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幼馴染が家にやってきた

狭いながらも我が家には和室がある。
普段、客間と使われるそれには床の間がお約束のようにあり、そこには、これまたお約束ということで
掛けられた、そこに何を描かれているか誰も見向きもしないような掛け軸と、もはやは花の生けられることのない
花瓶があったりする。
そんな典型的な建売住宅の和室に今、幼馴染と親父とアイツの三人がいる。
向き合う形で座布団の上に座っているアイツと親父。お茶を運んできた幼馴染が親父の脇には少し離れて、
そのまま座っている。これから、一体なにが起きるのか? と不安そうな彼女。
外見だけ見れば、「お義父さん、お嬢さんを僕にください!」の構図だ。
外で鹿おどしが、かこーんと音を立てていれば完璧だ。(もちろん、そんなものはないが)
しかし実体は、亭主と妻と間男が顔を並べているに過ぎない。
いったいこれから何が? と不安と好奇心とともに覗いている俺。

しばらくの間沈黙が支配していたが、おもむろに向かって話し始めるアイツ。
開口一番、「おじさん、彼女と俺が付き合うのを認めてください!」ときた。
突然のことにうろたえる幼馴染。表面上は冷静なままの親父。
「済まないが・・・・・・私は彼女の保護者ではないのだよ。知っているかも知れないが・・・・・それに」
「知っています。いや、それ以上のことも知っています。二人の関係のことも全て」
親父はしばらくアイツの言葉をじっくりと噛み締めるように熟慮していたが、やが重々しく口を開いた。
「知っているなら、何故?」
「それは俺の方が彼女をシアワセにできるからです1 二人の関係は間違っています。
 だから、あえて正々堂々と言います。彼女を俺にくださいっと」
真顔でそう言ってのけるアイツ。躊躇いを見せることなく。

一つ一つの言葉をじっくり吟味するように親父が言葉を返す。
「そこまで知っているのなら、なおさら彼女に言うべきことだ・・・・・・・・どうするかは彼女自身が決めることだ」
重々しい親父の口調に動じることなくアイツは話を続ける。
「ええ、それでもでも言っておきたかったです。それに、俺・・・・・彼女と寝ました」
思いがけない、いや、予想されてしかるべきアイツの台詞に蒼白になる幼馴染。
親父は、それでも動じることなく(少なくても表面上は)、ゆっくりと幼馴染の方を向いて言う
「本当なのか?」
その場で泣き崩れる幼馴染。それはアイツの言葉が真実であることをなによりも雄弁に語っていた。
そしてアイツの言葉は続く
「あ、彼女を責めないでください。俺の方から無理やり誘ったんです(まったく、そのとおり)
 でも、それは彼女のことを好きだから、そうしたんです。ええ! 我慢できないくらい愛しているから
 そして彼女を抱いて確信しました。彼女には・・・・・俺の方がふさわしいと! 俺は誰よりも彼女を
 愛していると!」
あまりにも理不尽と言えば理不尽とも言えるアイツの台詞。それでも親父は最後まで冷静さを失う事はなかった。
「最初に言ったように、それは、あくまで彼女自身が決めることだ。私からは言う事はない。
 もし言う事があるとすれば・・・・・唯一つ、不愉快だ」
そのまま席を立ち、「ごめんなさい、ごめんなさい アナタ、ごめんなさい」と謝り続ける彼女に目もくれず
部屋を出ようとする。予想越えた展開に半ば呆然としていた俺は、隠れるのを忘れそうになった。
それでも俺は親父が自室に入ったの確認していから和室に入り、アイツに詰め寄る。
俺に胸倉を掴まれながらも、アイツはしれっとした顔でいう。声を落して
「約束は守っているぜ・・・・・ちゃんとオマエと彼女のことは秘密にしているだろ?
 ま。この続きは明日放課後にでもな」
幼馴染の胸をかきむしるような慟哭はずっと続いていたままだった。

狭いながらも我が家には和室がある。
普段、客間と使われるそれには床の間がお約束のようにあり、そこには、これまたお約束ということで
掛けられた、そこに何を描かれているか誰も見向きもしないような掛け軸と、もはやは花の生けられることのない
花瓶があったりする。
そんな典型的な建売住宅の和室に今、幼馴染と親父とアイツの三人がいる。
向き合う形で座布団の上に座っているアイツと親父。お茶を運んできた幼馴染が親父の脇には少し離れて、
そのまま座っている。これから、一体なにが起きるのか? と不安そうな彼女。
外見だけ見れば、「お義父さん、お嬢さんを僕にください!」の構図だ。
外で鹿おどしが、かこーんと音を立てていれば完璧だ。(もちろん、そんなものはないが)
しかし実体は、亭主と妻と間男が顔を並べているに過ぎない。
いったいこれから何が? と不安と好奇心とともに覗いている俺。

しばらくの間沈黙が支配していたが、おもむろに向かって話し始めるアイツ。
開口一番、「おじさん、彼女と俺が付き合うのを認めてください!」ときた。
突然のことにうろたえる幼馴染。表面上は冷静なままの親父。
「済まないが・・・・・・私は彼女の保護者ではないのだよ。知っているかも知れないが・・・・・それに」
「知っています。いや、それ以上のことも知っています。二人の関係のことも全て」
親父はしばらくアイツの言葉をじっくりと噛み締めるように熟慮していたが、やが重々しく口を開いた。
「知っているなら、何故?」
「それは俺の方が彼女をシアワセにできるからです1 二人の関係は間違っています。
 だから、あえて正々堂々と言います。彼女を俺にくださいっと」
真顔でそう言ってのけるアイツ。躊躇いを見せることなく。

一つ一つの言葉をじっくり吟味するように親父が言葉を返す。
「そこまで知っているのなら、なおさら彼女に言うべきことだ・・・・・・・・どうするかは彼女自身が決めることだ」
重々しい親父の口調に動じることなくアイツは話を続ける。
「ええ、それでもでも言っておきたかったです。それに、俺・・・・・彼女と寝ました」
思いがけない、いや、予想されてしかるべきアイツの台詞に蒼白になる幼馴染。
親父は、それでも動じることなく(少なくても表面上は)、ゆっくりと幼馴染の方を向いて言う
「本当なのか?」
その場で泣き崩れる幼馴染。それはアイツの言葉が真実であることをなによりも雄弁に語っていた。
そしてアイツの言葉は続く
「あ、彼女を責めないでください。俺の方から無理やり誘ったんです(まったく、そのとおり)
 でも、それは彼女のことを好きだから、そうしたんです。ええ! 我慢できないくらい愛しているから
 そして彼女を抱いて確信しました。彼女には・・・・・俺の方がふさわしいと! 俺は誰よりも彼女を
 愛していると!」
あまりにも理不尽と言えば理不尽とも言えるアイツの台詞。それでも親父は最後まで冷静さを失う事はなかった。
「最初に言ったように、それは、あくまで彼女自身が決めることだ。私からは言う事はない。
 もし言う事があるとすれば・・・・・唯一つ、不愉快だ」
そのまま席を立ち、「ごめんなさい、ごめんなさい アナタ、ごめんなさい」と謝り続ける彼女に目もくれず
部屋を出ようとする。予想越えた展開に半ば呆然としていた俺は、隠れるのを忘れそうになった。
それでも俺は親父が自室に入ったの確認していから和室に入り、アイツに詰め寄る。
俺に胸倉を掴まれながらも、アイツはしれっとした顔でいう。声を落して
「約束は守っているぜ・・・・・ちゃんとオマエと彼女のことは秘密にしているだろ?
 ま。この続きは明日放課後にでもな」
幼馴染の胸をかきむしるような慟哭はずっと続いていたままだった。

好きな娘に自分に選ばれなかったという事実。
それはその娘が選んだ相手より自分が劣っているのではないか? という劣等感を与えてくれる。
それはアイツも同じハズだ。その恨みから、彼は幼馴染を陵辱し続けてきた・・・・・そう思っていた。
だからアイツが彼女と寝たことを話したのも復讐の一環であると考えることができる。
しかし、必ずしもそれだけが動機ではないとしたら?
まだ幼馴染をあきらめていないとしたら?
アイツの持つアドヴァンテージ、それは親父に対するコンプレックスというものが、ないということだ(当然ではあるが)
故に、まだ幼馴染に対するアプローチを果敢にも続けているとしたら?
あの告白も単なる陵辱者から幼馴染を巡って争う対等の存在になる為と考えられなくもない。
いくら幼馴染に大きな心理的ダメージを与えられるにせよ、また、まだ「俺と幼馴染の関係」という手駒を持っているにせよ
「幼馴染の過ち」という脅迫のネタを使用する。つまり手放す理由を説明できない。
しかし、幼馴染を巡るライヴァルに昇格したとしても、あるいは親父と幼馴染の絆を壊したせよ
幼馴染の心がアイツに向くとは、とうてい思えない。
なにか秘策があるのか? それとも単なる復讐だったのか?
もしかしたら、いつか絶対、幼馴染の心は自分の方を向くという彼特有の根拠のない自信かもしれない。
もっとも、その根拠のない自信というのが一番恐いのだが。裏打ちするものがない故に決して崩されることがない自信。
ともかく今の俺にできること、しなくてはいけないこと。そしてある意味待ち望んでいたことかもしれないこと
それは幼馴染を慰めることだった。

部屋にこもり、泣き続ける幼馴染を慰める。
どんな台詞を吐いて慰めたのかは、恥ずかしいので省略するとして、ともかく努力の甲非があった。
少し泣き止んだ彼女。その彼女が俺に言ったのは「ごめんね」という謝罪の言葉だった。
「ごめんね、心配けちゃって・・・・」
「いいよ、別に・・・・家族・・・・なんだから」 ありきたりの台詞しかでてこない。
「あのね・・・ボク・・・キミに心配かけたくなかったんだよ。うん・・・・だって、ボク、キミの『お母さん』だもん
 だからアイツたちに抱かれている時も平気なフリをしていたの・・・・・心配かけたくなかったから 
 でもダメだった・・・ふふ・・・ボクお母さん失格だね。キミに慰められてばかりだね・・・・・
 でも嬉しい・・・キミが心配してくれて。 もうボクのこと『あんな淫乱な女、家族でもなんでもない』と
 思っているんじゃないかと思っていたの・・・・・・・でも、ちゃんと心配してくれてたんだ・・・・・
 ごめんね・・・・・あんな姿見せちゃって。もしかしてキミのこと傷つけちゃった? キミの直ぐ目の前で
 抱かれたりなんかして・・・・・嬉しそうにお尻振っちゃってたりして、ごめんなさい・・・・
 本当にキミにだけは心配かけたくななかったんだよ・・・・ホントだよ・・・・でも、そのことがかえってキミを
 傷つけていたのかも・・・・・ホントにごめんね・・・・」
ああ・・・・・彼女は俺のことをちゃんと考えていてくれたんだ。
もう彼女は俺のことなど眼中にないと思っていた。でも彼女は俺のことを心配してくれている、自分のこと以上に
もしかしたら。親父という拠り所を無くしかけている彼女が単に新たな拠り所を求めているだけなのかもしれない
それでも構わない。幼馴染の彼女が俺のことを考えてくれている。アイツに抱かれている時も俺のことを考えてくれていた
そう思うだけでも俺は嬉しくなった。そして幼馴染を改めて愛しく感じる。俺の大切な幼馴染。
なにがなんでも彼女を守らなくては。そんな気持ちが湧いてくる。
俺はその夜温かい気持ちで包まれて眠ることができた。

そして俺は次の日、その決意を胸に、彼女とともにアイツが指定した場所に向かった。

「待ってたぜ」
ふてぶてしく言ってのけるアイツ。
「どうして、あんなことしたんだ!?」
俺は彼に挑みかけるようにして言い放つ。背後に心配そうにマ成り行きを見守る幼馴染。
「えっ? あれかい? 別に『約束』は守っているんだから問題ないだろ?」
「どこが! 脅迫して無理やり抱いておきながら、そのことをバラすなんてフェアじゃないだろ?」
「フェアだって?」
平然と俺を押しのけ、彼女に近づき前に立つアイツ。いきなり手を伸ばしスカート越しに幼馴染の脚の間に滑り込ませた。
「やめろっ!」
「おっと・・・動くなよ。『約束』はまだ有効だし、おまえも当事者なんだぜ・・・・」
言葉を続けながら幼馴染の股間を愛撫するアイツ。幼馴染は脚を踏ん張り、毅然と立ちって。まるでアイツの指など
存在しないかのように平然な顔をしと耐える。その彼女の決意。
「・・・なぁ、いったい何十人のチ○ポをココに咥え込んできたんだ?
 旦那さんも、他の男のチ○ポが自分が挿入れた以上に出入りしていると知ったら、さぞ魂消るだろうよ
 しかも・・・・・・そのうちの一人のが実の息子のチ○ポときている」
「んん、ん・・」 幼馴染の口から呻き声が微かに漏れ、顔が僅かに歪み始めた
「それにな・・・・・アンタ、散々大勢の野郎といいオモイしておきながら、平気で亭主と暮らしていけんのかよ?
 それこそアンフェアってもんじゃないのか? ええ!?」
「ん、ん・・・・んんっつ・・あぁ・・・いやぁぁああ 言わないでっ」
とうとう幼馴染の身体が崩れ落ちる。大きく上下する彼女の肩。乱れた息。紅潮した頬。
アイツの指使いに耐え切れなくなったのだ。いや、アイツの言葉に耐えきれなくなったのだ。
「だから、おまえさんは選ばなきゃならない。亭主か? それとも俺達・・・・いや俺のどちらかを」
「・・・・何がしたいの? ・・・・何を望んでいるの?」
さっきまでとは違った、弱弱しい態度の彼女。アイツを見上げて懇願するように言う。
その目は怯えているかのよう。いや怯えているのだアイツを、後に続くアイツの言葉を

「勘違いすんなよ、俺がこの前言ったことは全部本当のことだ。
 俺はおまえが好きだ。愛している。淫乱なおまえが大好きだ。
 だから言う。あんなオヤジにおまえは相応しくねぇ 俺の女になっちまえよ。亭主と別れてよ・・・
 なぁ、おまえさんが思っている以上におまえは淫乱で、スケベで男狂いの女なんだぜ
 だからよ・・・あんなオヤジのチ○ポじゃ満足できねぇ
 おまえみたいな淫乱でヤリマン女、満足させた上に愛せるのは俺くらいなんだよんだよ・・・・・
 なっ・・・・別れちまえよ・・・・・・・」
「できないよ、ボク・・・・・・そんなこと」 厳しい教師を目の前にした幼い子供のように怯えながら幼馴染が言う。
「勝手なことをいうな! それに、そうしたのは全部アンタだろうが・・・・」
「へぇ そうかい。じゃあ試してみるかい?」
「なにを?」「何を?」 口をそろえて答えてしまう俺と幼馴染。
「もう俺は金輪際、おまえには手を出さねぇ、他の野郎にも指一本触れさせない。
 おまえさんの方から言ってこない限りな・・・・・・
 でも、おまえ亭主のチ○ポだけで我慢できるのか? 
 無理だ。できっこない。すぐに俺やちのチ○ポが恋しくなるだろうさ」
「で、できるもん! そんなの全然平気だよっ!」
「・・・・・・・・・・・」
「じゃあ、決まりだ。でも忘れるな。おめーは俺のモノになる運命だからよ・・・・・
 あと、それに・・・・・それには条件が二つある。」
「条件?」
「一つは俺達がおまえにしたことは秘密にすること。旦那には一度っきりの過ちだったとでも言っておけ。
 あともう一つは・・・・・・」
「一つは?」
「・・・・・・・最後にもう一回だけヤラせてくれ。当分はおまえさんのカラダともお別れになるんだからよ
 なっ、いいだろ? 頼むよ。これっきりだからさ・・・・・・」
しばらくの間、躊躇していた幼馴染。やがて意を決し、俺に目で合図する。
『・・・・おねがい、ボクは平気だから、もう行って・・・・』っと

先にも述べたように片想い女の子を寝取られたという事実は途方もない劣等感を与えてくれる。
自分が能力的にも人間的にも劣っているのではないかという劣等感。それを跳ね除けるにはどうすればいいか?

1.正々堂々、自分自身を高めるやり方
2.いかなる手段を用いても欲しい女を手に入れ、そのことによって自分を証明するというピカレスクな方法。
3.「すっぱい葡萄」を決め込み、なんでもないことさ、と自分を慰める方法

とが考えられる。アイツは明らかに2.の手段だ。では俺はどうなのか?
比較的3.が近いといえる。しかし決定的に違うのは俺が幼馴染を諦めきれていないということだ。
では、俺はどうしたいのか?
1.の方法? 冗談・・・自分を高めて賞品のように好きな娘を貰う。そんなのは性にあわない。
根性ものは俺のもっとも苦手のするものだ。まして好きな女の子が努力の末に貰えるなどという発想は・・・・
ではアイツ同様2.の方法? それは以前やって失敗している。ある意味、今の状況は自分の浅はかな
企みが原因とも言える。さてどうしたいんだ俺?
アイツの考えていることは容易く分かる。
幼馴染に性の快楽を覚えさせ忘れなくする一方で、彼女の心の拠り所である親父との関係にヒビをいれ、
快楽の禁断症状により幼馴染が自分無しでは居られない事を自覚させ。身も心も隷属させる魂胆なのだろう。
まるで官能小説のような作戦。そんな作戦をとるなんて、よっぽどのバカか、よほどアイツは自分に自信があるか
あるいはその両方だろう。俺にはとてもできはしない。

これまでにもアイツの陵辱を止めさせる方法はいくらでもあった。
それをしなかったのは、俺の心のどこかで
「幼馴染をアイツから救ったところでどうなる? 結局は親父のもとに戻るだけのことさ」
という声がするからだ。そして、その声は今も続いている。
幼馴染のことを本当に想っているなら、そんなことを考えず彼女を助けるべきなのだろう? いやそうすべきだ。
しかし、俺はそうしなかった。そんな俺だから幼馴染は俺を選ばなかったのだろう・・・もし何も考えずに彼女を
救うような人間ならば、きっと彼女は俺を・・・・・いや、よそう。一方で、いっそのことアイツのように彼女を奪ってみては?
という声もある。それはやろうとしてもやり遂げられなかった。それは迷いがあったから。
結局のところ俺は男手一つで俺を育ててくれた親父を愛しているのだ。
だから、親父のことを悲しませるようなことをしたくないと、いつも心のどこかで思っていたのだろう。
アイツにそれがない。そんなアイツを羨まし思う。いちも自信たっぷりなアイツを羨ましく思う。
そう、結局は俺は自分に自信がないのだ。幼馴染に選ばれなかった俺自身に・・・
そして彼女を救うと決意した今も、俺は迷い続けている。二人の跡をこっそり尾行けている今も。
そして二人が向かっているのは奇しくもあの『倉庫』。

「さぁ こいよ」
『倉庫』に入るなりアイツは、そこにあった古びた体育マットを広げ、その上に腰掛けて幼馴染を誘う。
言われるがまま黙って制服のボタンに手を伸ばし、ゆっくりと身につけているものを脱ぎ始める彼女。
やがて制服のシャツの下か彼女の熟した重い乳房が姿を覗かせる。
そのままスカートも床に落すと、立ったままアイツのうかがう幼馴染。
「いちおー最後なんだからさ、自分からサービスしろや」
「ホントに、これが最後なんだね・・・・・・」
そういうなり幼馴染はアイツの前にひざまずき、股間に顔を埋めた。
アイツのスボンのチャックを口にそっと含むとそのまま咥えて下におろす。
そして開いたチャックかた巧みにアイツの既にパンパンに膨れ上がったペニスを引っ張り出すと
二、三度口に含んで湿らした後、豊かに垂れ下がったその大きな胸でしごき始めた。
「最後にしたければ、ちゃんと満足させるんだな・・・・後のことは、亭主の言ったとおり
 おまえさんが決めることだ、結局・・・・・・しかし、相変わらずパイずり上手いな・・・・・
 ちゃんと旦那にも披露したのかい?」
「できるわけないじゃない・・・・そんな」
「もったいないな・・・・こんなにも気持ちいいのに・・・・・しかし 覚えているかい、ここ?」
「・・・・・・・・覚えているわよ」
「そうだよな、俺とおまえが『初めて結ばれた処』だもんな」
「や・め・て・よね・・・・」
自分のイチモツを ちゅぷちゅぷと卑らしい音を立てながら捏ね上げる幼馴染の乳房を外側から
優しく撫でながらアイツは言葉をつなぐ
「しかし、えっちなカラダになったよな~おまえ。アノ時はまだ少女だったのに。それがこんなにも卑らしく・・・」
「アナタがそうしたんじゃないの・・・・・・もぅ」
「へへ、でも、あの時はすげぇ悔しかったぜ。この清純なカラダがもう他の男、それも、あんな親父のモノに
 なっていると思ったらよ。もぅ悔しくて悔しくて、怒りで無我夢中になtりながら抱いたんだよな・・・・」
「・・・・・・・」

「・・・・でも。今のこのヤラシー身体の方も好きだぜ。ああ・・大好きだ。」
アイツの言葉を聞かなかったかのように、幼馴染は胸からペニスを解放すると、地便からアイツにまたがり
そのまま腰を落して、自ら自分の膣(なか)にアイツのペニスを招き入れた。そして自分の方から腰を使い始める。
いつになく積極的な幼馴染の行動に満足げにしつつ、下から手を伸ばし彼女の豊かなに垂れ下がるバストを
こね上げる、無言のままアイツの上で腰を振り続ける幼馴染。時折「・・・・んっく ん・・・あ」と甘い声を漏らす
下から見上げる幼馴染の魅力的な肢体、その絶妙な構図に興奮したのか。アイツは彼女の体を掴むと
身体を入れ替えるようにして体位を変え、彼女を下に敷く。
そして名残を惜しむように、確かめるように、、徴を残しておくかのように執拗に幼馴染の身体を貪る。
これが最後だという想いからか、アイツの愛撫は何時になく執拗だった。
幼馴染の隅々まで、まるで記憶に刻むかのように。
絡みあう二人の肉体。腕が互いの身体を求め。足がか絡み、握った手の指と指とが・・・・
幼馴染を守るという決意のせいか、二人の交わりの光景はこれまでになく俺の心に突き刺さる。
まるで本当の恋人が交わっているかのようだ。
これは『ルール』、『ルール』なんだと自分に言い聞かせて耐える俺。
そうルール。アイツが言い出した以上、アイツはこれで最後にしなければならない。
それが、これから始まるゲームのルールの前提条件。このSEXは言わば契約のようなものだ。
もちろん、これが単純に最後になるのとは思ってはいない、これから始まるんだ。アイツと俺。そして親父を
交えたゲーム、幼馴染を巡る男達のゲーム。これSEXはゲームの開始を告げるのも・・・・
そう思いつつも、早くも前哨戦においてアイツに激しく水をあけられたような気がしてきた。
身震いしつつも二人の情事を見守る俺。その感覚の原因はここが、あの時と同じ場所だからかもしれない。
二人の因縁が始まった場所。そして、あの時と同じように覗いているだけの俺。

「なぁ・・・・ホントに旦那と別れちまえよ・・・・」
「だめよ・・・そんな、できっこないじゃない・・・んんっ」
幼馴染を抱きながら、うわ言の繰返すアイツ。その言葉を拒絶しながらもアイツの肉体を求めてしまう幼馴染。
「・・・・オレの方が ずっと、おまえのカラダのこと知っているつもりなんだぜ・・・・」
「んひゃあっ!?」
幼馴染の堅く勃った乳首を背後から、ひねるように摘み上げるアイツ。たまらず悲鳴をあげる彼女。
「・・・・旦那や幼馴染のあいつなんかよりもな・・・・・・ここんか弄られるとたまんねーだろ?
 オレが一番上手くおめえを満足させれるんだ」
「あんっ・・・・だめ・・・・そこ・・弱いの・・弄られると・・そこ・・・・ん・・あっ! だめ・・・」
俺のことが話題に出て、いっそう胸を締めつけるような想いも強くなる。
でも、確かにアイツは上手い。まるで幼馴染の身体を知り尽くしているかのよう。
彼女を犯しまくったのは伊達じゃないということか。
後から来たのに、俺よりもずっと幼馴染の身体を知っているアイツ。
嫉妬のあまり気が狂いそうになる。 今すぐにも飛び出して二人の交わりを止めたくなる、でも耐えねば・・・・・
これはアイツが自分に科したルールであるように、俺にも科せられたルール
『これが最後』にする為に・・・・・・黙って見つめ続けることしか俺に科せられたルール。
「だからよ・・・・別れて、俺と一緒になろうぜ・・・・・・」
また言葉を繰返すアイツ。幼馴染の心に染み込ませるように・・・刷込ませるかのように
「ん、だめ! 言わないで・・・・これ以上・・・・お願い、何も言わないでボクを突いて! 犯して!」
そう言うなり、アイツにこれ以上喋らせないとするかのように唇を重ねるアイツの口を塞ぐ幼馴染。
そして、そのまま激しく互いの口内を貪り合う二人。
舌と舌とが絡まり合い。二人の唾液が混じって垂れ下がり、一つの雫となって落ちる。
長い口接の後、唇をずらして互いの身体を貪り始める。お互いの身体につけられいく唾液の跡。
それは上から下へと、隅々まで及ぶ様に広がって行く。互いの唾液が相手を染めて行く。
そして二人は反転したようにお互いの股間に顔を埋め、お互いの性器を貪り合う。

もはや恥ずかしいとか、汚い、を越えた次元に達している二人。
見ている俺も嫉妬を覚えると同時に、股間が熱くなっていく。そこまで濃厚な二人の交わり。
貪欲にアイツの性器を貪るようにしゃぶって幼馴染はとうとう、身体を起こし、お尻を突き出してアイツを誘う。
「ねえ、はやく挿入して! そして・・・射精して! 欲しいの・・・・キミのおチンチン・・・・」
「ああ・・・・・」
アイツは軽くうなずくと、幼馴染に求められるまま彼女の膣に挿入した。そして激しいピストン運動が開始された。
身体を揺さぶられながら、あられな声を恥ずかしげもなく、誰かに聞かれる心配も忘れて、声高くあげる幼馴染。
アイツの激しい突きに、何度も軽く絶頂に達する彼女。
何度も何度も、体位を変え、挿入する穴を変えつつ、幼馴染の中に精を注ぐアイツ。
互いに何度も気を失いそうになりながらも、無限に続くかと思われた二人の交わりは
「な・・なあ・・いいだろ? いいだろ? 亭主や息子ななんかよりもさぁ!・・・うっ!」
「あんっ・・・・だめ・・・だめ・・・でもイイの! イイののよ・・あっ・・・だめ、だめ・・・・い、イっちゃうっつ!!」
という二人の言葉と供に終わった。
二人同時に果てて、そしてそのまま気を失う。
重なり合ったままの二人の身体、つながりあったままの性器の間から、じわっと広がって行く
アイツのスペルマと幼馴染の大量の愛液。交じり合いながら

「・・・・・ふふ、最後だと思ったらコーフンしちゃった。コーフンしすぎだったかな?」
「・・・・・・・」
しばしの失神後、目覚めた幼馴染。身体を清め、衣服を整えながらイタヅラっぽく言う。
無言のままのアイツ。
「でも・・・・・・これが最後だからね」 少し心配そうに彼女は続ける。
突然、服を着ている彼女の背後からアイツは近づき。唇を奪う。
少し驚いた幼馴染だが、そのまま身を委ねる。
長いキッス、動かない二人の姿
やがて唇が離れる。
アイツは「・・・・・オレはいつでも待っている」と言い残して倉庫をでていく。振り向くことなく

何故だろう? 俺は二人のSEX以上に今のキスに嫉妬を感じていた。

「大丈夫だったのか?」
なにも知らないふりして幼馴染を迎える俺。
そして幼馴染もまたナニをしていたか俺が分からないはずはないことを知りつつも
何事もなかったように答える。
「・・・う、うん もう大丈夫。もう終わったから、すべて」
終わった? とんでもない。これから始まるんだ。 俺とアイツと親父のゲームが。
しかし幼馴染の顔が、解放された安堵の表情というよりも、
なにかを喪った落胆の陰りが見えるような気がするのは俺の思いすごしか? 
だが、とりあえず幼馴染は公衆便所状態から解放された。
アイツも約束どおり幼馴染の身体に指一本触れない。
アイツが裏で手を回したのか、誰も幼馴染の身体を求めてこない。
以前は毎日毎日それこそ当たり前のように、学校中の男が(いいすぎか?)入れ替わり立ち代わり
幼馴染の身体に欲望を吐き出していたというのに。
そういえば、一人だけ空気が読めずに幼馴染に手を出そうとしてアイツにボコられていたっけ
誰かと思えば、また例の太り気味のクラスメート・・・・・名前なんていったっけ?
それはともかく、その時の幼馴染の反応が気になる
アイツが助けられたことに対する戸惑いと
そして何かいいたげな様子
それが混じった幼馴染の複雑な表情。

 

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