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蒼きハイエナたちの時代 I

―― 蒼きハイエナたちの時代 1~6 ――

「優しそうだし、何でも許してくれそうじゃん」
「崩れたってゆーか、中年っぽい体が好き」
「若いやつじゃだめだよ、もはや」
――彼らは屈託なく笑う。
皆、都内の公立高校に通う2年生の4人組。
今はやりの“ジベタリアン”で、夜の10時ともなると、そのコンビニの前の駐車場のすみに集まってくる。
髪の毛を染めてるわけでもなく、ロン毛でもない。一様に短めの高校生カット。
顔もまだあどけなさが残る感じだ。成績もそこそこいいという。
しかし、そんな彼らが何と、学校の40代の女性教諭に対して、半ば強制的に性行為を繰り返しているというのだ。
たまたまインターネットでメル友になったメンバーの一人にその話を聞き、興味をもった私は、そのコンビニにやってきたのだった。
「『オジサン』も熟女好きなの?」
色白、小太りで眼鏡をかけた木山がニヤニヤしながら言った。
唐突な切り出しに「そ、そ、そうだよ」と私はどもってしまった。
「いいよねー、熟女」。やせ形でジャニーズ系の谷原が言った。
「でもさ、君らにしてみれば、おふくろさんより年上だったりするわけだろ」
僕が聞くと、皆「カンケーないよ」「それぐらいのほうがコーフンするじゃん」「うちのおふくろもっと上だよ」などと言う。
「どんなことしてんの? いったい」。僕はますます興味を覚えた。

「何でも話すからさ、オジサン、肉まん買ってきてよ」
「あ、俺、チーズまん」
「俺はピザまん」
「それから、あったかい『お?いお茶』も」
どう見ても高校生である。その透き通ったような目の奥にどんな爛れた欲望がにえたぎっているというのか。
4人ともこれまで女の子と付き合ったことがないという。
つまり、最初の女性が、その先生だったというのだ。同世代の女の子とは話しにくいと言う。なんだかバカにされてるような
気がするというのだ。類は友を呼ぶ。同じような性格、嗜好の4人が集まったときに、それぞれのパワーが爆発した。
一人一人はおとなしい、シャイな印象である。それが、集まればとたんに饒舌になり、大胆になる。
今時の高校生を象徴するような彼らである。

私が肉まんとお茶を手渡すと、われ先に手を伸ばし、食らいつき始めた。
「それで、話、聞かせてよ」
私はジリジリする心を抑えようともせず、切り出した。

私とメル友になった村島は、高校に入ったころから、年上の、しかも20も30も年の離れた母親ぐらいの年代の女性が気になり始めた。
きっかけは、テレビである熟年女優が温泉につかっているシーンを見て欲情してからだという。
以来、親戚のおばさん、近所のおばさん、友達の母親などを思い浮かべては、精液をほとばしらせていた。

2年になったばかりのある日、国語の授業の時のことだった。
最前列の席から村島は、ふと板書している教壇の教師・北村光枝の尻に目をやった。
それまで気にも留めなかったが、大きな尻をしていると思った。
しかもむっちりと肉づきがよく、丸みを帯びた尻。同級生の女子の小さく青いそれとは違って、豊潤に熟れた果肉のような尻だった。
書く位置が黒板の下のほうに移るにつれて、光枝の尻はいよいよ、こちらのほうに突き出されていく。
タイトスカートがピッチリと張り付き、パンティーの線がくっきりと浮き出てくる。
机の下で村島の股間はむくむくと起き上がっていった。ものの2、3メートルの距離には、そのおいしそうな大人の尻が息づいているのだ。
村島は夢中でその尻を目に焼き付けた。
そして、その夜、大量の白濁液を噴いたのだった。

村島と木山、谷原、そして、下野は中学の時からの腐れ縁の4人組だった。
高校に入ってからも、それぞれ部活に所属することもなく、放課後は、学校近くの木山の家でダラダラ過ごすことが多かった。

その日も、全員が顔をそろえて、ファミコンをやったり、テレビを見たりしていた。
木山の家は父親が長距離トラックの運転手をしており、母親も働きに出ており、大学生の兄は家を出ていたこともあり、いつの間にか溜まり場になっていた。
テレビでは、他局よりも1時間ほど早く始まるニュース番組をやっていた。
「いいよなぁ、大宮悦代」。木山がつかんだスナック菓子を口に押し込みながら言った。
大宮悦子とはニュースキャスターで、美人でスタイルもよく、年は40を過ぎていたが、人気があった。
「だよね、脚がいいよね」
谷原が雷同した。
「でも、おばさんじゃん」
のっぺり顔でニキビ面の下野が口を挟んだ。
「年なんかいいじゃん」
谷原が気まずそうに言い返した。
「おばさん」が好きだとは、思っていても口にすることは恥ずかしいと谷原は思ったのだ。
すると、「おばさんだからいいんだよ」、木山が横やりを入れた。一瞬、その場の空気が凍りついたような気がした。
少しの間を置いて下野が、「んじゃ何? オパコン? それってダサくない?」と呆れたように言った。
「何だよ、おまえ、年増の良さって知らねぇの?」
木山は少し気色ばんだ。
村島は、思っていることを口にしようかどうか迷っていた。

小太り木山と、ニキビ面下野の応酬が始まった。
「何だよ、年増の良さって」
「そりゃ……やらしそうじゃん、なんか」
「そんなの、やらしそうな女だったら、クラスとかでもいるじゃん」
「『やらしさ』が違うんだよ」
「何それ」
「それはさ……」
「でもさ、3組の岡島って女いるじゃん、あれ、すっげぇヤリマンっぽくない?」
「えっ、あぁ、あぁ、いるいる、あの……」
話題が変わりそうになった時、村島は思い切って口をはさんだ。
「それより、北村って良くねぇ?」
緊張したのか無様にも声が上ずった。
「北村?」
皆が顔を見合わせた。
「国語の北村……北村先生だよ」
村島は消え入りそうな声で言葉を継いだ。
「あぁ、あぁ、チチ村?」
木山が得心したように言った。
「な、何、それ、『チチ村』って」
村島が唖然とした。
「あっはっは、あいつ、チチでかいじゃん、だからうちのクラスでは、そう呼んでんの」
木山が下卑た笑いを浮かべて言った。
「何、お前も、おばさんがいいの?」
「おばさんがってわけじゃないけどさ…」
村島は耳まで赤くして言った。
「かっこつけなくてもいいじゃん、おばさん好きでも恥ずかしくねぇよ。俺もおんなじだよ」
木山がスナック菓子で汚れた指をしゃぶりながら言った。
「俺もいいと思うよ、北村」
それまで漫画を読んでいた谷原が言った。
「何、お前もおばさん好きなの」
木山がはしゃいだように言った。谷原は肯定も否定もしないで、再び漫画を読み始めた。
「でも、いいカラダしてるよね、北村先生」
村島がほっとしたような面持ちでしみじみと言った。

「でも、北村って、40後半は行ってるぞ、おふくろよりも上じゃねぇの?」
「おばさん好き」の3人からはじかれた格好となった下野が、信じられない、といった表情で言った。
しかし、木山の「カンケーねぇよ」の一言で蹴散らされた。

その日以来、村島は、今まで以上に北村光枝への思いを募らせた。
自分だけではなく、他の友達もおばさん教師・光枝に欲情しているということを意識すればするほど、よけいにムラムラきた。
色白、丸顔、きめ細かな肌、少し栗毛がかったしなやかな髪、優しそうな眼差し、ぽってりとした唇。
学校紹介のパンフレットに載っている光枝の顔を、村島はしげしげと眺めた。
<全身写真が欲しいよぉ……>
心の中でうめいた。

「チチ村」。
確かに北村光枝の胸は豊満だった。というより、よく言えば、ぽっちゃり型、悪く言えば、中年太りに近い体型をしていた。
しかし、スーツの生地を突き破らんばかりの胸は迫力があった。
最前列の席からだと、しげしげと胸を見ることはできない。
ゆえに、どうしても尻にばかり目が行きがちだったが、村島は新たな発見に心を躍らせた。

 

 

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