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隣のおじさん

〔草取り〕

美幸たち夫婦が千葉市の郊外に家を建ててから半年が過ぎた。
敷地が50坪で芝生の庭もあり、建物も4LDKと、男の子一人の三人家族で暮らすには十分だった。
美幸の家の南側に隣接して、鉄筋3階建ての邸宅がある。その邸宅と美幸の家の二件は、他の住宅が集合している場所から、公園を挟むので、二件だけが孤立している。
夫の浩二が、公園とちょっとした山に挟まれた場所が気に入って、周りに家が建たないから、といって購入したのである。
隣の邸宅は、金本と云う家で70歳くらいの老人が一人で住んでいる。老人といってもまだ元気で、3年前に奥さんをなくしてから不自由なこともあるのだろう、昼間はお手伝いさんが、一日おきに、掃除や食事を作りに来ている。子供は一人いるが、海外に行っていて5年は帰ってこないらしい。
美幸は、誰とでもすぐに親しくなれる性格で、住んでから半年の間に、そのお手伝いさんや金本とも親しく話しをしたりしている。

その日は、夏の暑い日で、子どもを幼稚園に送り出すと洗濯を始めた。夫の浩二は、一週間の出張で大阪に行っている。洗濯をする時に、後で穿き替えるつもりで、パンティを脱ぎ一緒に洗濯機に放り込んだ。
そのまま台所で洗い物をしたり、掃除をしているうちに、うっかりしてパンティを穿くのを忘れていた。
身に着けているのは、ノースリーブの緩々のワンピースだけだが、丁度快適だった。もともと美幸は、風呂上りなど、裸のまま平気で家の中を歩き回るような開放的な性格だが、羞恥心が欠落しているわけではない。

その日、窓を全て開放し、庭を見ると、芝生の中に雑草が出ているのが目立ったので、草取りをしようと庭へ出た。丁度、隣の金本も庭に出ていた、盆栽に水でもやっていたのだろう。その日は、お手伝いさんが来ない日だった。
「今日も暑いですね」
「ああ、草取りですか、たいへんですね。手伝いますよ」
「でも、今日は少しだけだから、いいですよ」
そんな挨拶をしながら美幸は、ワンピースの裾を少し捲り上げ、しゃがみこんで雑草を取り始めた。
少しして会話が途絶えたが、金本はそのまま動こうとしない。美幸は、今まで金本と話をしていたので、体は金本のほうを向いていた。意識するともなく少し顔を上げようとしたとき、ふと、金本の視線を感じた。じっと美幸を見ている。美幸は、“そうだ、パンティを穿くのを忘れていた”ことを思い出した。

急にあたふたとするのはみっともないし、金本にも恥をかかせることになると思い、そのまま作業を続けた。
“おじさんが、わたしのあそこを見ている”
そう意識し始めると、中心が濡れてくるのが分かった。体の向きを変えれば済むことなのだが、美幸は変えようとはしなかった。
“お年寄りで、一人暮らしでさびしそうだし、少しぐらいなら見せてあげてもいいかな”
と、自分に言い訳をしていた。見られることでの初めての快感だった。
あんまり黙っているのも気まずいと思い、
「よかったら冷たい物でもどうですか、もうすぐ終りますから」
と話しかけた。
「あ、ああ、ありがとう」
金本の声は嬉しそうだった。

 

〔お茶〕

草取りを終えて、手を洗いアイスコーヒーを煎れようとしているとチャイムが鳴り、金本が来た。
「どうぞ、上がってください」
金本は、もらい物だといってケーキを持ってきた。
「あら、美味しそうなケーキね。おじさん、アイスコーヒーでよかった?」
「コーヒーは好きですから、ありがとう」
金本の家は地元でも有数の資産家である。銀行や証券会社が営業に訪れる。そのケーキは生命保険の営業のおばさんがもってきたらしい。
ガラスの、低いテーブルにアイスコーヒーとケーキを並べ、座椅子よりも少し高いだけのソファに向かい合って座った。美幸の短いワンピースは、座ると膝から半分以上太ももが出てしまう。すこし、おじさんの目が気になった。

思ったとおり、チラチラと目線が落ち着かない。動作もそわそわとして、何となく落ち着きがない。話をしていても、会話がちぐはぐになる。美幸は、そんなおじさんを見ていて、笑いを堪えていたのだが、とうとう我慢ができなくなった。
「ふふっ、ごめん、おじさん、さっき、見えちゃった?」
まことに、あっけらかんと言ったのである。
言われた金本のほうがあたふたとして、顔を真っ赤にしながら
「い、いや、こっちこそ、偶然、み、見えちゃったもんで、申し訳なかった」
と謝った。その謝る態度がまた可笑しくて、美幸はお腹を抱えて笑いを堪えようとしたが、とうとう噴出してしまった。つられて、金本も笑い出した。
「ご、ごめん、おじさん、笑っちゃってごめんなさい」
金本も、美幸が嫌がってはいないと思うと少し気が楽になった。
「いやあ、でもお陰で、久しぶりにいいモノを見せてもらった。ばあさんが死んでから、一度も勃ったことがなかったが、私のせがれも、さっきは久しぶりに少し元気になりそうだったよ」
金本は、心底そう思っていたのであった。
「そんなに喜んでもらえたなら、わたしも嬉しいわ、よかったらもう少し見ます」
美幸は、気の利いた冗談を言うつもりでそう言った。
「ほんとかね、それはありがたい、いやあ、もう一度お願いしたいな」
金本は嬉しそうな顔で、そう応えた。

 

〔披露〕

おじさんの真剣な表情に、美幸は“冗談よ”とは言いづらくなった。少し迷ったが、
“どうせもう見られているのだし、おじさんがこんなに喜んでくれるのなら” と、少し恥ずかしかったが、見せてあげようと思った。
美幸の正確な気持ちを分析すると、“見てほしい”という気持ちを、“見せてあげる”と云う言い訳に置き換えたのである。
低いソファなので、膝を立てると、金本の目線が丁度いい具合になる。美幸は、ゆっくりと両方の膝を立てながら、少しずつ脚を広げていった。腰の辺りから、むずむずとした痺れが少しずつ拡がり、ワレメが潤みを帯びてくるのが感じられた。

おじさんは、射るような視線でじっと見つめている。美幸の心臓の鼓動が大きくなり、体が熱くなってきた。おじさんの顔はいつの間にかすぐ前にあった。美幸の体が、少し前にずれたせいもあって、下半身は完全に露出していた。
おじさんの右手が自然に動いた。中指で美幸のワレメに沿って、なぞるように掬い上げた。
「はああ………」
思わず喘ぎが洩れた。
「ほら、こんなに濡れているよ。若い人は凄いね!」
「おじさん、もっと、見て! もっと近くで見て! 見るだけよ……」
「もちろんだよ、見られると嬉しいんだね。素晴らしいね、毛の具合も、濃くもなく薄くもなく、軟らかそうないい毛だ。形もいいね、色も綺麗だし、食べたいくらいだよ」
溜め息をつきながらおじさんは感激している。
「おじさん、す、すこしナメるくらいならいいわよ」
「ほんとかね、うれしいね!」
おじさんは、猫が水を飲むような格好で、ピチャピチャと滴る蜜を舐め始めた。
「はあ、はあ、はあ、お、おじさん、すごく、キモチイイ!」
「ああ、おいしいよ、こんな美味しいのは初めてだ」
「おじさん、もっとナメテ! 奥までナメテ!」
「そうかい、それじゃあ、遠慮なくいただくよ!」
おじさんは、美幸の膝の下を両手で持ち上げるようにして、美幸の体を仰向けにし、ワレメを自分の顔の前に持ってきた。そしていきなりかぶりついた。
「ああああいいいいいい………」
悲鳴を上げながら美幸の背中が弓なりに反り返った。緩々のワンピースが頸のところまで捲くれ上がり、ノーブラの乳房も完全に露出した。おじさんは、ワレメをしゃぶりながら、両手で美幸の美乳を鷲掴みにした。

 

〔5年ぶりの復活〕

もう、美幸はブレーキが利かなくなっていた。おじさんは、いつの間にかベルトを外し、パンツを脱いでいた。そこにはずっしりとしたおじさんのシンボルが半立ちで控えていた。
おじさんは、もう洪水状態の美幸のワレメに、半立ちの存在感のあるシンボルを右手に握ってこすりつけた。
美幸に拒否反応はない。喘いでいるだけだ。シンボルは5年ぶりに元気を取り戻しつつあった。
義理堅いおじさんは、美幸に許可を求めた。
「少し、挿れてもいいかな?」
目がうつろになっている美幸は、夢遊病者のようにこっくりと頷いた。許可をもらったおじさんは、明らかに歓迎しようとしている濡れた花びらを掻き分けながら、頭だけを挿れた。花びらの蠢きは“もっと奥へどうぞ”といっていた。美幸の頸がそっくり返って白い膚に血管が浮き上がっていた。
「もう少し挿れてもいいかね?」
美幸は頷く思考能力もなくなったのか、今度は濡れた壷の方からおじさんのシンボルを咥え込む様に迎えに来たのである。一気にゆっくりと根元まで埋め込むと、美幸の喘ぎは最高潮に達した。
まだ、女を喜ばすことができると分かったおじさんも嬉しそうだった。ゆっくりしたリズムでピストンを開始した。美幸がそのリズムに合せてくると、おじさんも次第に昂まってきた。
「ああ、ああ、ああいいいいいい………」
美幸の可愛らしい喘ぎ声が、おじさんをより一層昂ぶらせた。が、もう体力も限界にきていた。このまま腹上死するではないかという不安が過ぎった時、最高潮に達して爆発した。

「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、………」
おじさんは流石に息も絶え絶えの様子だった。虚ろな目で起き上がった美幸は、顔色が真っ青のおじさんをみて仰天した。
「み、水を、た、たのむ……」
「あっ、は、はい……」
美幸は全裸のまま慌てて厨房まで走り、急いで水を持ってきた。水を飲むとおじさんは少し落ち着いた。
ほっとした美幸は、自分が素っ裸であることに気づき、慌ててワンピースを頭から被った。おじさんのシンボルは白く濡れ濡れでダラッとぶら下がっていたが、充分に存在感はあった。
「おじさん、頑張りすぎちゃったわね。見せるだけの約束だったのに……、どうして」
「す、すまん、つい、その、我慢できなくなって……、奥さんが少しだけならいいって言うから……」
美幸は後悔したが、後の祭りである。
「でも、おじさん、これは内緒ですよ。ふたりだけの……」
「ああ、わかってる。絶対に誰にも言わない。言われたら私も困る……」

おじさんは、すぐに体力も戻り、アイスコーヒーを一気に飲み干して帰っていった。帰り際に、玄関で
「奥さん、奥さんの道具は素晴らしい! 締め付けられて死ぬかと思った……」
真面目な顔でそう囁いた。美幸には然程の罪悪感は残らなかったが、金本の方は、かなり責任を感じていた。

 

〔伏線〕

金本の邸は美幸の家の南側にある。美幸たちが新居に越してきて、翌日、金本の家に美幸が挨拶に来た。
金本は、隣に綺麗な若い奥さんが来てくれたことを喜んだ。
気さくに声を掛けてくれるし、親切にもしてくれる。海外に行ってしばらく帰ってこないが、倅の嫁もあんな嫁だったらよかったのになあ、と思ったりしていた。
3階に金本の書斎がある。広い邸に一人で住んでいるのだから、わざわざ書斎に閉じこもらなくてもよさそうなものだが、金本はそこに居る時が最も落ち着く。
美幸たちが越してきてから三月ほど経ったある夜、書斎で趣味の写真を整理していると、なにやら賑やかな笑い声が聞こえるので、書斎の窓から何気なく隣の家に目をやると、開けっ放しの明るいリビングで裸の男の子が逃げ回り、それを美幸が捕まえようとして、キャアキャア言っていたのである。
金本は急いで書斎の部屋の照明を消した。
風呂から上がった子どもにパジャマを着せようとしていたのだが、子どもが逃げ出したので、美幸も裸のままリビングまで追いかけてきたのだろう。丁度、庭に面した掃出しのところで子どもを捕まえた美幸は、しばらく子どもを抱きすくめたままじゃれ合っていた。
その美幸の後姿をじっと見ていた金本は、その美しい豊臀と背中を見て、全身の血液が活気を帯びて熱くなるのを感じていた。
子どもにパジャマを着せる間も、美幸は裸のままだった。“ママ、おやすみ”という子どもの声に美幸が“おやすみ!”と応えた後、美幸は、初めて気がついたように、掃出しのガラス戸を閉め、カーテンを引いた。
その時はこちらを向いていたので、その美乳も陰毛もはっきりと見ることができた。

その夜から金本は、その光景を忘れることはできなかった。毎晩のように書斎にこもっていたが、再びあの幸運に恵まれることはなかった。“写真に撮っておけばよかった”と悔やんだが、あの時は、咄嗟にそんなことは浮かばなかったのである。
無論、そんなことは夢にも知らない美幸は、いつもニコニコと気さくに声を掛けてくれた。
梅雨も明け、日増しに暑さがこたえるようになり、庭にも雑草が出てきた。金本は“雑草を取ってやる”といっては、美幸の家に行き庭の手入れをしてやっていた。
都会育ちの美幸には、草取りといっても大変だったが、金本のやっているのを見ながら自分も一緒にやるようになった。金本は、美幸と一緒に作業ができることが無性に楽しかった。
暑い日は、美幸の着ているものが、短くなったり薄くなったりして、目の保養にもなるし、たまにはチラッとパンティが見えるときもあったりするので、作業をしながらも美幸から目が離せなかった。
こんな伏線が金本にはあったとはいえ、美幸との関係ができてしまったことに重い責任を感じていたのである。
金本は70年間、何度か女遊びはしたものの、真面目一筋に生きてきた男で、妻を愛し、浮気をしたこともなかったのである。

 

〔思い込み〕

美幸との関係ができてしまって、金本がもっとも心配だったのは、美幸の旦那の浩二の事であった。大阪に出張しているとは聞いたが、何の仕事をしているのかよく分からない。高級車に乗り、日曜日といってもいないときもあり、ほとんど顔を合せることもない。二度か三度、挨拶を交わしたくらいである。
まだ若いが無口で強面で、どうもそれらしい、ヤバそうな雰囲気もある。もしかして“美人局”のようなことになりはしないか、それがどうにも心配だった。いずれにしても、亭主が帰ってくるまでに奥さんの美幸と話をつけておくほうがいいと思った。

美幸は、あの事があった翌日も、何もなかったような顔で明るく挨拶をしてくる。ますます怪しい。
“これは、やはり自分が嵌められたのではないか?”
と、思い込んでしまったのである。そして次の日に、美幸が子どもを送り出した頃を見計らって訪問した。
「あら、おじさん、どうぞ、あがって……」
全く、屈託がない。金本は“やっぱり、嵌められた”という確信をもった。
「いまお茶入れるわね、どうぞ座って……」
金本は、あの時と同じ位置に座った。美幸がアイスコーヒーをもってきた。ショートパンツから剥き出しの足が眩しかった。美幸もこの間と同じ位置に座った。
美幸が座ったところで、金子は居住まいを正した。そして丁重に
「奥さん、この前はまことに申し訳ありませんでした」
と詫びると、美幸は笑いながら
「やだ、おじさん、そんなこと言わないで、わたしも悪いんだから……」
と、全く気に掛けていないような態度である。しかし、いったん思い込んでしまうと、簡単に疑惑が晴れるものではない。逆に、その美幸の態度が、怖くなってきたのである。
「しかし、ご主人にもお詫びをしなければならないし、慰謝料ということで、なんとか勘弁していただきたいのですが……」
語尾を濁した。
「やだ、パパになんか言わないで、恥ずかしいから!」
「といっても、責任を取らないわけには……」
「だから、いいの。今までどおりお付き合いしてくれれば、それでいいの!」
美幸が何と言っても、金本の思い込みは変わらなかった。そんな遣り取りがあって10分ほどで金本は帰ったが、最後に
「これはとりあえず、お詫びの印に」
といって、大きめの封筒を美幸に押し付けるようにして帰っていった。
おじさんの事だから、何処かからもらった商品券か何かをくれたのだろうと、封を開けると帯封をした一万円札が入っていた。

 

〔サービス〕

勘の鈍い美幸でも、さすがに金本が、“パパのこと、勘違いしてるんだわ”ということがピンときた。
その日は、友達との約束があったので、そのまま出掛けたが、どうも、おじさんのことが気になった。友達と食事をしておしゃべりを楽しみ、子どもを幼稚園に迎えにいき、買い物をして家に戻ったのは夕方の5時ごろだった。
夕食を食べさせてから、一緒にお風呂にはいり、子どもを寝かしつけたのが9時ごろだった。
明日でもいいか、とも思ったが、思い立つとすぐに行動に移すのが美幸の性格である。金本の家に行った。
金本はどことなく落ち着きがなく、おどおどした様子だったが、応接間に美幸を通した。
「い、いまコーヒーでも炒れますから……」
「おじさん、お構いなくすぐに帰るから」
と言って美幸は、例の封筒をテーブルの上に置いた。
「おじさん、もしかして、勘違いしてるんじゃない?」
「い、いや、そ、そんなことは、ただ、お詫びにと思って、いや、それだけで、済まそうと言うわけじゃないですから……」
完全に思い込んでしまっている金本は、美幸が“こんなはした金じゃ済まないのよ!”といって乗り込んできたものと思っている。

「やっぱり、おじさん、勘違いしてるわ。おじさん、うちのパパはね、やくざでもなんでもないの、よく間違えられるんだけど、ただの商社に勤めている会社員なの、おじさんは、あとでうちのパパが来て強請られるとでも思ったんでしょう?」
そう、笑いながら話す美幸を見ていると、金本の心臓も少しずつ正常に戻ってきた。
「ほ、ほんとに、お宅の旦那はそっちの関係の人じゃないのかね?」
まだ少し、疑問が残っているようである。
「当たり前でしょう。時々勘違いされて、あたしだって困ってんだから、やくざの情婦みたいに思われて……」
美幸は、不満そうに頬を膨らませた。その表情を見て、漸く金本も安堵したようである。大きく溜め息をついた。表情に緩みが出た。
「よかったあ、どうなることかと思ったよ。ああ、よかった、よかった」

美幸は、用が済んだので百万円の入った封筒を置いて、帰ろうと思い立ち上がった。
「ちょ、ちょっと、待ってくれ……」
「なに、まだ納得いかないとこあるの?」
「いや、違うんだ。この金は奥さんが受け取ってもらえないかな」
「だから、あたしも違うっていったでしょ!」
「いや、そうじゃなくて、ホントの私のお礼として、というか気持ちとして、あんなにいい思いをさせてもらったことだし、それでも安い位に思ってるんだ。だから、私の気持ちとして受け取ってほしい、頼む」
何度か、“受け取ってくれ”“いらない”の遣り取りがあり、金本が
「実は………」
と言って、偶然だったが、3ヶ月前に湯上りの全裸を見てしまったこと、そのことが止みつきになって、その後も毎日のように3階の窓から覗いていることなどを、全て打ち明けたのである。
正直に白状する金本を見ていて、美幸に怒はなかった。むしろ子どもが悪戯をしたことを親に“ごめんなさい”と謝りながら話しているようで、“可愛い”という感情が起きてきたのである。母性本能を刺激されたのかもしれない。一通り、金本の供述を聞き終えた美幸は、にっこりと笑って
「じゃあ、これは、あたしが有り難く頂きます。ありがとうございます」
美幸がそう言うと金本も、ニコニコと頷きながら、何度も“ありがとう、ありがとう”と礼を言った。
これで、一件落着かと思われたが、今度は美幸がとんでもないことを言い出したのである。

「あたしね、この間のおじさんとのことがあってから、毎日、ノーパンなの、寝るときも何も着てないの、そのほうが、気持ちがいいの!」
そんな話しを聞いて金本の目が輝きを増したようだ。美幸の話は続いた
「こんど、時々は、おじさんが書斎から見えるようにしてあげるわ。パパがいるときはだめよ」
「ええっ、ほんとに、それは、嬉しいね」
「だって、あれだけで百万は高すぎるでしょう」
金本は、その美幸の発言には必死に反論した。
「いや、奥さんのあそこは百万でも安い!」
さっきとは違った、自信に満ちた表情である。そして、
「今度、体力に自信がついたら、もう一度お願いできないだろうか? もちろん、お礼はさせてもらう」
「あたし、高級売春婦になったみたいね」
と言ってふたりで顔を見合わせて笑った。

「それじゃあ、おじさん、あたし帰るわ。ありがとう、あっ、そうだ、ちょっとだけサービスしてあげるわ」
美幸はソファから立ち上がり
「いまも、あたし、ノーパンなの、少しだけ見せてあげるわ」
白いショートパンツをするりと脱ぐと、あの眩しい繁みが金本の目に飛び込んできた。
「もっと近くで見ていいわよ。今日は見るだけよ」
後ろ向きになった美幸は、脚を広げ、金本の顔の前に白い桃尻を突き出した。
「どうお、よく見える」
「あ、あ、ああ、よく見えるよ」
金本は軽い言語障害になっていた。よだれが湧いてきた。
「はい、もう終わり! おじさんもこれ以上は眠れなくなるからね」
美幸がショートパンツを穿くのが、金本は残念そうだった。
「奥さん、こんど、頼みがあるんだけど聞いてもらえるかな」
「えっ、できることならいいわよ」
「じつは、あの、言いにくいんだけど、その、は、はだかにエプロンで料理を作ってもらえないかな……」
ほんとに恥ずかしそうに言う金本を見て、美幸は笑いながら
「おじさん、AVの見すぎじゃないの。でも、いいわよ。面白そうじゃない、じゃあ、ほんとにあたし、帰るね。おやすみなさい!」
美幸が帰ったあと、金本の愚息はむくむくと元気になったのである。

 

〔パパに感謝〕

浩二が出張から戻った。パパが大好きな健太が飛びついた。
「お帰り!」
「ああ」
浩二の無愛想なのは、美幸はなんとも思ってはいない。普通なのである。だが他の人にとっては、それは普通ではない。家にいるときは、美幸がほとんどしゃべっていて、浩二は“うん、うん”と相槌を打つだけだ。
健太は、久しぶりにパパとお風呂に入れることが嬉しそうだった。パパの傍を離れようとしない。
「パパ、健太を寝かせちゃってくれる」
「ああ」
健太を寝かしつけながら浩二も寝てしまった。美幸も戸締りを確認して風呂にはいろうと、金本の家を見ると3階の書斎に灯りがついている。
“今日も、おじさん見ているんだわ”
美幸は、いつもの掃出しのガラス戸のカーテンを半分だけ閉めた。そして、カーテンを閉めていないガラス戸のところで、Tシャツをゆっくりと脱いだ。ノーブラの美乳がプルンと弾んだ。次にミニスカートを、ガラス戸に背中を向けてゆっくりと下した。ノーパンだった。
美幸は、全裸で金本の書斎に向ってVサインを送ると浴室に向った。カーテンは、まだ開いたままだ。

金本は、やはり書斎からじっと美幸を見ていた。まだカーテンが閉められていないので、じっと待った。
30分後にバスタオル姿の美幸が現れた。バスタオルを外してこっちを向いた。大きく足を開くと、両手を体の中心に宛がい、ワレメを広げていった。そこがキラキラと光っているように見えた。
美幸の呼吸が荒くなっていった。肩で息をしているようだ。少しして大きく息をつくと、美幸の濡れた花びらは閉じられてしまった。投げキッスの直後にカーテンで美幸の姿は見えなくなった。照明が消えた。
金本のまぶたには、桃尻と濡れたワレメが焼き付いた。

美幸は全裸のまま、浩二が寝ている部屋に向った。
“パパの強面のお陰で、思わぬお小遣いが入ったわ。感謝しないとね”
布団からはみ出して寝ている健太を抱いて、ベッドに寝かせると美幸は、大の字に寝ている浩二の顔を跨いだ。既に濡れている花びらを両手で広げ、浩二の口を塞いだ。息苦しくて眼が覚めた浩二は、根が助平なだけに美幸の意図をすぐに理解した。
浩二は両手で美幸のヒップを、がっしりと両脇から抱えた。ゆっくりとローリングさせると、美幸は喘ぎながら更に強く濡れたワレメを押し付けてきた。浩二は思いっきりかぶりついて、花びらを強く吸い込んだ。
「はあああああああ………」
悲鳴のような喘ぎと震えを伴いながら、美幸の背中が後ろに反り返り、ワレメからどっと蜜が溢れた。そのまま深々と美幸を刺し貫いた浩二を、蜘蛛が獲物を絡め取るように、美幸の腕が浩二の頸に、美脚が浩二の胴に絡みついた。まるで、上の口からも下の口からも、浩二の精気を搾り取るように、しっかりと離れない。
浩二の激しいピストンに昇りつめていった美幸は、
“やっぱり、パパがサイコー!”
と思ったとき、真っ白になっていた。
その夜は、浩二の腕の中にすっぽりと抱かれながら、朝までぐっすりと眠った。安心しきった、最高に幸せそうな寝顔だった。

 

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