蒼きハイエナたちの時代 Ⅲ
*未保管分(190~277)を追加致しました(2015/12/13)
―― 蒼きハイエナたちの時代 183 ――
山名真佐子は、寿司詰めの電車内で、必死に息を殺していた。
服の上から豊満な乳房をつかまれ、荒々しく揉まれた。五指には嫌に力がこもっていた。
スカートは太ももが露出しているであろう位置までたくし上げられ、ショーツ越しに下半身を前後から責められた。
やがて、前後とも、ショーツの中に手が入ってきた。
厚みのある過敏な尻肉がなでられ、股間はガッチリとつかまれた格好だ。1本の指が奥の亀裂にピッタリと挟まったまま動かない。とても焦れったい。
それだけで真佐子の泉はこんこんとあふれた。
女性週刊誌の中吊り広告が目に入った。
「中年女の果てしなき性衝動」なる見出しが躍っている。
確かに、果てしない。息子の教え子らによって目覚めさせられてから、自分の性欲は、くめども尽きぬとばかりに、あふれ出すばかりだ。真佐子は再び目を閉じた。
固くなっている乳首を服越しにつままれた。真佐子は思わずカラダをビクッと反応させた。
指は容赦なく感じやすい乳首をいじめる。
つまんで離して、つまんで離して。弱々しくつまんだかと思えば、唐突に強くつまみ上げる。真佐子は片方の腕をつねって懸命にこらえた。
尻の方の手は、割れ目をこじ開け、肛門の方に指を伸ばしてきた。
そして、肛門をピトピトと叩いた。あくまでソフトタッチで、これまた焦れったい。
股間の手は、奥の亀裂に指を埋め込んだまま、親指で陰毛をかき分け、肉芽を剥くと、グニグニいじり始めた。
「はぁぁ……」
声にならない息が真佐子の口から漏れた。
カラダが熱くなった。3人の痴漢の体も火照っているようだった。
真佐子はたまらず股間をいじってきている男の腕をつかんだ。しかし、男はどこ吹く風である。
むしろ、いよいよ肉芽をいじる指が意地悪さを増してきた。奥の割れ目に挟まっていた指も、前後に往復運動を始めた。
肛門が爪先でカリカリとかかれる。服の下から手が潜り込んできて、肌着の襟口をずらして、生乳首をいじり始める。
本当に声が出てしまいそうだった。
―― 蒼きハイエナたちの時代 184~185 ――
ベッドの上に転がって自分の乳房に見とれている誠也を、久美子はどうしようもなく愛おしく思った。
誠也のチノパンの股間部分は、勃起した肉棒の形がはっきりと浮き出ている。
久美子の母性が噴出した。久美子は授乳する乳母のように、左の乳房に手を添えると、おもむろに誠也の口元にまで近づけた。
誠也は金魚のように口をパクパクさせた。固く尖った乳首が誠也の唇に触れた。久美子の子宮がジンとうずいた。
誠也はパクッと久美子の乳首を口に含んだ。
「はぁぁぁ……」
久美子は乳房を支えた手に力を込めて、あえいだ。
誠也はアメでもしゃぶるように乳首を口の中で弄んだ。乳首が口の中に吸い込まれる。
そして、くたびれかけた乳房自体も、つきたての餅のように形を変えて吸い込まれた。
「あぁぁ……」
久美子はベッドのシーツの上に両手をついて、体勢を維持しなければならなかった。
しかしそれもつかの間、不安定な姿勢で下から乳首を舐め転がしていた誠也は、ぬくっと起きあがると、久美子の上にのしかかってきた。
そして、夢中で組み敷くと、本格的に乳房を舐め始めたのだ。
「あぁぁ、はぁぁ、チュッ、チュパッ、チューッ、ペロペロッ……」
電話の時と同じような音をたてながら、誠也は久美子の乳房を味わった。
しかし久美子は、電話の時の何十倍も感じたことは言うまでもない。
喫茶店で会ったときのシャイな誠也はどこに行ったのだろうか。母性をくすぐるいたいけそうな誠也はウソだったのだろうか。
今、バンザイの格好にさせた自分の両手をベッドに押さえつけては、自由自在、縦横無尽に、乾ききっていた元々鋭敏な乳房、乳首を舐めている誠也は、まるで野獣のようだった。
時折、不意討ちを食らわすがごとく、誠也の舌は、剃ってきたばかりの久美子の脇の下を這った。
久美子は、夫などにはとても期待できないような、この青年の老練なテクニックに驚愕し、感嘆し、気づくと、誠也のTシャツの上から背中に爪を立てていた。
久美子は、以前乗ったジェットコースターを思い出した。
右に、左に体を揺さぶられ、上にホップ。かと思うと、突然の急降下。さらに急上昇し、昇り詰めた瞬間、今度は、逆向きに急降下の息もつかせぬ展開。
乳房の外輪をくるくる円を描きながら舐め回す誠也の舌。それが次第に中心に近づいてくる。
やがて、大きめの乳輪の周囲をくるくる回り始める。久美子は期待感にカラダを硬直させる。
乳首がいやまして立ってくるのが自分でも分かる。
突然、舌が乳輪から遠ざかる。
あぁ、どうしたこと? 久美子は心の奥で叫ぶ。
やがて乳輪に戻ってきては、グリグリ押しつけるようにして乳輪を味わい始める舌。
本当に23歳かしら……。久美子は誠也の固い肩をつかみながら思う。
舌先がツンツンと乳首の先端をつっつき始める。
「あっ、はっ、あっ、はぁぁ……」
久美子はたまらずあえぎ始めた。舌は乳首を舐め始める。
上下の歯で挟まれたまま、舌先で先端を弱々しく舐められる。乳輪に埋め込まれてグリグリされる。狂ったように舐めしゃぶられる。
「あっ、あぁぁぁ、あっあぁぁっ、あぁぁぁ……」
久美子のやむにやまれぬ慎ましげなあえぎ声が部屋に響いた。
久美子は太ももに誠也の頭を挟み込んだまま、左に右に、カラダをよじった。
既に2人は一糸まとわぬ姿になっていた。
誠也の存在感のある固い舌が肉穴に突入し、舐め回している。
誠也の鼻先は微妙なタッチでクリトリスを刺激して、これもまたたまらない。
ずっとずっとずっと、舐めたかったんだ、という感情の爆発そのものの「クンニリングス」がひとしきり続くと、今度は、乳首同様、絶妙な舌使いが久美子の股ぐらを愛した。
「あぁぁぁっ、あっ、あぁぁぁっ……」
久美子は誠也の頭をつかんで悶えた。
やがて誠也は、久美子の股に食らいついたまま、意図的に下半身を久美子の顔のほうに近づけていった。
固く勃起した肉棒がブランブランしなる。
久美子は強烈な快感を貪欲に享受しながら、手探りで誠也の肉棒をつかんだ。そして本能のまま、肉棒を上下にしごいていた。
それによって、誠也のクンニは、より激しさを増したのだった。
久美子の手に、タラタラと誠也の透明な蜜が垂れてきた。
久美子は驚き半分、嬉しさ半分、勝るとも劣らぬ濡れようで誠也の顔面を汚していたことを知ってか知らずか、むっちりした腰を淫らにグラインドして乱れた。
誠也は久美子の股間から口を離すと、わざとはちきれそうなチンポを久美子の口元に持っていった。
青臭い独特の匂いが久美子の鼻孔をついた。
週刊誌の類で、「フェラチオ」という行為自体は知っていた久美子だったが、これまで夫から求められたこともなく、未経験の代物だった。
しかし、その時まさに、誠也にしてあげたいという、欲求、欲望がふつふつとわいていたのである。
躊躇することなく誠也のパンパンに張った肉棒を頬張った。
「はふっ」
誠也の毛の生えた脚が硬直した。熱い、固い、そして、独特の香り……。
久美子は要領は全く分からなかった。しかし、本能のままに舌で誠也を愛した。
「あぁぁ、いいよ、久美子さぁん……」
誠也は久美子の太ももに頬を乗せてあえいだ。
そして、中指を久美子のドロドロに溶けた肉穴にぶち込み、中をほじって淫らな音をたてさせながら、腰を動かし始めた。
「あぁぁぁぁっ……」
思わず久美子の口から肉棒が吐き出された。
しかし、再び食らいつくと、なお一層、激しく、淫らに、貪欲に、23歳のたくましい肉棒を音をたてて、はしたなく舐めしゃぶるのだった。
―― 蒼きハイエナたちの時代 186~187 ――
市福祉課職員・大底は悶々としていた。
以前は、長い時間、自分の劣情を吐き出すことができた民生委員・谷原久美子へのイタズラ電話が、最近になって、すぐにガチャンと切られてしまうようになったからである。
どうしたのだろう。大底は大のお気に入りの久美子に邪険にされたように思えて、気が滅入った。
そして、ますます久美子への欲望は増長していったのである。
やがてその欲望は、実際の行動へとつながった。
その日の午前中、外回りと称して市役所を出た大底は、その足で久美子の家に向かった。
道すがら、電話をしたところ、留守のようだった。
家に着き、垣根越しに庭を覗いてみると、予想した通り、軒下に洗濯物が干されていた。
大底は心を激しく躍らせて、玄関口に進んだ。
チャイムを鳴らす。1回、2回、そして3回。
誰かが出てきた場合の来訪の口実もしっかり用意していた。しかし、本当に留守のようである。
大底はすかさず、真横の庭のほうに向かった。
庭は垣根に覆われていて外からは見えにくくなっていた。
大底は縁側のサッシに近づくと、さも用事があるように、中を覗き込んでは、軽くサッシをノックしたりもした。
ちらっと視線を横にやる。洗濯物が風に揺れている。もう一度、今度はしっかりと洗濯物を確認した。
あった! 女物の下着。パンティーにブラジャーが1点ずつ。
いかにも主婦が身につけるような地味でファッション性に乏しい代物。
そのそばで純白のかわいらしいものが揺れていたが、娘のものであろう。大底には全く興味のないものである。
大底は餌をかすめ取るネコのように、すばやくその下着2点を洗濯バサミから引き外し、持参した紙袋に放り込んだ。
そして、何ごともなかったかのように市役所に“凱旋”したのだった。
大底は、雑然としたアパートの部屋に素っ裸になって転がっていた。
手には昼間、失敬してきた民生委員・谷原久美子のパンティーが。
生乾きのまま丸まっていたために、すっかりくたびれたその宝物を、そっとほぐしてみる。
そして、股間のクロッチの部分をしげしげと見た。穿きこまれたものであろう、白い布地はうっすらと黄ばんでいた。
大底は、頭のてっぺんから魂が抜けていくような興奮を覚えて、心の中でバンザイを繰り返した。
そっと鼻を近づけてみる。洗剤の香りと、ほんのりかすかに甘美な女の匂いがした。
大底は、これでもかこれでもかとばかりに、深呼吸して久美子のパンティーの股間部分の匂いを嗅いだ。
おもむろに、いきり立った肉棒に手を当てると、先端はヌルヌルになっていた。
大底は、肉棒をしごき始めた。死ぬほど気持ちよい。
鼻に久美子のパンティーを押し当てたまま久美子の股間を舐めている、生々しい妄想に及んだ。
「うぅぅ……」
やがて、黄ばみ部分を口に含むと、チューチュー吸った。布地に沈着した久美子の尿や愛液が味わえるような気がした。
限界が近づいてきた。
大底は、唾液に濡れた久美子のパンティーの股間部分を暴発寸前の肉棒の先端にあてがって手で押さえた。
そして今度は、ブラジャーのカップの裏側を嗅いだり、舐めたりし始めた。
「あぁぁ、久美子さん、やりたい……」
その体勢で激しく舐めながら、激しくしごき、激しく腰を振った。久美子の性器と自分の性器が結合したかのような錯覚に溺れながら。
「うぅぅあぁぁぁぁ……」
腰が大きく弾け、爆発した。大底は最後の一滴まで、久美子の性器を覆っていた布地に絞り出した。
大底のザーメンにまみれた久美子のパンティーは、ただちにデジカメに撮られ、件のインターネット掲示板に画像として掲載された。
「大好きな久美子のパンティーへの陵辱」と題して。
それに対する閲覧者の反応も激しかった。
「すっげーコーフンしました」「久美子のおまんこ見たい」「久美子おばさんをやっちゃえ」
――大底はそうした書き込みによってさらに久美子への欲望を募らせていったのである。
―― 蒼きハイエナたちの時代 188 ――
平凡な主婦・谷原久美子は、その日初めて顔を合わせた若い相手と、外界と閉ざされた空間で、はしたなく絡みあっていた。
久美子も誠也も、荒々しく息をしながら、せわしなく互いを求め合った。
食らいつくような壮絶なキス。乾きを覚えた犬のように、だらしなくベロンと出した舌で舐め合う。
唇、唇の周りを唾液で濡らし合いながら、一瞬の暇も惜しみながら、貪り合った。
久美子は誠也の愛おしい肉棒をいつまでも握っていた。手のひらはすっかり泡だって、ぬるついていた。
その手でさらにしごき続けるのだから、誠也はいやまして天高く噴き上げられた。
一匹のメスと化した久美子。
気が付くと、つかんでいた肉棒を、自分の肉壺の入口に押しつけていた。
パンパンに張りつめてあえいでいる亀頭がグニグニ当たる。
「あぁぁ、くみこさん……」
誠也の肉棒はピクピクと動き、久美子に窒息させられている亀頭は、さらに涙をポロポロこぼした。
「あぁぁぁっ、せいやくぅん、いいっ……」
久美子は肉棒を穴の入口に押しつけたまま、軟体動物のように、腰を前後にヘコヘコ動かした。下の口からはとろとろとヨダレが流れた。
誠也のたくましい亀頭は、何の作為もなしに、久美子の肉壺にヌルッと飲み込まれていた。
久美子が腰を沈めるか、誠也が腰を突き入れるかすれば、2人はさらに感動的な瞬間を迎えられるはずだった。
しかし、お互い、その瞬間をより感動的なものにするために、それまでの過程を最大限に楽しんでいたのだ。
今度は、誠也が自分の肉棒を握った。そして、亀頭を久美子の包皮越しのクリトリスに押しつけ始めた。
「あぁぁっ……なんてこと……」
久美子は、半分泣いていた。
久美子の及び腰を、誠也はグイッと引き寄せ、執拗に、亀頭をクリトリスにこすりつけた。
「あっあぁぁぁ、いっちゃういっちゃうぅぅぅ……」
久美子はシーツをつかみしめて、絶叫した。
―― 蒼きハイエナたちの時代 189 ――
木山は、インターネットで知り合った“痴漢マニア”の2人の若者と、電車内で山名真佐子をなぶった後、二時限目が始まるころ登校した。
授業はちょうど、山名の世界史だった。
山名は教科書片手にいつも通り、淡々と授業を進めていた。
木山はおかしくなった。
あいつ、まさか自分の母親がさっきまで自分の教え子らに痴漢されて、揚げ句にポコチン入れられて、必死によがり声を抑えてたなんて、夢にも思わねーだろうな――
木山は指についた真佐子の匂いを楽しみながら、回想した。
満員電車の中で、散々真佐子をいじり回した木山ら3人は、当初の電車内でのプレイだけ、という計画もどこへやら、射精への欲求は頂点に達していた。
その駅に電車が着くと、3人は放心状態の真佐子を囲んで降りた。
そして、28歳の大学院生を名乗るその男の提案で、駅の近くの雑居ビルに入った。
消費者金融が入る3階に上がると、廊下の奥にトイレがあり、彼らはその中で、真佐子を代わる代わる犯すことにしたのだった。
大学院生が最初に真佐子をトイレに連れ込んだ。
「手短にね」
もう一人の26歳の営業マンがそわそわしながら言葉をかけた。
しばらくして大学院生がすっきりした顔で出てきた。営業マンが続く。
2人合わせて所要時間は5分といったところだったろうか。
木山は、顔を紅潮させた2人から“カンパ”として1万円ずつを受け取ると、何ごともなかったかのように立ち去る彼らを見送った。
―― 蒼きハイエナたちの時代 190~191 ――
木山がトイレの個室のドアを開けると、真佐子が所在なげに壁にもたれていた。
木山は個室の中に入ると鍵をかけた。
2人も入ると窮屈なスペースで、木山は30歳以上も年上の女を後ろから抱いた。
「おばさん、立て続けに2本もぶちこまれたの?」
真佐子のカラダは火照っていた。
木山は、既に勃起している股間を真佐子の尻に押しつけながら、大きな胸に手を伸ばした。
「おばさん、とりあえず、おっぱい吸われた?」
木山が耳元でささやくと、真佐子が小さくうなずいた。
服の下から手を入れ、たわわな乳房を触ると、確かにベタベタした唾液の痕跡があった。あんな短時間で……
木山は、痴漢マニアたちの離れ業に苦笑した。
木山は屹立した固い乳首を両方ともつまむと、ひとしきりいじった。
「電車の中でこうしていじられたときの気分はどうだった?」
真佐子は深い吐息を漏らした。
「おばさんも女だねぇ」
そう言いながら木山はしゃがみ、真佐子のスカートをまくり上げた。
白くむちむちした大きな尻が目の前に現れた。
「あれ? どうしたの? パンティーは?」
穿いていたはずの下着はどこにもなかった。
「ねぇ、どうしたの? マジで、おばさん、ねぇ。ねぇったら」
真佐子の耳元で木山はしつこく聞いた。
「ねぇ、どうしたの?」
すると真佐子は、消え入るような声で、「欲しいって……」とつぶやいた。
「えっ? 誰が?」
「最初の人……」
「ほんと? 欲しいって、もってっちゃったの? ちゃっかりしてるな、あいつ」
木山は呆れた。
「でもさ、おばさん、たっぷり汚してたんでしょ、電車ん中で感じてさ。いいの? そんなの、もってかれても」
「強引に……取られたの……」
真佐子は声を震わせながら言った。
木山は、見ず知らずの若い男に犯されたのみならず、穿いていた下着まではぎ取られた哀れな熟女・山名真佐子への激しい欲望をわき上がらせた。
「あぁあ、おばさん。あの大学院生、おぱさんのマン汁で汚れまくったスケベパンティーで、今夜もチンポしごくよ、絶対!」
そう言いながら、木山は、真佐子の大きな尻を引き寄せ、むっちりした脚を開かせると、尻肉を左右に開いた。
「わわっ! なんだよ!」
木山は素っ頓狂な声をあげた。
左右に開かれた真佐子の肉裂は、無遠慮にも、2人分の青臭い精液を吐き出していたのだった。
その、欲望の証は、トロトロと内ももを伝って下りていく。
「それにしてもすげー量だよ……」
木山は真佐子の陰部を食い入るように凝視した。
「チンポから、いっぱい出たんだ」
「おばさんの熟れたカラダにすっかりボッキンキンで欲情しちゃったってわけだ」
「電車の中で、あれだけメチャクチャやったら、ハメて出さなきゃ気が済まないよね、確かに」
木山が意図的に口にする卑わいな言葉に、真佐子は茶褐色のすぼまりをひくひくさせて感じた。
「おばさん、なんか、気持ちわりーから、そこ、拭いてよ」
木山に促された真佐子は、備え付けのトイレットペーパーを引き出し、千切ると、前の方から手を伸ばし、そこを拭った。
「わぁ、すげえセクシー。おばさん、おしっこした後とか、そうやって拭いてるんだね」
木山は、つかみ出した肉棒をいじりながら言った。
真佐子は3度ほど紙を千切っては、入念に拭いた。
それを木山は、下から覗き上げては、茶化した。
「拭いても拭いてもあふれてくるよ。とんでもない量だもん」
「ほらほら、もっと、奥に指突っ込んで拭かなきゃダメだよ」
「なんか、別のものがあふれてきてんじゃないの?」
狭い個室の中で、いい年の真佐子は、16歳の「ガキ」にすっかり翻弄されていた。
「あー、もうガマンできない!」
木山は、勃起した肉棒の先にたっぷりと唾を塗りつけると、性急なまでに真佐子の膣の中に押し込んだ。
「ううん……」
真佐子は唇を固く閉じて、声が出るのをこらえた。
初め、3分の1ほどが埋まり込んだ木山の肉棒は、2突き、3突きしていくうちに、いよいよぬめっていき、一気に根元まで突き込まれた。
「あぁぁぁん……」
真佐子の声が不安定にビブラートした。
木山は、相撲取りのがぶり寄りのように、腰を真佐子の柔らかく肉厚な尻に、これでもかこれでもかとばかりに、強く押しつけた。
さらに、それだけでは飽きたらず、真佐子の大きな腰をつかんで、自分のほうに引き寄せた。
「あっあぁぁぁっ……」
真佐子は公共の場所であることも忘れて、あられもない声をあげた。
―― 蒼きハイエナたちの時代 192 ――
「中国を統一した始皇帝が行ったことは、郡県制を敷いたことでした。全中国を、36の郡に分けて……」
教科書片手に得意気にしゃべる山名の澄まし顔を見ながら、木山はニヤついていた。
お前の母親は、雑居ビルのトイレでお前の教え子に、立ったまま、後ろから犯されて泣いてたんだ。
唾を塗った指で、おっ立った乳首をクリクリいじってやると、膣を締めてきやがった。
後ろからハメたまま、前に回した手でクリを剥いていじくってやると、ひときわ泣いてやがった。
ざまぁみろ――木山は机の下で股間を固くしながら、回想していた。
そして、受け持ちの教師の母親の膣の奥の奥に、大量の熱いザーメンを噴き上げた瞬間の感慨を蘇らせ、恍惚となった。
「あぁっあぁっ、いいっ、あなた、いいっ!……」
「奥さん、俺もいいよぉ! あぁ……電話くれるとは、思わなかった……」
そのころ、件の雑居ビルからさほど離れていないホテルの一室で、山名真佐子と26歳の営業マン・林が、まさにハメ狂っていた。
ビルのトイレで交わり合ってからわずか数時間後、2人は密かに再会したのだった。
別れ際、林は自分の携帯電話の番号を書いた紙を真佐子に渡していた。
「奥さん……ずっと前から憧れてる親戚のおばさんに、よく似てるんです……だから、絶対、また会いたいって思って……はぁはぁ……」
林は、肉棒を根元まで埋めたまま真佐子の耳元で切なげにささやいた。
「あぁぁ……私も、会いたかった……そのおばさんだと思って、抱いてぇ……」
「うん、あぁぁぁ……」
真佐子のカラダは、電車内での衝撃的な体験や、ビルの中で受けた刺激的な仕打ちを経て、すっかり燃えさかっていた。
願わくばじっくりと抱かれたい……そんな願望のまま、木山少年と別れた後、近くの公衆電話から林に電話をしてしまったという次第である。
「おばさぁん……ずっとずっと、したかったよぉぉ……」
「あぁぁ……わたしもよ……もっともっと、きてぇ……あぁぁぁぁぁっ……」
2人のあえぎ声をよそに、テーブルの上では林の携帯電話が鈍い音をたてて激しく震えていた。
―― 蒼きハイエナたちの時代 193~200 ――
木山を中心とした4人組高校生のうちの一人、谷原は、心のとても優しい少年だった。
母・久美子の誕生日を間近に控えたその日、学校がひけると、デパートに足を運んだ。
今年は何を贈ろうか――制服姿の谷原は思案した。
谷原は、母・久美子をどこまでも尊敬し、愛していた。
生まれつき病弱だった谷原は、幼い頃、夜中に病院に運ばれた時の母の体のぬくもりを、今でもはっきりと覚えている。
いつも笑みを絶やさず、手を握ってくれては、揺るぎない希望を与えてくれた、かけがえのない母。
父親が病に倒れ、家計が危機に瀕したときも、昼夜を分かたず働きに働き、乗り越えた母。
一見、華やかではない。
しかし、常に、どこまでも強く、朗らかに、輝き続ける母は、世界で最高に魅力的な人だと、日ごろから息子は思っていた。
その日、ポケットの財布には、やっと貯めた1万円札が1枚あった。
しかし、将来は、稼いで稼いで、お母さんを楽させてやるぞ!
谷原少年は、きらびやかなジュエリーコーナーのウインドウを横目に、そう心に誓っていた。
「あぁぁっ、せいやくぅぅん……」
大学生・誠也の上にまたがり、天井を向いた熱く固い肉棒を、自分の肉壺にあてがった谷原久美子。
息子が清らかな誓いを立てていたまさにその時、“聖母”は文字通り“性母”に変わり果てていたのだった。
じっくりと、味わうように、久美子はゆっくりと、ゆっくりと、腰を沈めていった。
「あぁぁ……はぁぁぁぁ……」
愛おしい誠也が、中に入ってくる。自分を求めて入ってくる。ぬめった合わさりがこじ開けられていく。
禁断の青々しい若竹が、餓え切った自分を“開拓”していく。荒れ地を造成するブルドーザーのように、誠也の男根は、有無を言わさず、主婦・久美子の潤い過ぎた肉壺を犯していった。
「あぁぁぁっ! 入った……」
久美子は窒息しそうな切迫感を伴いながら、誠也の上に覆い被さり、誠也の両手を固く握りしめた。
「せいや……せいや……」
半ベソで腰をくねり回す久美子。
頭の片隅にも、夫、息子、娘のことなど微塵も残っていなかった。
頭の中も、体じゅうも、誠也のことでいっぱいだった。
「せいや……せいや……せいや……せいや……」。うわごとのように繰り返しながら、久美子は強欲なまでに快感をせしめようとした。
下で、その狂態を見上げていた誠也は、一瞬、唾棄すべき“最低”の母親の姿だと思った。
目の前の久美子がますます淫乱になっていくなか、誠也は、久美子の息子のことを意識した。
息子は、こんなこと知ったら半狂乱になるだろうな――誠也は久美子の腰使いに揺さぶられながら、ふと、そんな思いに耽った。
久美子の大きく勃起した乳首をつまんで、強めにひねった。
「あぁっ!」
久美子は首を傾けて感じた。
誠也は、ひどくサディスティックな気分に襲われた。
おもむろに、淫らに踊っていた久美子を突き上げると、今度は、久美子を組み敷いた。
一瞬、呆気にとられた久美子だったが、両手を伸ばしてキスを求めてきた。
しかし誠也は、それを無視し、再び、肉棒を挿入した。
そして、あくまで機械的に、それでいて、気合いを込めて、久美子を突いた。
「あっあっあっあっあっあぁぁぁ……せいやくん……」
頬を光らせた、歓喜の表情の久美子を見下ろしながら、誠也は、郷里にいる自分の母親を思った。
母親が、若い男とこんなふうにセックスしたら、絶対に許さない!――自分は他人の母親を犯しながら、虫のいい誠也は、そんな風に思った。
誠也の中で、他人の母親を犯す自分と、他人に母親を犯される自分が、交互に入れ替わった。
どちらにしても、サディスティックな気分が高揚していくばかりなのだ。
「ほらっ、ほらぁ、ほらっ!」
誠也は、久美子をまるで物のように遇した。
「あっ、あぁっ、あぁぁぁっ……」
それでも久美子は愉悦の声をあげるのだから、全く始末に負えない。
さらに久美子を裏返しにし、四つ足で這わせると、尻のほうからチンポをねじ込んだ。
「あぁぁっ……」
そして、久美子の片腕を後ろに引っ張り寄せ、激しく突いた。
「あっあぁぁぁっ、あぁぁぁ……堪忍してぇ……」
誠也は、「母親」の象徴である久美子を、ひたすら責め上げた。
―― 蒼きハイエナたちの時代 195 ――
「わぁぁ、奥さん、こんなにドロドロにしちゃって……」
背後から山名真佐子に密着した28歳の大学院生・赤石は、スカートの下から入れた手を、ショーツの中に潜り込ませたまま言った。
ともに痴漢プレイを楽しんだ営業マン・林同様、この赤石も、別れ際、連絡先を書いたメモを真佐子に手渡していたのだった。
真佐子の濡れたショーツと引き替えに。
それにしても、まさか、自分のマンションにまでこのおばさんが来てくれるとは、思いもよらなかった。
しかも、掃除、洗濯、果ては、昼食まで作ってくれて……。
特製パスタを腹に入れた赤石は、早速、痴漢ごっこを真佐子に懇願した。
「本当に、そういうことが好きなのね」と笑った真佐子の目も潤んでいた。
壁から壁へと渡された金属パイプに、どこから持ってきたのか、本物の吊革が下がっている。
そして、CDのボタンを押すと、ガタンガタンという電車の音が流れ、ご丁寧に、「次は、××、××。××線ご利用の方は、お乗り換えです」といったアナウンスまでかぶさってくる。
筋金入りの痴漢マニアの赤石は、真佐子の股間をまさぐりながら言った。
「この日のために、用意してたんです、こういうの」
真佐子は吊革の輪を固く握りしめたまま、目もうつろである。
ふだんは、捕まるのが怖くて、気に入った熟女と乗り合わせても、何気なく手の甲を尻に当てたり、思い切ったとしても、股間を尻にくっつける程度だった。
しかし、今まさに、熱望した通りの痴漢が、だれにはばかることもなく、できるのだ。
真佐子は、陰毛までねっとり濡らしていた。
亀裂に指を這わせようとすると、ヌルヌルすべり過ぎてしまい、具合が悪いほどである。
服の下から手を入れてつかんだ生の大きな乳房は、平時よりすっかり張りをたたえている。乳首もコリコリである。
粘着質の赤石による、オマンコとおっぱいにこだわった、執拗な愛撫が続く。
「あぁぁっ」
真佐子が感じて声をあげると、「しっ! ここは電車の中。他の乗客の目があるんです。気をつけてくださいね」と冷静な赤石。
真佐子は体を左に右によじりながら、唇を噛んだ。
―― 蒼きハイエナたちの時代 196 ――
正常位で、お互い汗だくになりながら、口を吸い合う久美子と誠也。
途中、何度となく、誠也は射精をこらえた。しかし、もはや限界だった。
頭の中で、「ガチンコ」が鳴った。一気に押し寄せる爆発への推進力。
誠也は久美子の背中を抱きしめて、一層小刻みに、腰のピストンを繰り返した。
「あぁぁ、もう、いくよ……出るよ」
「あぁぁぁっ、きて、きてぇ……」
久美子は両脚を誠也の尻の辺りにからみつけて、腰に力を込めた。
「あぁぁぁ、久美子さんの中に出すよ……」
「いいわよ……」
「久美子さんを、はらましたいよ……」
「きて、きてぇ……」
久美子はその日が安全日であることを承知していたが、本当にこの少年の子であるならば、はらんでみたいという、不埒な思いが一瞬、心をかすめた。
「いくよ、いくいく、いくーーーっ……」
「あぁぁぁっ……あぁぁぁぁっ……」
誠也の色白の尻が、どこまでもどこまでも激しく、小刻みに暴れた。
「うぅぅっ!」
そして、津波がやってきた。
「あはぁぁぁ……」
久美子は膣の中に、ぶちまけられた、沸騰しているかのような熱い樹液を感じていた。
そして、樹液は、2陣、3陣、4陣と続いた。
「あぁぁぁぁっ……」。誠也の熱い息が耳の中に吐き込まれた。
久美子は誠也の尻にからめた足に、さらに力をこめた。まるで、愛おしい誠也の樹液を一滴も余さず、注ぎ込んでもらおうとす
るかのように。
つながったまま、2人は懲りずに愛し合った。
品のないキスをしているうちに、驚くべきことに誠也の肉棒は、久美子の膣の中で、むくむくと膨張していったのだ。
そして、再び、誠也の抽送が始まるのだった。
―― 蒼きハイエナたちの時代 197 ――
真佐子は両手で吊革を握り締めていた。
背後から服の中に手を入れられ、飽くことなく延々とデカパイが揉まれ、固い乳首がつまんでクリクリされる。声を出すと、“注意”されるので、じっとこらえている。
「こんなプレイ、してみたかったぁ……」
大学院生・赤石は、ニキビ跡の残る頬を真佐子の芳しい髪の毛にこすりつけながら言った。
さらに、やはり背後から、スカートの中に両手を入れると、ショーツの中の割れ目を、グイッと左右に開いたりもした。
「あはぁぁ……」
ため息をもらす真佐子。
赤石は何かにとりつかれたように、男にしては柔らかい指先で、グニグニと肉饅頭をまさぐった。
そして、時折、思い出したかのように、割れ目を、これでもかとばかりに左右に開ききるのだった。
真佐子はとめどなくあふれさせた。この男の変態性に自身の隠されたものが呼応したかのような、妙な心地だった。
真佐子は、フラフープを限りなくゆっくり回すようなあんばいで、むっちりした腰を回し、くねらせるのだった。
赤石はますます調子に乗ってきた。
真佐子の亀裂を片手で開いたまま、もう片方の手でクリトリスをいじった。
「あぁぁぁっ……」
真佐子は吊革につかんだまま体を大きくビクンと動かした。
ほとんど面識のない若い男の部屋にのこのことやってきて、口にするのもはばかられるような変態行為に及んでいる自分を、冷静に見つめると、惨めさを一蹴してしまうだけの、身の毛もよだつような興奮と快感が、怒濤のごとく押し寄せてくるのだった。
赤石は突如、服を脱ぎ始め、ついに“フルチン”になった。
その、やせぎすな体に、太く、ゴツゴツした感じの勃起した肉棒は、いかにもアンバランスだった。
裸の赤石は、真佐子のショーツをはぎ取ると、頭からかぶってしまった。
そして、なおも真佐子にまつわりついた。しゃがみ込んで、真佐子のふくらはぎといい、太ももといい、さすり回し、柔らかい尻に顔を押しつけた。
さらに、スカートの中に肉棒を入れて、真佐子の尻の割れ目で挟ませたまま、味わうように真佐子の熟れた巨乳を揉みしだいた。
真佐子は、このインテリ男の素っ頓狂な感性に脅えながらも、それ以上に言いしれぬ興奮を覚えていた。
―― 蒼きハイエナたちの時代 198~200 ――
その日の夕刻、村島文恵は、息子の元家庭教師・中神に誘われるまま、「合コン」なるものに参加した。
「楽しく飲んで、日ごろのストレス解消しましょうよ」と言われて、文恵は軽いノリで
知り合いの主婦2人を誘って、その居酒屋に足を運んだのだった。
「わぁー、人妻、ひとづま!」「ようこそ、おねぇさんたち!」
店の10畳ほどの個室に陣取っていた中神とサークル仲間が、文恵らが到着すると盛り上げた。
文恵、そして、料理教室で知り合った33歳の中田智子、28歳の金子かほりの3人は、20前後の若者たちの歓待ぶりに気後れしながらも、学生気分を蘇らせた。
男のほうは、中神と他4人の計5人。
皆、遊び系のテニスサークルに所属している優男風ばかりである。
文恵は、最初の自己紹介の時に、「40……ウン歳です」と気恥ずかしそうに言ったところ、「うッソー、20代にしか見えないよー」などと大げさに言われたり、「実は、高校生の息子がいるんだぜ」と中神に紹介されて「お母さんじゃなくて、お姉さんとしか見られないっしょ」と言われたりするうちに、すっかり舞い上がった。
当初は遠慮気味だった文恵ら主婦3人組は、酒の勢いも手伝って、次第に若い男たちとの時間を楽しむようになっていった。
それほど酒に強くない文恵はすぐに酔った。
家人には「同窓会に行って来る」と告げてきた少しのやましさもすっかり霧散していた。
若い男たちは、どこまでも至れり尽くせりだった。
聞き役に徹しては、主婦としての日ごろのうっぷんを吐き出させてくれ、それを絶妙のギャグの切り返しで笑わせてくれる。
トイレから帰ると新しいおしぼりを手渡してくれる。
肩口に糸くずが付いていると取ってくれる。グラスが空くとすぐに店員を呼んでくれる。
文恵らは、久方ぶりに男に優しくされていい気分に浸っていたのだ。
そして何より、自分たちを女として扱ってもらっているという実感に酔いしれていた。
まったりとした時間が過ぎていった。
誰かが「王様ゲームやろう」と言い出した。場が異様に盛り上がった。
文恵も智子も「王様ゲーム」を知らなかったが、6年前まではれっきとした女子大生だったかほりは知っているようだった。
学生の一人が一つかみの割り箸を手に取り、ペンを取り出して、端の先に何やら書き始めた。
「ねぇ、王様ゲームって、なに?」
となりに座っていた男に文恵は聞いた。
「やってみればわかりますよ、ぐふふふ」
その男は無性にうれしそうに言うのだった。
盛り上げ役の小柄で色黒な平田が握った割り箸のクジを、それぞれが引いていった。
言われるままに文恵が引いた割り箸には「5」と書かれてあった。
「やりぃっ! おれ、王様! らっきっ!」。筋肉質の藤田が狂喜した。
「王様げぇぇぇぃむ!」
平田が叫んだ。
「それでは……さっそく……」
王様役の藤田が口を開いた。
「3番の者……きょうの恥ずかしい告白をしなさい」。
「あぁ? 俺?」。茶髪の西垣が名乗り出た。
「そうだなぁ……きょうは……ノーブラです」。
他の男が「つまんねぇぞ」「だよだよ、あいつ、いつも着けてるもんなぁ」とはやし立てる。
文恵は思わず吹き出した。
「続いて……7番、中ジョッキを一気にどうぞ」
王様の命令に、長身の近田が「いかしていただきます!」とビールをあおり始めた。
顔面ビールまみれにして飲む姿に、場内が爆笑する。
文恵は、最近の若者達の奇想天外ぶりに呆気にとられながらも、心の内ではそれを楽しんでいた。
「2番は1番の肩を30秒、揉みなさい」
2番の智子が口に手を当てて恥ずかしそうに名乗り出て、口笛と歓声が起こった。
1番は中神。文恵は、中神の後ろに回って、肩を揉み始めた智子に少し嫉妬した。
他愛もないゲームだが、スリルにあふれている。
文恵は、自分に「命令」が下される瞬間を想像して、生娘のように胸を高鳴らせた。
「4番は、5番に、懺悔しなさい」
4番の平田が真顔で進み出た。そして、5番の文恵のほうに向かっていった。
「実は、5番の巨乳に、見とれてしまったことを、懺悔します。ゴメンナサイ」
一斉に平田におしぼりが投げつけられた。
文恵は笑って応えていたが、思わぬ露骨な言葉に驚かされて赤面した。
そして、突き出した胸の先がしびれるような錯覚を覚えていた。
「さて6番」
残りはかほりしかいない。
「6番は、王様に、チューをしなさい」。
王様・藤田は得意の絶頂だった。王様にもおしぼりが飛ぶ。
28歳の主婦・かほりは、「ええーっ!」と言いながら、おずおずと王様の前に進んだ。
そして、ひとしきり迷った揚げ句、王様の手の甲にさっと唇をつけた。
「ヒューヒュー!」
「あれ? それで終わり?」
「スケベな王様は退位しろ」
いよいよ場は盛り上がっていった。
新たにクジ引きが行われ、王様は長身の近田に変わった。文恵は3番になった。
「2番は、バストのサイズとカップを告白しなさい」
2番は筋肉質・藤田だった。
爆笑が起こる。
「えっ? 恥ずかしいな。えっと、サイズは、110、カップは、あとでコッソリ、メール打ちます」
王様・近田は続ける。
「それでは4番。バストのサイズとカップをどうぞ」
皆、近田の魂胆をさとってはやし立てる。残念ながら4番は西垣だった。
「最近計ってないので。きょうはブラしてないしぃ、計ってくれませんかぁ」
西垣はTシャツをたくし上げると、そばにいた智子のほうに裸の胸を見せつけた。
キャーと歓声をあげる33歳の人妻・智子。「逝ってください」
王様は西垣に引導を渡し、皆、爆笑する。
「はい、それでは……うーん、3番。バストのサイズとカップを言いなさい」
一瞬の沈黙。
文恵が恥ずかしそうに名乗り出た。大歓声が起こる。
「皆の者、取り乱すな。しかと聞こう、しかと」と、自ら興奮した王様が他の男を制する。
文恵は顔から火が出そうな思いだった。
コンプレックスでもあった自分の胸に、若い男達の視線を感じる。
何か気の利いたことを言わなくては、と思うけれども、そうした機知が働かない。
「3番、早くせい」
王様にせかされて文恵は小声で言った。
「あの……94の……Eです……」
その瞬間、場内が大沸騰した。
妙な踊りを始める者。直立不動でバンザイを始める者。
興奮してイッキ飲みを始める者。宴はいよいよ佳境に突入していった。
ゲームは延々と続いた。
その中で、文恵ら主婦は、イッキ飲みをさせられてすっかり出来上がっていった。
事は、初めから学生たちのシナリオ通りに運ばれていたのだ。
王様・平田が命令する。
「1番は5番を30秒、ハグ(抱擁)しなさい」
筋肉質・藤田が半身の智子を思い入れたっぷりに抱きしめる。
王様・西垣が命令する。
「2番と6番は、お互いの人差し指を舐め合いなさい」
長身・近田が、キャーキャーと逃げまどうかほりをつかまえて、腕を取ると人差し指を口に含む。
同時に自分の指をかほりの唇に突き入れる。苦笑しながら、初対面の大学生に指をベロベロしゃぶられる人妻・かほり。
「4番と5番は、好きなセックスの体位を教え合いなさい」
王様・中神が言った。5番を引い
ていた文恵は愕然とした。4番の小柄な平田は狂喜乱舞である。
「5番から」
王様・中神が命令したが文恵は赤面してうつむいた。自分のセックスをどこまでも知り尽くしている中神が「はやくしなさい」と急かす。
すっかり困惑した文恵に、「あとでメールで王様に教えるように」と誰かが助け船を出した。
「では、4番。実演しなさい」
待ってましたとばかりに平田が文恵に挑んでいく。
足下がおぼつかない文恵を畳の上に這わせると、腰のあたりをつかんで、その豊満な尻に股間を激しく打ちつけ始めたのだ。
「こうして……パァン、パァン、パァンと、突きまくるのが大好きです……」
文恵の重力にしたがった重たそうな胸の房が、景気良く揺れる。
文恵は半ば朦朧としながら、後ろの大学生の股間がすっかり固くなっているのを感じていた。
乱痴気の宴は、ますます極まっていくばかりだった。
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