【ガンダムビルドファイターズ】セックスバトル①

「……!?」
倉庫を整理していたらとんでもないものを見つけてしまった。それはぼくの母さんが見知らぬ男たちと交わっている写真だった。
写真のなかの母さんはとても若く、ぼくより4つ、5つくらいしか違わないように見える。普段から想像もつかないほどぞっとする淫靡な笑みを浮かべていた。
勝手に股間が硬くなり、一瞬思い浮かべた光景を必死で忘れようとする。
一体ぼくは何を考えているんだ…。母さんとそんなことしていいわけないじゃないか…
そっと写真を戻そうとする。このことは忘れよう。見なかったことにしよう。そうしないと取り返しのつかないことになるはずだ…

「セイ…」
え…?
母さんがそこにいた。
咄嗟に写真を隠そうとするが
「見ちゃったのね…」
母さんの悲痛な声にとぼけることもできずうなだれてしまう。
「ちがうの…」
母さんの否定する声。
何がちがうというのか。
「あたしが身体を許したのは父さんだけなの…」
声は震えている。
「信じて…お願い…」

嘘だ…
と、ぽつり、と漏らしてしまう。

「嘘じゃないのよ…!」
母さんは否定する。
嘘なもんか。母さんは淫乱だったんだ…!乱交する痴女だったんだ!
「違うわ!これはとっても神聖なものなの!父さんとの大事な思い出が詰まったものなの!」
そういって、母さんは大量の写真を床にぶちまけた。どれも男女が全裸で絡み合っている吐き気を催すものばかりだ。
これが神聖!?ただの乱交じゃないか!?
「そんなものじゃないの…そんなんじゃないの…」
そういって母さんは過去を話し出した。ぼくが形成される前の話を…

母さんと父さんはいわゆる幼なじみだった。
小さい頃から一緒にいるあまり互いに恋愛感情は持っていなかったらしい。あるいは気づいていなかったようだ。
当時、ガンプラバトルが世間で認知されはじめ、規模は小さいが世界大会の開催も決まっていた。
ご多分に漏らず父さんも受験生だというのにガンプラバトルにどっぷり嵌まっていた。
近所の小学生相手に本気をだす父さんを母さんは呆れながらも見守っていたという。どこにであるありふれた物語だ。

だが、世界は非情で残酷だ。
だれにもどんな斟酌もしてくれない。それがまるで平等だとでもいうように。

股斬りジャック。
神出鬼没の空前絶後のレイプ犯。老若男女問わず世界中で猛威を奮っていた。
事件は頻発した。だが二日前の反抗はロンドンだ。そんなものは対岸の火事だ。何を畏れる必要がある。事件にかかわりのないものはそう思うし、父さんたちも思っていた。
けれども。
世界は非情で残酷だ。

母さんが…ジャックに拉致された。
その場所は何人もの男女が鎖に繋がっていた。悍ましい暴行を加えられていた。
明日こそは自分が…と母さんは絶望した。
しかし、魔の手が伸びる間際、ジャックは有能な探偵により捕まり、監獄へ送られた。
その頃、父さんはガンプラに夢中だった。第一回ガンプラバトル世界開会の切符も手にしていた。
気づいたときは何もかも終わっており手遅れだった。幼なじみの父さんを見るなり狂乱した。
母さんは身体には何一つ傷はつかなかったが、心は甚大な傷を負っていたのだ。
父さんは悔やんだ。そして、母さんを取り戻そうとした。
性的行為で傷ついたのなら性的行為で癒せるはずだと父さんは母さんにそっと囁き優しく手を握り、愛を与えた。
そうして、母さんは救われた。

だが世界にはまだ傷ついた人が大勢いた。
ジャックにやられたもの、ジャックとは関係なく傷ついたもの、同性に犯されたもの、家族に虐待をうけたもの。
性的なトラウマを抱えたものたちが世界には溢れていた。
母さんは父さんにされたことをみんなにしてあげたいと思った。父さんも賛同した。
それから母さんと父さんはセックスカウンセラーを始めた。次々と癒していった。仲間も出来た。
癒された患者は医者になるのだ。
そして、彼らはカウンセラーに遊びを取り入れ垣根を下げより多くの人達に受けてもらえるように努めた。

それがセックスバトルである。
実は、父さんは第二回ガンプラバトル優勝者でありつつ、第一回セックスバトル優勝者であるのだ。
だから何も疚しいことはない。
この写真は過酷を乗り越えた証なのである。
これは父さんと母さんの誇りなのである。

「というわけで、セックスバトルしましょ♪」
そんな素っ頓狂な提案を母さんはしてきた。
母さんの告白に思考は停止し、おもわず返事をしてしまった。
その結果、休日の昼間だというのにお店には臨時休業という貼紙がしてある。
理由もかかれておらず、どこか背徳感がするのはきのせいか?
しかも普段開け放たれている窓もカーテンもぴっちりと閉めてある。かといって外出しているわけでもない。
家にはぼくと母さん二人きりだ。

「こちらよ…」
と、母さんに連れてこられたのは母さんたちの寝室だ。母さんとぼくの身体から湯気が立ちのぼっている。
さきほどまでシャワーを浴びていたのだ。二人ともバスローブに身を包み、その下は何も身に纏っていない。

「うふ…、緊張しているの?」
母さんが妖艶な笑みを浮かべる。心臓が破裂しそうなほどどきどきする。
「本番はこれからよ…」と意味ありげな視線を送る。本番て…
そして、クローゼットからなにやら複数の装置を取り出す。いずれもレンズがついてある。
それらをいろんな箇所に設置する。ホログラム撮影をする気だ。これからの行為を撮影して後日立体映像として愉しむつもりだろう。レンズはどれもベッドを向いていた。

ベッドでの行為。
思わず前を抑える。
「よし準備できたわ。始めるわよ」
そういって母さんはバスローブを脱いだ。しゅるりときぬ擦れの音がしてすとんと床に落ちる。そこには裸体の母さんがいた。
「うん…」
ローブを脱ぐ。前は手で押さえたまま。
「やだ、この子ったらあたしに興奮してるの?」
「えっ、あの…」
しどろもどろになる。
「ま、そんなわけないか…さ、はじめましょ♪」

20分後
「なにこれ?」
「フィギュアよ」
ぼくたちは各々そっくりのフィギュアを手にしていた。
ぼくたちの裸体を3Dカメラで撮影し3Dプリンターで造形したのだ。色も勿論塗ってある。かなりリアルだ。
そのフィギュアを持って、ガンプラバトル装置のある部屋に向かう。店内を通るため、閉めなければならなかったのだ。
ここまでくれば分かった。ガンプラではなく、フィギュアを使ってバトルするわけだ。
箱庭をつくって精神の療養する方法があるがそれに近いものだろう。フィギュアを本人に見立ててトラウマの元凶であるセックスを克服するのだ。
つまりあの写真はフィギュアをつかったセックスバトルの様子を撮影したものだったわけだ。
なるほどたしかにそういうことなら、母さんは父さんしか身体を許していないことになるな。
セックスは全身運動だからガンプラバトルの練習にも持ってこいってわけか。父さんの強さの秘密の一端をみた気がした。
「さあ始めましょ」
フィールドにフィギュアを置く。
「これを装着してちょうだい」
指輪を渡される。
「なんなの?」
「知ってからのお楽しみよ」
意味ありげな母さんの笑み。
「プレイフィールドはやっぱりここよね」
とフィールドが見慣れた場所へと変わる。我が家だった。二人とも母さんたちの寝室にいるところからスタートだ。「全裸バトルが規則だからね」
とバスローブを脱ぐ母さん。
だがもはやドキリとしない。
拍子抜けもいいところだ。
「あ~あ、ちょっと期待して損した」
わざとらしく声に出す。
「どうしたの?」と母さん。
「てっきりぼく、生身でするものかと思ってたよ」
「そ、そんなわけないでしょ…!」
思いっきり狼狽する母さん。顔が真っ赤だ。からかってごめんなさい。でもちょっとくらいならゆるされるよね?
そして、バトルはスタートする。
先にイッた方が負けというシンプルなルールだ。
落胆が大きいので特にやる気もなくフィギュアの母さんの胸を揉んだ。

むにゅ。

その瞬間、柔らかいものを揉んだ感触があった。

「この指輪をしているとフィギュアの感触が操縦者に伝わってくるのよ。ほらこんなふうに、ね」
股間を柔らかな手で握られた感触がする。
母さんが笑みを浮かべた。
背筋がゾクゾクするような淫靡な笑みを…

 

41319018

一ヶ月後、
そのお店は臨時休業とだけかかれた貼紙がしてあった。
その奥のガンプラバトルフィールドには一組のフィギュアが一心不乱に交わっていた。

そのすぐそばにはベッドが設えてあり、スプリングの軋む音と喘ぎがいつまでも響いていた…

 

おわり

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