにもね―ヘタレ野郎が 全日制の奴はこれだから嫌ぇなんだよ!!」
佐藤の怒声が響く。しかしの片隅に純子が狂ったように泣きじゃくり、声ならぬ声を上げ裸身を捩りながら首を振っている。やがて順子の哀願が利いたのか、俺は凄まじいリンチから解放された。でも、それはさらなる地獄の始まりでしかなかった。
「この女、喋りたがっているぜ ガムテはずしましょーよ」
金髪の男が言っている。
「いいだろ、もうどんだけ叫んでも聞こえやしないし」
佐藤が応じている。金髪がまるで愉しむように順子の口から勢いよく粘着テープをはがす。俺は無様に横たわるだけで、順子が何もされずに解放されるのを祈るだけだった。しかし、俺の願いは通じるはずもなく、奴らの報復のターゲットは完全に順子に代わっていた。
「お、お願い… 誠を殴るのをやめて!!」
順子は開口一番、俺の助命嘆願をしてくれる。
「悪いねぇ~ お嬢ちゃん 俺ら、人の悲鳴を聞くのが大好きなんよ サディストの変態さんなわけ」
佐藤の仲間の一人が必死に涙を流す順子をおちょくる様に、彼女の頬を指でつっつくのが目に入った。順子の愛願はさらに続く。
「ひ、悲鳴だったら私が聞かせてあげる!! きゃあ~~ッ!! いやあぁ~~
ッ!! こ、これでいいでしょう!? お願い!!」
順子は一人で悲鳴をあげて裸身を悶えさせた。大きめの乳房がユサッと揺れるのがわかった。恐怖のためもあろうが、俺を救うために必死になってくれたのだろう。だけど、そんな順子の行動は奴らの嗜虐心を掻き立てるだけだった。
「ごめんねぇ~、順子チャン 俺たち君の悲鳴より、喘ぎ声を聞きたいなぁ
~」
順子の顔が恐怖にひきつった。
ブィーン、ブィーン、ブィーン・・・携帯の振動音に交じって卑猥な音が室内に漏れる。ひちゃ、ひちゃちゃ・・・ねちゃちゃ…。
「あッ、ああぁぁ…、あッ、あッ、あぁ~~ッ…」
股間を覆い隠すパンティの秘部に挿し入れられた携帯が震えるたびに、順子は正直すぎるほど敏感に反応してしまう。順子は苦悶の表情を浮かべ、頭上で縛られた両手首を必死にこすり合わせ、健康的な肉体を捩る。
「や、やめろぉ~…」
順子がいたぶられているすぐ目の前にパイプいすに後ろ手に縛り付けられた俺は、恋人の凌辱されていく様をまざまざと見せつけられることになってしまった。奴らは俺から携帯を奪い取り、順子の携帯を鳴らし続ける。
「ほ~ら、ほら、今度は誠君にはずかし~ぃ姿をたっぷりと見せてやれよ 順子、感じちゃうってかあ」
秘部に挿入された携帯はパンティを押し上げ、テントを張っている。携帯が鳴らされるたびに当然順子の秘部でバイブレーションが震え、敏感な部分を刺激し続けるのだ。
「あ、ああッ、お願い、や、やめてぇ~~…」
佐藤はそんな順子の哀願を無視し続け、携帯を操作する。最初は長めに、そして時折短めに携帯を振動させ続け、いやらしさ丸出しで順子をいたぶる。望まぬ快楽を与え続けられた順子の股間はパンティがぐっしょりと濡れて、下の唇にねじ込まれた差し込まれたワインレッドの携帯が透けて見える上、太股まで愛液まみれだった。
「この女、あと何回鳴らせばイクか、かけねえか?」
奴らのうちの一人がそんな提案をした。
「こんなつまんねぇ方法じゃ、順子チャンも愉しくねえだろ」
「そうだぜ、全日制の女を好きにできるっていうから協力してやったんだぜ」
「それにしても、この順子って女、いいカラダしてんなぁ」
口々にあられもない姿で卑猥すぎるいたぶりを受ける順子を眺め、好き勝手な言葉を吐き続けている。佐藤は順子のパンティをずるりと引き下げる。順子は方ではあ、はあ、吐息をしながらこの屈辱に耐え忍ぶように視線を落としている。瞳に涙を溜め、口をきっと結ぶその顔は幼少期、クラスの悪ガキにいじめられて泣いていた顔と変わらなかった。だが違うのは今、俺は順子を守ってやるすべを持たないことだけだ。秘部で愛液にまみれた携帯が、順子がわずかに身を捩ることで左右に揺れている。佐藤はしゃがみこむとそれを愉しむように抜き出した。ねちょ~お、とした糸を引き、取り出した携帯を皆の前に突き出し奇声を上げる5人は完全にハイになっている。俺は情けなかった。凌辱されているのは順子だが、そのことによって俺自身もズタズタにされていく。放心したように項垂れる順子の頬を涙が伝うのを黙って見ているしかない俺・・・。
「前々から、この女が部活で練習しているの見て、‘欲情’しまくってさぁ~」
「レオタの上から乳首がぴんと勃ってるの見た時には、もう俺・・・」
「こいつクラス委員だってよ、運良かったよなぁ~ 優等生の上玉だぜ」
奴らはまた口々に欲望丸出しの会話をしている。
「おめえらあんまりはしたない事、言ってんじゃねえよ 約束通り一人一回ずつ口でさせてやるからよ」
佐藤はビニールロープで後ろ手に縛りなおされた順子と、相変わらずパイプいすに固定されたままの俺を交互に眺めながら残忍な笑みを浮かべる。こいつらは全員順子にフェラをさせるつもりなのだ。
「さて、トップは俺だけどな…」
佐藤は正座させられた順子に近づくと、ジーンズのジッパーをおろした。
「い、嫌ッ、絶対に嫌!!」
順子は気丈にも怒りの表情で首を激しく振った。だが順子はさっきまで身につけていた愛液まみれのパンティまで脱がされており、屈辱的な全裸で後ろ手に縛りあげられ逃げる術はない。佐藤がいよいよ自分の性器を取り出し順子の顔を狙い打つように構えた。仲間の一人が順子を背後から捕え、頭髪をわしづかみ、佐藤のモノにを咥えざるを得ない状態で固定する。だが、順子もそれだけは嫌、というように激しく身悶えして抵抗する。
「なに気取ってんだよ 定時の男のチ●ポは咥えられねえってえのかよ!?」
怒声を浴びせられながらも順子は必死に抗った。だが、それがさらなる悲劇を招く。
順子を全裸に剥くときもそして後ろ手に縛り上げる際も、煙草を吹かすだけで手を出さなかった朴が椅子からゆっくりと立ち上がる。咥え煙草のままだった。
「お前ら、全日の女一人、犯るのに何、手間取ってんだよ」
朴は順子の髪を真正面から鷲掴みにし引き寄せると、なんと手にしていた煙草を順子の眉間あたりに押し付けた。普段の純子からは想像できないほどすさまじい悲鳴。あの時の順子の顔は一生忘れることができないほど苦痛に満ちたものだった。
この後順子が受けた仕打ちは、まさしく生き地獄に等しい。俺の眼前で、全裸のまま後ろ手に縛られ跪かされた順子が佐藤の細身の体に似合わぬ、猛り立ったモノを咥え込まされている。聡明そうな額につけられた火傷の痛みによって抵抗するだけの気力を失ったようだった。佐藤が腰を激しく突き動かし、順子の口に己の性欲のすべてを吐き出すように恍惚の表情を浮かべている。
「おら… もっと、しゃぶれや… 先っぽを舌で… そうだ、そうそう… ああ、いいぜ、いいぜぇ~ッ 超気持ちイイィ~~ッ」
順子は涙を流しながら時折、頬を膨らませたり顔をゆすったりして不当なリクエストに応じさせられている。
「彼氏をこれ以上いたぶられたくなけりゃ、大人しく俺らのをしゃぶるんだよ」
順子を背後から取り押さえ、佐藤のモノを吐き出せない状態にしている男が嬲るように言う。やがて佐藤がビクビクと腰を揺らした。順子の口の中に放出したらしい。快楽をすべて堪能しつくしたという表情で一物を順子の口から抜き出す。欲望を発射し、なおもどす黒く欠陥を浮き立たせるモノが、精液と順子の唾液にまみれて姿を現す。それに続きどろりとした白色の液体がねばぁ~と糸を引き、順子の唇からあふれ出る。
「あ、あふぅ~… お、おえぇ…」
順子は吐き気を催した表情で口から白濁とした液体を滴らせる。
「ほらほら、順子ちゃぁ~ん まだ、俺らのを吸ってくれてないじゃあ~ん 誰のが一番良かったか、教えてよねぇ~~」
佐藤が股間の後始末をする間に、ふたたび順子は同じポーズをとらされ鼻をつまみあげられ、いやいやしながらも2番目の一物をまぐわされてしまう。
「んッ、んん~~ッ…」
順子はくぐもった声を漏らしながら、唇の端から唾液と精液と、そして今現在咥えている男のカウパー液の入り詰った液体を垂れ流しながら‘奉仕活動’を強制されていく…。
四人目の男はさらに粗暴だった。喉でモロに受け止めてしまったらしい順子が噎せっかえるのもお構いなしに引きずり起こし、有無を言わさない態度でその口にモノを突っ込んだのだ。
「おら、歯が当たってんだよ この糞アマッ!!」
くわえさせている間中、順子の頭に拳を落とし制裁を加えた。
そして、地獄の四本目の肉棒が口から引き抜かれると、順子は泣きべそをかきながら口の中に吐き出された夥しいスペルマを舌で掻きだした。
「んッ、おおおええぇぇ……ッ」
もうやめてやってくれ、俺は哀願した。だが、床に吐癪物の混じった欲望まみれの液体を吐き出す順子を眺めながら、佐藤が残酷な宣言をする。
「俺たちばっかじゃ、申し訳ないなぁ 誠クンもしゃぶってもらいたいだろうにねぇ~」
佐藤はパイプ椅子にビニール紐で後ろ手に縛られ、両足も開かれた状態で椅子に固定された俺を眺めながらうすら笑いを浮かべている。嫌な予感がした。水泳部のジャージ姿だった俺の腹部に奴らの一人が手をかけた。ズボンをずりおろされる。露わになる黒のブリーフ。とたんに笑声が起こった。
「おおーッ!? こいつ、コーフンしてるぜ 先っぽから我慢汁が出てますッ」
情けないことだし絶対認めたくもない、ましてや順子には絶対見られたくない姿だった。が、白状しよう。俺はさっきから目の前で繰り広げられている凌辱劇に激しい性的興奮を覚えている。今もって信じられないことだが、その時俺のモノは激しく猛り立っていた。幼少期から一番の友人で、初恋の感情も抱き、世界で一番好きな女、順子…。その順子が自分の喧嘩のために下衆たちに拉致された。怒りで腸が煮えくりかえるのが当然だ。しかし、裸に剥かれ縛られ携帯の振動の快楽にむせぶ姿、そして無抵抗のまま男たちの欲望に晒される順子は、今まで見てきた彼女の姿で最も刺激的だった。ましては当時は18歳、性欲盛んな少年が股間を熱くせずにいられないのは当然だった。
佐藤が朴に目くばせをした。奴らの間には完全に主従関係が成り立っているらしく、朴は絶対的な君主のようだった。
「そろそろ遅くなったし、メインディッシュを頂くか」
朴はのそりと立ち上がる。俺が恐れていたことがついに現実のものたなる。
「はぁ、はぁ、はぁ……あッ、ああッ、ああぁ~~ッ」
順子のよがり声が部屋に漏れる。朴は後ろ手に縛られた順子を背後から抱きすくめ、Dカップの乳房をモミしだく。小さなサクランボのような乳首をコリコリと摘む。順子は瞳をつむりながら堪えていたが、激しく荒々しい愛撫に明らかに快感を隠せない表情だった。朴は明らかに女体を知り尽くしたように順子を扱い、徹底的に嬲る。次いで縛られた全裸の順子を床に転がし、強引に唇を奪う。順子は抗いながらも喘いでいる。
「や、やめろ~~!!」
俺は叫んだ。目の前の現実を認めたくない。俺の順子は、今、この男に犯されていく…。
「なに、虚勢はってんだよ 股間は正直だろうが!?」
佐藤の言うとおりだった。情けなくジャージをずりおろされた俺はブリーフの放尿口から一物を取り出された状態でその先端からは我慢汁が滲み出ている。
しかも、朴が順子を責めれば責めるほど、順子が嫌がれば嫌がるほど、そして卑猥な喘ぎ声を上げれば上げるほど、ギンギンに勃起してくる。
「ハハハ、こいつ自分の女が犯られてるの見て、勃ってるぜ!!」
悲しい男の性とでもしか言い訳のしようがない。そんな俺の性欲をあおりたてるように朴は順子を引き起こし、そして抱きよせ舌で首筋をなぞる。朴自身は順子を責めるのに集中しているので俺に対して言葉は発しない。だが、次第に感情を昂ぶらせていく順子の扇情的な顔をこちらに向けさせ、さらに愛撫を続ける。
「あッ、ああぁ…」
さらに舌をそのままずらしていき乳首を口に含むと、順子の口から甘い喘ぎが漏れる。まるで俺より遥かに長く順子の性感を知り尽くしているかのような手つきに言い知れない敗北感を覚えた。さらに、朴は順子を床に横たえると仲間2人に順子の両脚を開かせ押さえさせる。裸で後ろ手に縛りあげられ、下半身はまるで解剖を待つ蛙のように開かされた順子。その顔は意思とは裏腹に津波のように迫りくる快感に戸惑う顔つきだった。
「いよいよ、朴さんの指テクですか これでイカない女って俺ら見たことありませんからねぇ」
順子の股間の茂みに朴の太い指が潜り込む。
「や、やめろお~~l!!」
俺は叫んだ。無駄なことだったが…。すでに携帯の振動でさんざん嬲られ濡れそぼった順子の秘所は、すぐに卑猥な音を立て始める。
ひちゃひちゃくちゃちゃ…。
「はあう、きゃあううぅ~~ッ た、助けて、やめてぇ~~ッ 助けて、まことぉ~~ッ」
順子は眉間に皺をよせ、泣いているようなまた快楽にむせんでいるような、あられもない顔つきで首を左右に振り俺に助けを求めた。しかし、助けてやることができないばかりか、逆に俺のソレは腹にくっつきそうなほどソソリ勃ち、いたぶられる幼馴染の恋人の痴態に爆発寸前だ。順子は朴の指使いに合わせ
て、正直すぎるほど敏感に感じ裸身をのけぞらせたり身悶えたりして狂おしい痴態を披露している。そんな順子の止めを刺すべく朴は指を出し入れしたり、潜らせてくちゅくちゅとかき回したり、摘まんだり、もうやりたい放題に順子をいたぶる。
「あぁうぁ、ぁ、ぁ、ああぁぁ~~~……」
順子は椅子に座らされた足元の1メートルほど先で顔を逆さにして仰け反りながら悶え狂う。ここまで激しく悦楽の虜になる順子を見たことはない。
「あッ、あッ、ああううぅあぁぁ~~… いッ、いッ、いひいぃ~~ッ…」
口から唾液を垂らしながら、ビクンビクンと反応する順子はもう朴の指だけでイカされそうなのだ。しかし、朴はよがり狂う順子の止めを刺そうとせず、指責めを止める。そしてはじめてGパンを脱いだ。猛り立った男根が強烈だ。さらに順子を抱き起こす。力なく身をゆだねながら、それでいて肩で息をしながら快楽に堪える順子の姿は何とも艶めかしかった。
「いよいよフイニッシュですね」
佐藤の問いかけに朴はにやりと笑う。朴は胡座をかくような姿勢で座ると順子を捉え、向き合うような姿勢で順子を抱きとめる。俺の側からは朴の長身に抱きしめられた順子の顔が奴の肩からのぞいていることしか確認できない。だが朴のキョコンが順子の秘所を貫いていることは想像に難くなかった。
「は、はあうぅ~~ッ」
順子のよがり声がそれを証明していた。そんな順子に息を止めるかのようなピストン運動を繰り返す朴。その速度に比例して順子の喘ぎ声が一段と大きくなっていく。
「ひッ、ひぃッ、い、い、いいッ、いやぁッ はうぐぅ~~ッ……」
朴は後ろに反り返るように身体をずらしたため、快楽にむせぶ順子の姿を俺は目の当たりにしてしまう。順子は首を捩り愛らしい顔をしかめ瞳を閉じながらも、時折唇を震わせ必死でこらえていた。しかし、その努力もすぐに潰えた。
朴の腰遣いが速度を増す。縛られた上半身を仰け反らせる順子。すでに順子も限界に達していたのだろう。しかし、それは俺も同じでやめろ、と叫んで身を捩ろうとした瞬間、性的興奮が最高潮に達してしまった。ビンと跳ねあがった性器がシャックリを起こしたように痙攣し、白濁とした液体を順子と朴が結合するすぐそばまで飛ばしてしまったのだ。
「おいおい、彼女より先にイッちまってどうする!?」
佐藤達が俺を笑い倒す。しかし、その数秒後だった。順子も俺と同じ運命をたどる。
「あッ、ああああッ い、い、い、いいイイィィ~~ッ」
順子が朴の上で串刺しにされた裸身を痙攣させた。
「あ、あ、あううぅぅッ」
順子はついに果てたのだ。俺の中に虚脱感と無力感が漂う。朴が順子の身体を床に横たえながら言う。潮を吹いた順子の下腹部はぬるぬるに濡れコンクリートにまで滴り落ちていた。
「こっちはまだイカセテもらってねえんだけどな でも、よかったぜ、お前の彼女」
「今日はこの程度にしといてやる、でも、また俺らに楯突いたらまた、彼女がヨガルことになるぜ…俺らとしては結構楽しいがな」
佐藤は俺の縄をほどきながら言った。さらに携帯をちらつかせる。順子の裸はばっちり撮影したという脅迫だろう。
「2人とも御苦労さん!!」
「順子チャンまた相手してね」
「末長くお幸せに~」
奴らは口々に俺たちをからかいながら出ていった。俺はようやく自由になった身体を引きずり順子のもとに駆け寄った。縛られた両腕をほどき、彼女を抱き上げる。口の中は精液臭く、額の火傷も痛々しい。
「すまない、順子…」
俺は謝るしかなかった。しかし、順子は声を震わせながらこういった。
「し、しかた・・・ないよ・・・」
俺たちは2人抱きあいながら泣いた。
以上が順子と俺の忘れられない心の傷だ。
あれ以来今日まで俺たち2人は数え切れないほど身体を交えた。しかし、順子の恍惚の表情を見るたびに思う。順子は俺とのSEXに満足しているのかと。
朴に犯されているとき見せた悦楽の表情、あんな表情を見せてくれることは今日までなかった。もしかして、犯され嬲られている、あの時こそ順子はマジで感じていたのかと。
「幸せになろうね」
順子は微笑んで俺を見た。
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