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戦い

戦い 第31回

5月2日(日)

朝、目が覚めると、妻は隣のベッドでまだ眠っています。起こさない様にそっと部屋を出て、コ
ーヒーを煎れていると妻が起きてきました。
「すみません。私が用意しますから休んでいて下さい。」
「今日はいいから休んでいろ。」
妻の顔を見ると、泣いた後のように目が少し腫れているような気がします。
コーヒーとトーストだけの朝食を食べながら、疑問だらけの私は。
「昨日は何処で仕事をしていた?帰ってから、一緒に夕飯でも食べようと美鈴の会社まで行った
が、誰もいなかったぞ。」
「え・・・・。言って無かったですね。ごめんなさい。会社ではなく、メーカーで・・・・・。」
言ってしまってから後悔しました。妻に先に言わせないと言い訳されてしまいます。この様な時
でも、私は妻と駆け引きをしていました。
「あいつも一緒だったのか?」
「はい。でも、私は自分の車で行っていたので行き帰りも別々で、他の社員も5人行っていまし
た。あなたが疑うのは当然です。ごめんなさい。仕事以外、何も有りません。」
妻の会社へは電車を利用した方が便利ですが、メーカーへは車で行った方が早いので、妻の話は
辻褄が合っています。しかし、妻の力の無い話し方が気になりました。
「俺と別れる様な事はしていないだろうな?俺を犯罪者にしてしまうような事はしていないだ
ろうな?信じていいのか?」
「・・・・・・はい。」
妻はまだ少し身体がだるいと言って、寝室に行きました。
私には、もう1つ疑問に思っていた事が有りました。昨夜帰って来てから、妻はシャワーを浴び
るどころか、下着も穿き代えた様子が無いのです。妻の性格からいって、少しでも動ければシャ
ワーを浴びたがるはずです。それが出来なくても下着ぐらいは穿き代えるはずです。何か秘密が
有るような気がして、寝室に行き。
「急に美鈴のが見たくなった。下を脱いでくれ。」
「私、今日は。」
「分かっている。何もしない。見るだけだ。」
妻は仕方なく、パジャマのズボンと一緒にパンティーも脱ぎました。妻の足を開き、覗き込んで
いると、この様な時でも私の物は、自然と元気になってきます。
変わった様子は有りませんでしたが、ただ、昨日出掛ける前にシャワーを浴びたとしても、もう
24時間は経っています。その前の夜だとしたら30時間以上です。そのわりに妻の匂いが少な
い様に感じました。次に、パジャマと一緒に脱いだパンティーを手にとって見ましたが、普段ど
おりの白い物で、特別セクシーな物では有りません。ただこれも、長い時間穿いていたにしては、
きれいだと思いました。
この様子を見ていた妻は、私がなぜこの様な事をしているのか分かり。
「あなた・・・・。私・・・・・・・。」
「どうした?」
「いいえ。疑われても仕方ないです。ごめんなさい。」
そう言う妻の目には涙が溜まっています。この涙は、私を裏切っていて出てくる物か、私に疑わ
れて、悲しくて出てくる物かは分かりません。ただ妻が普通でない事は感じました。

5月3日(月)

この日も妻はほとんどベッドから出てきません。
「病院に連れて行こうか?」
「大丈夫です。ただの疲れだと思います。」
コンビニへ昼食の弁当を買いに行き、妻が眠っているといけないので、物音を立てない様に家に
入り、そっと寝室のドアを開けると、妻は携帯で電話していました。私に気付いて慌てた様子で。
「ではまた6日にメーカーの方に行きます。失礼します。」
妻の携帯を取り上げて調べると、掛かって来たのではなく、妻から野田に電話したものでした。
「どういう事だ?説明してくれ。」
「ごめんなさい。仕事が気になって。あなたには言えませんでしたが、まだ終わって無かったの
で、昨日もみんなはメーカーに出向いているはずです。私があまり疲れているようなので、私だ
け休めと言われました。私は行くつもりでしたが、とても行けそうも無くて。」
「どうして俺のいない時に電話するんだ?疚しくなければ俺がいてもいいだろ?」
「折角帰って来てくれたのに、私がこの状態で、その上仕事の話だと気分を悪くすると思いまし
た。相手が課長では尚更・・・・・・・。」
妻が言っている事は本当の話かもしれません。しかし、もうピエロになるのは御免です。何とか
調べてみようと思いました。妻の話が本当なら、それに越した事は無いのですから。

 

戦い 第32回

5月6日(木)

今日、明日と仕事の為、昨夜赴任先に戻って来ました。昨日戻る途中で、昨年お世話になった興
信所へ電話して、今日から9日までの妻の行動を調べてもらう積もりでしたが、9日まで休みだ
とアナウンスが流れ、私の思惑が狂い、この様な気持ちのままでは仕事にならないので、明日午
後から休みを取り、また帰る事にしました。

5月7日(金)

昼過ぎに赴任先を発ち、家に着いたのが夕方の5時を過ぎていました。妻の車は無く、帰りを待
ちましたが、やはり8時を過ぎても帰ってきません。色々考えている内に、帰ってからの妻の行
動を知りたくなり、玄関の鍵を閉め、靴を隠し、家中の電気を消して私が帰っていることを悟ら
れないようにして、真っ暗な中でソファーに寝転んでいると、妻と野田が裸で抱き合い、キスを
している姿が浮かんで来ます。妻が大きなバイブを入れられて、腰を激しく前後させている姿が
浮かんで来ます。妻が野田の物を口に含んでいる姿が浮かんで来ます。
その様な事を考えていると、妻の車が戻って来た音が聞こえたので、慌てて2階に行き、階段を
上り切った所で身を潜めて、下の様子を伺っていましたのですが、泥棒にでもなった気持ちで、
見つからないか気が気ではなく、なぜか見つかった時の言い訳を考えている、情けない私がいま
す。
妻は直接私達の寝室へ入っていった様子で、しばらく出て来ませんでした。10分ほどして寝室
のドアを閉める音がし、続いてバスルームのドアを開けた音がしたので、シャワーを浴びに行っ
たと思った私は、そっと階段を下りて寝室に入ると、妻のベッドの上に置かれているバッグの下
に、白い無地の封筒を見つけ、それを開けた瞬間、私は後頭部を鈍器で殴られた様な衝撃を受け
ました。中身は全て妻の全裸の写真で5枚有ります。椅子に座り、手は後に、足は肘掛に開いた
格好で縛られている物。その妻の中心にバイブを入れられている物。妻が男の物を口に含んでい
る物。妻が騎乗位になっている物。その妻が男の上で達した瞬間であろう表情の物です。写真の
角度から最後の2枚も、妻と交わりながら男が撮ったもので有る事が分かります。
ベッドに並べた写真をみながら声も出せずにいると、髪をタオルで拭きながら入って来た妻は、
私がいる事に驚き、すぐに並べられた写真に気付き。
「イヤー。見ないで。イヤー。」
タオルを捨ててベッドに飛び乗り、写真を鷲掴みにすると背を丸めて泣き出しました。
私は無言で部屋を出て気を静めようとしましたが、その時は頭が混乱していて、怒りよりも失望
感の方が強く、1時間ほどして寝室を出て来た妻に。
「終わってしまった。」
「あなた。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「謝らなくてもいい。もう俺達は終わったな。」
「イヤー。そんな事言わないで。イヤー。イヤー。」
私の足に縋り付いて泣いている妻を蹴飛ばし。妻のパジャマと下着を剥ぎ取って裸にすると、妻
は泣きじゃくりながら、下ではなく両方の乳房を隠しています。その手を強引にどけて見ると、
両方の乳房にキスマークがついていました。いいえキスマークというより、わざと付ける為に強
く吸ったらしく、青痣のようになっています。これを見られるのが嫌で気分が悪い振りをして、
私とセックスしないでいいようにしていたと悟り、ようやく怒りが込み上げ。
「今度は別れる事になると分かっていただろ?あんな写真まで撮られて。相手は野田だな?ただ
別れるだけでは済まんぞ。」
「ごめんなさい。私、脅されて。去年撮られた写真で脅されて・・・・・・。私・・・・・。」
「もう言い訳はいい。もう誤魔化されないぞ。本当に脅されていたのなら、どうして俺に言わな
い。何でも話す約束だっただろ?」
「本当です。私の恥ずかしい写真を子供達に送ると言われ、無理やり。そしてまたその度に写真
を撮られて、きれいに撮れているだろうと言いながら渡され、それでまた次の関係を迫られまし
た。信じて。本当です。信じて。」
「そのキスマークは何だ?」
「もう俺以外とセックスはするなと言って・・・・・・。あなたとも出来ないようにしてやると
言って・・・・・・・。もう俺だけの物になれと言って・・・・・・・・。」
妻は狂った様に泣き出し、とても問い詰める事が出来る状態では有りませんでした。

 

戦い 第33回

5月8日(土)

一晩中妻の泣き声を聞いていましたが、朝方少し眠り、妻も泣きつかれて眠ってしまいました。
また妻の泣き声で起こされ、少し眠ったつもりが時計を見ると、もう午後の3時でした。
妻にシャワーを浴びて来る様に言い、シャワーを浴びて泣き止んだ妻に。
「本当に脅されたのか?無理やりされたのか?」
「本当です。4月の16日に会社で封筒を渡されました。家に帰って開けてみると、去年撮られ
て、あなたに課長との関係が知られた時に、全て処分したと言っていた写真でした。しばらくし
て電話が掛かり、懐かしい写真を見てくれたかと言うので、全て返してくれる様に頼んだら、今
からアパートまで取りに来てくれと言われたので、夜1人では行けないと断ると、明日来てくれ
と言われました。あなたはもう来なくていいと言ってくれましたが、私は行くつもりだったので、
明日は主人の所に行くのでそれも無理だと断ると、課長は急に怒り出し、今まで私が聞いた事の
無い様な口調になり、それなら何も知らない子供達の所へ送ってやる。インターネットにも載せ
て日本中、世界中の人間に見せてやると言いました。あなたに相談しようと考えましたが、やっ
と最近上手くいっていた関係を壊したくなかった。一晩考え、隣の部屋には人がいるだろうし、
何か有ったら大声を出せば何とかなるし、朝ならその様な気も起こらないのではないかと思いま
した。何より、課長は無理やりその様な事をする男では無いと思っていました。私が軽率でした。」
「野田のアパートに行ったんだな。それからどうした?」
「課長のアパートに着くと、課長は今までの紳士的な話し方に戻っていて、人に聞かれるから中
に入る様に言われました。私が、約束が違う、全て処分してくれたはずだと抗議すると、パソコ
ンに取り込んだ物を処分するのを忘れていて、私の目の前で削除すると約束してくれ、パソコン
のある奥の部屋に通されたのですが、そこは寝室だったので入り口で躊躇していると、課長はパ
ソコンの前に座り、私の写真を沢山画面に出して、心配ないように自分で削除しなさいと言われ
たので、パソコンの前に座って全て削除しましたが、立ち上がったところをベッドに押し倒され、
そして・・・・・・・・・。」
野田の顔が浮かび、頭の中で何かの線が、音を出して切れていくのを感じました。
「押し倒されてどうなった?抵抗しなかったのか?もう俺には何でも話す約束だろ?詳しく話
せ。」
涙を流しながら話し出した、妻の話はこうでした。
「課長、止めて下さい。嫌です。大きな声を出します。」
「ああ、出してもいいぞ。その内、嫌でも大きな声を出させてやる。ただ違う声だがな。残念な
がらこのアパートはほとんどが1人者だ。みんな休みの日は遊びに行っているのか、ほとんど誰
もいない。お隣さんは昨夜から留守のようだ。例え誰かが気が付いたとしても、そういうプレー
だと言えば、恥を掻くのは美鈴だ。」
そう言われましたが私が暴れて抵抗すると。
「大人しくしろ。写真を子供達に送って、母親がこんなに淫乱だと知られてもいいのか?」
「今、写真は全て削除しました。」
「ああ、あそこに入っていた分はな。もう1箇所他の所にも少しだけ保存して有る。」
「卑怯者。課長がそんな人だとは思いませんでした。何かしたら死にます。」
「死にたければそうしろ。美鈴が死んだら俺の人生も終わったような物だ。俺も一緒に死んでや
る。そうなれば世間には、仲良く心中した事になる。それに一緒に死ねば、あの世で一緒にいら
れるかも知れない。」
そう言われて私が怯んだ隙に、用意してあった手錠をされてベッドの上につながれ、口にはガム
テープを貼られましたが、自由な足で蹴ったりして抵抗すると。
「そんなに暴れて大丈夫か?いくらその手錠には痕が付かない様に、柔らかい布が付いていると
言っても、そんなに暴れると付くぞ。両手首に痕が残ればあいつはどう思うかな?」
抵抗出来なくなった私の足も片方ずつ縛られ、その後課長に夜まで抱かれました。
「それは完全な犯罪じゃないか。どうして警察に行かない。今からでも行こう。」
「あなた、ごめんなさい。警察には行けません。証拠も有りません。課長に都合が良い様な写真
も撮られました。私の事がみんなに知られてしまう。その上課長の犯罪は成立しない。」
「どうしてだ?写真があれば尚更証拠になる。」
妻が泣いて答えないので、焦れた私は、車で野田のアパートに向かいました。
アパートに着くと野田の車は止まっているのですが、明かりが点いているのは1部屋だけで、野
田の部屋も真っ暗でした。一応部屋の前まで行ってチャイムを鳴らしましたが、やはり留守のよ
うです。しばらく車で待っていましたが、たまに通る人が不振な目で見て行くので、車を違う所
に止め、時々野田のアパートの前を通って、明かりが点いていないか確かめていると、ようやく
4回目で明かりが点いていたので、部屋の前まで行きチャイムを鳴らしました。
出てきた野田は呑みに行っていたようで、酒の匂いがし、少し酔っているようです。
「久し振りだな。今年になって電話もしていないので、懐かしく感じるよ。君が来たという事は、
ばれてしまった様だな。確かに美鈴とまた関係を持ってしまった。慰謝料でも何でも払う。裁判
にしてもらってもいい。それより離婚してくれないか?君が離婚を承諾してくれれば、美鈴と再
婚する約束もしている。」
野田の勝ち誇った顔を見て、気が付くと殴り倒していました。
「また暴力か?もっと殴れ。俺にはもう怖い物は無い。会社をクビになってもいいと思ってい
る。怪我をさせられたら今度は警察に行く。」
「何が警察だ。ふざけるな。」
倒れている野田を思い切り蹴りました。
「もっと殴れ。蹴れ。あんたが刑務所に入っている間、邪魔者がいなくて、美鈴と自由に逢える。」
殺したいと思いましたが、現実にはそこまで出来る勇気が無く、その代わり、足腰が立たなくな
るまで殴るつもりでした。しかし私が警察に行っている間、妻が無理やりされている姿が浮かび、
無抵抗の野田に対して、ストーカーの様な不気味な怖さを感じ。
「勝手にしろ。お前のやった事は脅迫と強姦だ。美鈴を連れて警察に行く。」
「脅迫?強姦?何か勘違いしていないか?これは美鈴も合意の上だ。美鈴がそう言ったのか?」
「去年撮った写真で脅し、強引に関係を持っただろ。そしてまた写真を撮ってそれで脅した。卑
怯な奴だ。絶対に許さん。」
「いくら俺でもそんな犯罪の様な事はしていない。第一その様な事をすれば、美鈴に嫌われてし
まう。たとえあんた達が離婚しても、俺と結婚して貰えなくなる。」
野田は奥の部屋に行き、しばらくして、持って来た封筒を私に手渡し。
「これは私達二人だけの思い出だから、他の奴には見せたくなかった。しかし、脅迫だの強姦だ
のと言われ、卑怯者と思われるよりはましだから見せてやる。これを見てから判断してくれ。確
かに美鈴が来ても何もしなければ良かった。我慢出来なかった俺の責任も大きい。俺は逃げも隠
れもしない。まずはこれを見てくれ。・・・・・・そうか、美鈴はその様な事を・・・・・・・・・。」
野田お得意の嘘だと思っても、頭が混乱して訳が分かりませんでした。

 

戦い 第34回

5月9日(日)の1

家に戻ると日付が変わっていました。妻は寝ずに待っていて、私の顔を見ると少しほっとした表
情をしましたが、妻が貰ったのと同じ封筒を持っているのに気付き、私の所まで走ってくると、
奪い取ろうと必死でしたが、私が手を上げて届かないようにすると。
「それは見ないで。お願いです。それは違います。脅されて、課長が都合の良いように撮られた
物です。」
「離せ。見られて困る物なのか?俺は野田を信用していない。しかし俺には見る権利が有る。」
私の力には勝てずに、諦めた妻は泣きながら寝室に走って行きました。私はなかなか見る勇気が
出ずに、しばらくテーブルに置いた封筒を見詰めていましたが、ようやく決心して、中の写真を
取り出すと、それは妻と野田との行為中の写真でした。これには日付が入っていて、全て妻が最
初に呼び出されたと言っていた4月17日の物でした。
テーブルに並べると6枚有り、ベッドの上で大きく足を開き、自分の指で中心を開いて、中まで
見せている物が2枚。自分でローターを一番敏感な所に当てている物。中心に先が埋もれた真っ
黒なバイブを自分で持っている物。あとは野田で有ろう男の上に跨っている物が2枚です。しか
しこの6枚の写真は、妻のバッグに入っていた物と違い、有ろう事か写っている妻は、全てカメ
ラの方を見て微笑んでいる様に見えます。これを見て私の頭は益々混乱して、整理が付きません。
妻と野田が関係を持ったのは、写真からも動かせない事実です。しかし、妻が言う様に脅されて、
無理矢やりされたのか、または野田の言う様に、私に知られて咄嗟についた嘘なのかでは、大き
な違いが有ります。強姦にしろ、不倫にしろ、野田は許す事が出来ず、何らかの報復はするつも
りですが、その事がはっきりしないと、私の対処の仕方も違ってきます。勿論妻を信じたいし、
今まで野田のして来た事から考えても、妻を信用しなくてはいけない事は分かっています。
しかし、昨年の不倫についてこの1年で、全て事細かに話してくれたと思っていたのですが、写
真を撮られていた事は聞いていませんでした。そこへまた、この6枚の写真に写っている妻の表
情を見て、完全には妻を信用出来なくなっているのも事実です。
寝室に行き、ベッドで泣いている妻に。
「このままでは俺達は終わりだ。終わりと言うよりも、写真を見て、終わらせた方が楽になれる
という思いも少し有る。美鈴がまだ俺と一緒にいたいと思っているなら、泣くのを止めて詳しく
説明してくれ。俺よりも野田と一緒になりたいのなら説明はいらない。リビングで待っているか
ら、話せるようになったら来てくれ。」
私はソファーに寝転んで待っていると、その内眠ってしまいました。以前ならとても眠れる状況
では無いのですが、この様な事に慣れてしまったのでしょうか?こんな時に眠れる自分が分かり
ません。
妻に肩を揺すられて目覚めると、もう夜が明けようとしていました。
「あなた、ごめんなさい。もう泣きません。今度の事はあなたに疑われても仕方の無い事です。
どの様な理由でも、私が課長のアパートまで行き、抱かれたのは事実です。脅されて、毎回最初
どんなに抵抗しても、最後には感じてしまいました。あなたに離婚と言われても仕方が無いほど
気持ち良くなってしまいました。でも私は別れたくない。信じて下さい。前回と違い、脅されな
かったら関係を持つ事は絶対に無かった。感じさせられても、また会いたいと思った事は1度も
無かったです。またその時の写真を渡されて、呼び出されるのが嫌だった。課長を殺したいとか、
自分も死んでしまいたいと思った事も何回か有ります。あなたを裏切りたくなかった。でも、子
供達に私のあんな姿を見られる事は、何をされるより嫌でした。殺されるより耐えられない事で
した。疑いを晴らしたい。何でも話します。信じて。私を信じて。」
妻の強い口調から、信じたい気持ちは有りましたが、私には聞きたいことが山ほど有り。
「去年の事を全て詳しく話してくれたと思っていたが、どうして写真を撮られていた事だけは隠
していた?」
「ごめんなさい。あんな写真を撮るなんて。あんな普通では考えられない事までしていた事を、
言い辛くて。」
「はー。お前の普通の基準が分からん。縛られ、後ろに指を入れられて、感じてしまった事は話
せてもか?野田が処分したと言っていたので、隠しておけば知られる事は無いと思った訳だ。俺
は今まで、野田との事を全て話せと言ったはずだ。今までに聞いていれば、今度の事は防げたか
も知れない。この分だと、まだ隠している事が有りそうだな。」
「他には有りません。本当です。ごめんなさい。ごめんなさい。」
「聞きたい事はまだ沢山有る。しかし腹が減ったから、その前に何か作ってくれ。」
こんな時にもお腹は減ります。以前なら食欲も無かったのでしょうが。

 

戦い 第35回

5月9日(日)の2

「片付けは後にしろ。俺には時間が無いから、早くここに来い。野田に抱かれたのは、何日と何
日だ?それと何処で抱かれた?まだ1ヶ月も経っていないから覚えているだろ?」
「・・・はい・・・・。4月17日から5月1日まで、毎日課長のアパートで、それと5月6日
7日です。ごめんなさい・・・・・・・。」
「生理の日もか?」
「・・・・・・その間は手や口でさせられ・・・・・・。」
「・・・・・・何だそれは・・・・・・・。でも俺が電話した時は、必ず家にいたよな?」
「あなたは、平日は夜の10時。休みの日は夜7時にしか電話をして来なかったので、それまで
には帰してもらっていました。」
「それも野田の指示か?」
「いいえ、課長はあなたに知れて離婚になった方がいいと言いました。あんな写真を撮られてい
た事を今更言い難く、その事をあなたに知られず解決しようとして、もっと酷い状況になり、ま
た嘘をついて誤魔化そうとしました。1度嘘をつくと、その嘘がばれないように、またそれより
大きな嘘をつかなければならなくなり、結局あなたを傷つけてしまいました。私が馬鹿でした。
ごめんなさい。ごめんなさい。元はと言えば去年、あんな男とは知らずに、あなたを裏切った事
が既に間違いでした。あなたが言っていたのも聞かず、そんなに酷い人では無いと思っていた私
が馬鹿でした。今頃分かっても遅いですね。ごめんなさい。ごめんなさい。」
確かに妻を見ていて、野田に対しての好きとかいう、恋愛感情はもう無いと思っていました。し
かし、嫌いな訳では無いと思っていたので、妻の話が本当ならば、野田の正体を知って殺したい
ほど嫌いになった事は、身体の関係を持たれた事を除けば、私にとっては良い事でした。
しかし、信用し切れない私がいます。
「まだ聞きたい事は沢山有るが、少し出かけてくる。」
話が聞きたくて、また野田の所に向かいました。野田の顔を見れば、また手が出てしまいそうで
す。しかし手を出してしまえばまともな話は聞けないと思い、また、どの様な事が有っても、妻
の裸の写真を持たれているのは耐え難いので、妻の画像を残らず消してこようという目的の為に
も、冷静でいようと心に誓いました。
チャイムを鳴らすと、待っていましたと言わんばかりに部屋の中に通され、アイスコーヒーを出
してくれました。
「また来ると思っていたよ。まさかもう慰謝料の話では無いだろ?写真の事では無いのか?」
「ああ。写真を全て返せ。あとパソコンに取り込んである物と、デジカメの記憶媒体もだ。」
「君が帰ってから俺も考えた。知っている通り俺も妻に浮気された。相手が妻の裸の写真を持っ
ていたら、どうしていただろうと。きっと殺したくなる。違うか?いくら快感を高める為のお遊
びだと言っても度が過ぎた。君にとっては耐えられないだろう。済まなかった。許してくれ。プ
リントして有る物はもう無い。パソコンの中も全て削除した。デジカメはこれだ。全て削除して
ある。そう言っても、今までの君と私の関係では信用できないだろ?しかし本当だ。デジカメで
撮った画像を記憶させる、この小さな物も1つとは限らない。家中探してもらっても結構だが、
小さい物なので何処にでも隠せる。信用してもらうしかない。何ならパソコンは初期化しよう
か?」
野田は奥の部屋に行き、しばらくして呼ばれたので覗くと、パソコンは確かに初期化作業の途中
でした。今まで見たことも無い野田の態度に戸惑っていると。
「昨日は少し酔っていて、すまなかった。殴られても仕方が無い事をした。殺されても文句言え
ないが、流石にまだ死にたくない。もう1発殴って暴力はもうそれで勘弁してくれ。何も責任を
逃れる為に媚を売っているのではない。法的な責任は取るつもりだ。さあ。」
野田が立ち上がったのでいきなり殴ると、野田はソファーに倒れ込み、殴られた左の頬を押えて
います。
「何を格好つけているんだ。お前のやった事は犯罪だぞ。」
「その事だが、美鈴さんがそう言ったのなら、その通りだと言ってやりたい。しかし、内容が内
容だけに私もその通りだとは言えない。誓約書に書いた事を守らずに、また関係を持ってしまっ
たのは事実だ。また殴られそうだが、まだ美鈴さんを愛していて、諦め切れないのも本心だ。し
かし、いくら私でもそんな事はしていない。私より自分の妻を信用するのも分かる。でも本当だ。
私はこの1年、美鈴さんが私のところに来てくれるのを待っていた。その為に、会社では好感を
持たれる様に振る舞っていた。それが、その様な事をしてしまっては、身体の関係を持てても嫌
われるだけだ。・・・・・正直に言おう。美鈴さんを見ていて、また抱きたいと毎日のように思
っていた。しかし、無理やり犯そうと思った事は1度も無い。本当だ。」
私の目を見て話す野田に、私は益々混乱していきました。

 

戦い 第36回

5月9日(日)の3

私は心の中で、信用してはいけないと何度も自分に言い聞かせ。
「4月の16日に写真を渡しただろ?それも美鈴の嘘か?」
「いや、それは本当だ。その時点で誓約書の内容を破っていた。すまなかった。しかし、写真で
脅した事はない。」
「それなら何の目的で渡した?何故まだその様な写真を持っていた?」
「すまん。君には耳を覆いたくなるような話だろうが、怒らず聞いてくれ。美鈴さんと関係を持
っていた時、美鈴さんの嫌がる顔が見たくて、あの最中に写真を撮ってみた。やはり怒って嫌が
ったが、その後の乱れようは今までに無い物だったので、怒りながらも興奮していると感じた私
は、時々撮る様になり、その内美鈴さんは、口では怒りながらも、私の要求するポーズもとって
くれ、撮られている間も興奮している様子だった。2人で会った時に写真を見せると、それを見
ているだけで、美鈴さんの息遣いが変わってくるのが分かった。私はその写真を、他の者が見ら
れない様に、ロックを掛けてパソコンに保存していたのだが、特に気に入った何枚かを、すぐに
は分からない別の所に保存していて、その事をすっかり忘れてしまっていたが、先日ふと思い出
し、悪ふざけで渡してしまった。・・・・・いや、これも正直に言うと、また私との事を思い出
して欲しかったのかも知れない。すまん。」
野田は深々と頭を下げましたが。
「都合の良い様に言うな。それで脅したのだろ?」
「君が私を信用出来ないのも分かる。当然だ。君には殺されても仕方がない事をしてきたから
な。昨年発覚してからも、散々な事をしてきた。私が言うのも変だが、私も浮気された亭主の辛
さは分かる。絶えず君には、悪い事をしているという気持ちは有った。盗人猛々しいと思うだろ
うが、君にすまないという気持ちはいつも持っていた。本当だ。しかし私は焦っていた。毎日美
鈴さんを見ていて、どうしても美鈴さんが欲しかった。正確には、妻も美鈴さんも同じ様に愛し
ていて、2人とも自分の物にしたかった。君達を別れさせ、美鈴さんを自分だけの物にしたかっ
た。勝手な考えだと重々分かっていても、美鈴さんが君とセックスしていると思うだけで狂いそ
うだった。妻と離婚してからは尚更だ。美鈴さんへの愛が大きくなった。いや、また怒られそだ
が、今の方が大きいかも知れない。」
「2人とも?まあいい。脅していないと言うなら、写真を渡しただけでなく、どうして電話して
きた?電話で何を言った?どうやって美鈴をアパートまで呼びつけた?」
「いや、言い難いが、私からは電話していない。美鈴さんが電話してきた。」
「お前の話を信用している訳ではないが、仮にそうだとして、何を言ってきた?」
「美鈴さんは怒っていた。すぐに処分してくれと言うので、私は現実に戻されて写真を渡した事
を後悔した。美鈴さんに嫌われたと思って悔やんだ。今からすぐに削除すると約束したのだが、
信用出来ないので今から確かめに行くと言われ、本心は来て欲しかったが、また誠実な振りをし
て“変な誤解を受けてもいけないので来るな。それに、私は今から出かけるので留守になる。”
と嘘を言うと、明日の朝行くと言って一方的に電話を切られてしまった。次の朝、美鈴さんが来
たので玄関先で、もう何も無い事を説明したのだが、確かめさせてもらうと言って勝手に上がっ
て行き、しばらくパソコンを見ていたので、内心嬉しかった私は、コーヒーを煎れて勧めると、
凄く嬉しそうな顔をしてくれた。君には悪い事をしたが、その後、コーヒーを飲みながら不倫し
ていた時の話で盛り上がり、美鈴さんが上着を脱いで横に置いたのを見ると、白いブラウスから
真っ赤なブラジャーが透けて見えていた。顔を見ると潤んだような目で私を見詰めていたので、
美鈴さんが誘っていると感じた私は、隣に座って抱き締めてしまった。美鈴さんは“やめて、主
人をもう裏切れない”と言ったので一瞬躊躇したが、そう言いながら美鈴さんも抱き付いて来た
ので唇にキスしてしまった。唇を離すと“主人に悪いので私には出来ない”と言われたが、久し
振りに柔らかい唇に触れて。我慢出来なくなっていた私は、美鈴さんのスカートを捲ると、パン
ティーも赤いセクシーな物だった。そのパンティーを見て、私の所に来た理由を確信した私は、
君に殴られようが、慰謝料をいくら請求されようが、会社にいられなくなろうが、どうなっても
良いと思った。その時は君に殺されてもいいとさえ思った。すまなかった、許してくれ。」
野田を信用している訳ではないのですが、私は話に引き込まれていました。
「次の日からも、勝手に美鈴が押し掛けて来たのか?」
「いや。最初はそういう事だが、その後誘ったのは私だ。すまん。写真が効果的だと思った私は、
その時また写真を撮って渡し、明日も来て欲しいと頼んだ。美鈴さんは、もう主人を裏切れない
ので二度と来ないと言ったが、その写真を持ち帰り、結局は来てくれた。それで味を占めた私は
毎回写真を撮って渡しながら誘った。美鈴さんを繋ぎ止めようと必死だった私は、もう君の事は
頭の片隅にも無かった。自分だけの世界に浸っていた。本当に悪い事をしてしまった。許して欲
しい。出来る事なら君と別れて、私と一緒になりたいと言ってくれたので、あの最中の話だから
当てにならないと思っていても、有頂天になっていた。しかし美鈴さんがあの日の事を、君にそ
の様に言ったという事は・・・・・・・。すまん。君に話すような事では無かった。許してくれ。」
野田はそう言い終ると目に涙を溜め、また深々と頭を下げたまま上げません。野田の話は、自分
の非は認め、違う事は違うとはっきりと言っている様に聞こえ、信じそうになりました。
「まあその内、どちらが嘘をついているのかはっきりさせるが、どちらにしても、お前が約束を
破った事に違いは無い。1度ならず2度までも、人の女房に手を出した事に違いない。責任はと
ってもらう。その上、もしもお前の言う事が嘘で、妻を無理やり犯したと分かったら、俺も人生
を捨てる覚悟で徹底的にやってやる。」
私はそう言い返すのが精一杯でした。初めて私以外の男で有る、野田の物が妻の中に入ったと知
った時よりは、その行為についての怒りが小さいのは感じていましたが、当然怒りが無い訳では
有りません。悔しさが無い訳では有りません。2度目という事で、精神的な裏切りに対する悔し
さは、今度の方が大きいです。
嘘だと思っていても、出来る事なら私と別れて、野田と一緒になりたいと聞いた時は、言い表し
ようが無い寂しさを感じました。しかし、殴るどころか言い返しもせずに、じっと野田の話に聞
き入ってしまいました。
勿論、野田の、今までと違う好意的な話し方も有ったと思います。しかし、この男は私の家に土
足で踏み入った男です。野田の話が本当だとしても、許しがたい男です。私の1番大事な物を奪
いたいと思っている男です。私はどうして怒りもせず、こんな話をじっと聞いているのか、自分
でも分かりませんでした。
「私がしてしまった事の責任はとる。逃げはしない。金の事ばかりですまんが、当然慰謝料も前
回より多く、借金してでも払う。本当に悪かったと思っている。ただ、気持ちを逆撫でしてしま
うが、美鈴さんを愛している。今は美鈴さんだけを愛している。これは何を言われても、殴られ
ても、私の気持ちだから変え様が無い。もう私からは連絡しないと約束するが、今度の様に、美
鈴さんが私を必要としてくれた時は、美鈴さんから来てくれた時は、殴られようが殺されようが、
後がどの様になろうとも、受け入れたいと思っている。」
私は釈然としない気持ちで、野田のアパートを後にしました。

 

戦い 第37回

5月9日(日)の4

家に着くともう午後の4時でした。明日の仕事を考えると、赴任先へ戻らなければいけない時間
ですが、このままでは帰れません。明日の朝にでも部下に電話して、妻を病気にするか、親戚の
叔父が死んだ事にしてでも休もうと思いました。今の時期、生きるか死ぬかの下請け業者も多い
中、申し訳無いとは思いましたが家庭の方が大事です。私は、サラリーマンとしては失格です。
「今、野田と話をしてきて、写真は全て処分してもう残っていない。」
「あなた、ありがとう。」
「でも、写真を渡した事は認めたが、脅してはいないと言っていたぞ。」
「本当です。子供達に見せると脅されました。信じて。私を信じて。」
「お前は電話が掛かってきたと言っていたが、野田はお前から掛かってきたと言っていた。まあ
これは、通話記録を取れば分かる事だ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「どうした?」
「ごめんなさい。あの時は興奮していて、ついそう言ってしまいましたが、私が電話しました。
でも本当に抗議の電話で、課長は私から電話してくるだろうと待っていたのです。写真を処分し
て欲しくて電話したんです。本当です。」
これで妻への疑いも大きくなり、何を信じて良いのか分からなくなりました。野田には、どちら
が嘘をついているのか、はっきりさせると言い切りましたが、妻の事も疑っている今、正直、ど
の様に嘘を暴けば良いのか分かりません。妻が強姦されたにしても、旦那が単身赴任している間
に、昨年不倫関係に有った相手のアパートまで行き、無理やりにしろ、関係をもった事を半月以
上旦那に隠し、ばれたら今度は強姦されたと言っても、私が疑っているぐらいですから、警察も
信用しないでしょう。手錠などが見つかっても、証拠にもなりません。散々そういった行為をし
ていたのですから。
「美鈴が最初強引に犯された日、ベッドに手錠で繋がれたところまでは昨日聞いた。その後を詳
しく話してくれ。辛いだろうがお前の潔白を証明する為にも、今後野田に対抗する為にも、一昨
日までの事を全て詳しく知りたい。俺が知っていないと、野田に言い返す事も出来ない。」
詳しく聞いて、妻か野田の嘘を指摘出来る所はないかという考えも有りましたが、野田だけが知
っている、私の知らない妻の姿を、2人だけの秘密にさせたくないという嫉妬心も有りました。
「課長に手錠を掛けられ、足も縛られて、1時間以上経ってから、口のガムテープは外してくれ
ましたが、服も全て脱がされました。」
「ちょっと待て。1時間以上も放って置かれたのか、縛られたままでは脱がせ無いだろ。それと
も服を破られたのか?その時手錠を外されたなら、抵抗して逃げようとは思わなかったのか?詳
しく話せと言っただろ。」
「ごめんなさい。1時間以上触られていました。手だけで無く・・・・・・・・。」
「もっと詳しく。」
妻の話が本当で無理に犯されたのだとしたら、妻に対して私は、とんでもない酷い事をしている
事になります。
妻は目に涙を溜めながら、詳しく話しだしました。
最初課長は、服の上から触っていましたが、私が睨みつけているのを見て、スカートの裾から手
を入れて、確かめる様に下着の上から触り。
「以前ならもう濡らしていたのに、このぐらいの刺激では感じなくなったのか?」
そう言いながら上着とブラウスの釦を全て外され、ブラジャーを乳房の上に上げられました。今
度はスカートを上に捲くり、パンティーの股の部分を横にずらされ、乳首と大事な所を直に触ら
れていましたが、私は感じるどころか、悔しくて涙が出てきました。それを見た課長は。
「美鈴、どうした?まだ泣かなくても、嫌と言うほど泣かせてやるから。そうか、すまん。手だ
けでは嫌で泣いているのだな。これを使って欲しいのか?やはりそうか。」
課長は私が口を塞がれていて話せないのをよい事に、好き勝手な事を言いました。
「この白いのと黒いのとどちらがいい?どちらでもいいから早く入れて欲しいのか?黒い方が
太くていいのか。相変わらず美鈴は欲張りだな。でも太い方なら、もう少し濡らした方が良くな
いか?これでしてやろう。これも好きだっただろ?」
そう言うと、私の敏感な所に右手に持ったローター当て、左手は乳首を触っていました。私は感
じそうになり、必死に快感と戦っていましたが、私がどうされれば感じるのか熟知している課長
には勝てず、次第に濡れていく自分の身体が恨めしかったです。
私の反応を見て、今度はスイッチを入れた黒いバイブを大事な所に摩り付け。
「もう欲しくなった様だな。久し振りだから今日は焦らさないで、もう入れてやろうか?そうか、
口が利けなくても美鈴の身体は正直だな。腰がバイブを追いかけて来る。」
左手に持ったローターで乳首を刺激され、右手のバイブは出し入れされて、私は続けて2回も達
してしまい、その後、手錠と口のガムテープが外され、足の紐も解かれましたが、私にはもう抵
抗する気力は有りませんでした。

 

戦い 第38回

5月9日(日)の5

課長は私を全裸にすると、もう待ち切れないとばかりに入れて来て、いきなり激しく動かれたの
で、敏感になっていた私は、すぐに達してしまいましたが、課長は動き続け、お腹の上に出され
るまで、私は何回も達してしまいました。課長はそれでも許してくれず、自分の物が回復するま
ではまたバイブを使われ、回復すると今度はスキンを付けた課長の上に乗せられ、課長が出すと
またバイブを入れられ、また回復した課長の物を、後から入れられたところまでは覚えているの
ですが、私は気を失ってしまったらしく、気が付いた時はすでに外が暗かったです。
「気が付いたか?相変わらず美鈴は激しいな。そうだ、また縁が戻った記念に、美鈴の笑った写
真を撮ってやろう。俺の言うポーズで撮らせてくれ。」
「写真はもう嫌だし、今日だけで終わりにして下さい。」
私がそう言うと、課長の態度が急変し。
「そうか。それならもういい。これを見ろ。」
課長は私が気を失っている間に撮った、日付の入った恥ずかしい写真を見せました。
「今日から美鈴は俺とここで暮らせ。旦那もこれを見れば、また関係を持った事を知って哀訴を
つかし、子供達もこの写真を見れば、美鈴を軽蔑して諦めるだろう。ここが嫌なら、誰も知らな
い土地へ行って、2人で暮らすか?仕事探しから始めなければならないが、その方が後の面倒が
無くて良いかも知れないな。早速何枚かプリントして送ってやろう。」
そう言いながらパソコンの前に座ったので、私はあなたに離婚されても、課長に付いて行く事は
無いし、現実に出来る訳が無いと思いながらも、このままでは何をするか分からない課長が怖く
なり、課長が要求するポーズで写真を撮られる事を承諾してしまい、何枚も撮られました。
それも、微笑んで“お願い、私のここを撮って”と言わされながら。
妻の話を聞き、悔しさが込み上げます。怒りが込み上げます。しかし、それらの感情以外に、も
う1つ、何か自分で気付かない感情もある様に思えました。当然、性的興奮など有りません。そ
れどころか悔しさと怒りが大きくなって行きます。それなのに、もっと聞きたい、全て知りたい
と思ってしまいます。
嫉妬心を楽しんでいる?いいえそんな事は有りません。普通の生活、妻が野田を知らなかった、
元の生活に戻れるなら戻りたいです。
妻の話は即席に作れるような物ではなく、野田との間で本当に有った事だと思いました。しかし、
プレーの1つとして、これに近い会話や状況が過去に有り、それに色々付け足して、17日の出
来事の様に話したのかもしれません。私は可也疑い深くなっています。
「17日に野田の所へ行った時、どんな下着で行った?」
妻は寝室に行き、下着を持って戻ってきましたが、それは白い普通の物です。
「本当にそれか?赤いのではなかったのか?」
「これに間違いないです。あの時これとスカートを少し汚してしまい。帰ってすぐに、泣きなが
ら洗ったので覚えています。これに間違いないです。」
私は何を質問しているのでしょう。仮に妻が嘘をついているにしても、セクシーな真っ赤なのを
着けて行きましたとは、言わない事ぐらい分かっています。一度質問を止めて、頭を整理しない
と駄目だと思いました。
夕飯を食べてから、仲が戻ってからは、一緒に入っていた風呂に別々に入り、別々のベッドに寝
て、私は頭の後ろに手を組んで考えていました。
まず思ったのは、離婚してしまえば楽になれるのかと言う事でしたが、これは考えるまでも無く
すぐに答えが出ました。野田が嘘を言っている場合、元々妻が蒔いた種で自業自得ですが、妻は
被害者です。強姦された妻を二重に苦しめる事になります。次に妻が嘘を言っている場合ですが、
この場合、離婚すれば妻と野田は再婚する可能性が有り、これは何より耐えられません。自分の
器の小ささが嫌になりますが、2人が幸せになるのは耐えられないのです。
人は変わって行きます。当然私も、昔のままの私ではないでしょう。妻も同じだと分かっていま
す。心だけで無く、あの様なセックスを教えられた身体も変わったと思います。しかし昔の妻を、
2年前までの妻を追い掛けてしまいます。妻が嘘をついていて、私が想像している妻の姿が、今
の本当の妻かも知れません。しかし、その様に変わってしまったとは思いたくないのです。
これは私のエゴです。しかし理屈ではなく、歳をとった時、隣にいて欲しいと思ってしまいます。
昔の妻が隣にいて欲しいと思ってしまいます。
それで次に考えたのは、妻と離婚出来ないのなら全面的に妻を信じ、野田には犯罪の立証は無理
でも、不倫としての責任をとらせて、この問題を終わらせれば良いという考えでした。しかし本
当の妻の姿を知らなければ一生気になり、その時隣にいてくれたとしても、妻を責めたり、問い
詰めたりするでしょう。結局、全てはっきりとさせなければ、私は満足出来そうに有りません。
ではどちらが嘘をついているのか?野田は昨年の事でも明らかな様に口が上手く、自分の為なら、
平気で嘘をつける人間です。妻はと言えば、以前の誠実で嘘の嫌いな妻なら、全面的に信用して
いたでしょうが、今回でも、脅されていたにせよ、野田と会っていた事を仕事だと言って、嘘が
上手くなりました。小さな事ですが、自分が少しでも有利になる様に、電話も野田から掛かって
来たと言いました。何より、妻の話を聞いた後でも、あの微笑んで写っていた写真が、気になっ
て仕方が有りません。
嘘を暴く方法なんて無いのではないかと、イライラした気持ちで考えていると、妻が私のベッド
に来ました。

 

戦い 第39回

5月9日(日)の6

ベッドに来た妻はすでに裸で、私に添い寝するとパジャマの上から、右手で私の物を擦ってきま
す。妻は、後ろめたさを隠す為にしているのか、私に信じて貰えずに、寂しくてしているのか、
または、こんな時でも身体の疼き、ただ抱かれたいだけなのか計りかねていた私は、手を頭の後
ろに組んだまま、妻のすることを見ていました。
私の物は妻に擦られ続けて、多少は元気になってきたのですが、完全とは言えません。すると妻
は、私のパジャマの上着の釦を全て外して開き、乳首にキスをしながら擦り出しました。それで
も完全には元気にならないのを見て、今度はパジャマのズボンをパンツと一緒に脱がせて咥えて
来ました。妻は頭を上下させると同時に、下にぶらさがっている物を右手で、時には強く、時に
は触れるか触れないかぐらいに、強弱をつけて触り、その内に息遣いがおかしくなって来たので、
咥えているだけで興奮しているのだと思ったのですが、妻の下腹部に目をやると、空いた左手で
自分の感じる所を触っています。
私の物が完全に元気になると妻は口を離し、上に跨り、私の物に右手を添えて、自分で中に入れ
ると同時に、激しく腰を使ってきました。私はそれでも一切動かず、手を頭の後ろで組んだまま、
別の生き物のように激しく前後に、時には円を書くように動く、妻の腰を見ていました。
妻は結婚前、普段は物静かで大人しく、何かする時は活発にテキパキとこなす、笑顔の可愛い女
でした。それは結婚してからもあまり変わらず、それが私の自慢でした。その妻のこの様な姿を
誰が想像出来るでしょう。私だけが知っている妻の姿と言いたいのですが、もう1人、妻のこの
様な姿を、いいえ、これ以上かも知れない姿を知っている男がいます。それを思うと、遣り切れ
ない気持ちになります。寂しさを感じます。
そんな事を考えていると、妻の腰の動きが激しくなり、声が一段と大きくなったかと思うと、叫
ぶように最後の言葉を口にして、私の胸に崩れ落ちました。
私はようやく、頭の後ろで組んでいた手で妻を抱き締め。
「美鈴。美鈴はエッチが好きか?そんなに気持ちいいか?」
「好き。大好き。」
「毎日でもしたいか?」
「したい。毎日したい。毎日気持ち良くなりたい。」
「それは俺でなくても同じか?気持ち良くなれれば、俺でなくてもいいのか?」
「ごめんなさい。課長にされても気持ち良くなって・・・・・・ごめんなさい。でも、あなた
しか嫌。あなた以外の人に、感じさせられたくない。もう、あなた以外とは絶対に嫌。」
「俺と一緒にいない日はどうしていた?したくならなかったのか?誰でもいいからして欲しい
と思った事は無いのか?」
「あなた以外は考えもしなかった。だから、その時は・・・・・・自分で・・・・・・・・。」
この様な会話は、妻が不倫するまで考えられませんでした。長く夫婦をしていても、何処かに照
れが有って出来ませんでした。例え私が聞けても、妻は答えなかったと思います。
妻の目に涙が溜まっているのを見て、今は涙に誤魔化されては駄目だと思いながらも、妻を強く
抱き締めて腰を動かすと、妻は自由に動きたいのか腕の中で身悶え、私の動きに合わせる様に、
大きくは動かす事の出来ない腰を動かしています。
「気持ちがいい様に、美鈴が動いてごらん。」
抱き締めていた手を離すと妻は起き上がり、先程のようにしばらくは、腰を前後させたりしてい
ましたが、その内立膝になり、激しく腰を上下させました。妻がまた最後の言葉を告げた時、私
も限界になったので、妻に降りるように言いましたが、妻は。
「中に。大丈夫だから、中にください。そのまま中に。」
妻がまた崩れ落ちるのと同時に、中に出してしまいました。中に出すのは言い様の無い征服感が
有り、気持ちの良いものです。しかし、妻にまだ生理が有る以上妊娠の可能性も有るので、妻の
呼吸が落着くのを待って。
「どうして大丈夫なんだ?今は安全な期間ではないだろ?」
「以前本で読んだ事が有ります。ある程度の歳になると、男性の精子も活動が弱まり、女性の卵
子も生殖機能が弱まるらしいです。ですから妊娠の確立は、可也低くなると。」
「確立が少なくなるだけで、完全では無いだろ?」
「はい。でも多分大丈夫です。途中で止めて欲しくなかった。今日は中に欲しかったです。あな
たを中に感じたかった。」
そう言われて悪い気はしませんでしたが、また嫌な事を思い出し。
「同じ事を野田には話していないだろうな。野田には中に出させていないだろうな。」
「言っていません。ただ・・・・・・。正直に話します。生理が来そうになったら教えろと言わ
れ、教えなければ生理中もすると脅されて、4月の20日に、もう来そうだと言うと、生理が来
た22日前の2日間は、今は安全な期間だろ?と言って、嫌がる私を無視して・・・・・・。」
「・・・・・・・・・そうか・・・・・・・。」
聞けば悔しさは増しますが、それでも聞きたいと思ってしまうのは、本当に妻の全てを知りたい
からだけなのか、自問自答していました。

 

戦い 第40回

5月10日(月)の1

朝、コーヒーの心地良い香りで目覚めましたが、意識がはっきりしてくると現実に戻され、昨夜
の事を考えていました。前回不倫された時は、野田の物が妻の中に入ったと思うと、悔しくてセ
ックスなどする気になれませんでした。しようと思っても私の物は反応しませんでした。
ところが昨夜は、妻と野田が関係を持ったと分かって日も浅く、その上、妻を疑惑の目で見てい
るはずなのに私の物は反応しました。
野田の物が妻の中に入る事に、妻が野田の物で歓喜の声を上げる事に慣れてしまった?その様な
事は断じて有りません。妻と野田の行為を想像するだけで、今でも居た堪れなくなるのですから。
コーヒーの香りに誘われてキッチンに行くと、妻はスーツ姿でした。
「もうすぐ用意が出来ますから、顔を洗ってきて下さい。」
「それより、そんな物を着て何処へ行く?会社にはもう行か無いだろうし。」
「・・・・・・・・・・。」
「どうして黙っている?行くつもりなのか?俺はもう会社は辞めると思っていた。辞めさせよう
と思っていた。昨夜の事で安心したかも知れないが、完全にお前を信用出来た訳では無い。野田
と会わさないように、赴任先に連れて行くつもりだった。何を考えている?まさか、野田と逢い
たくて・・・・・・・・・・・・。」
「違います。課長に負けたくない。このまま私が辞めれば負けになってしまう。ごめんなさい。
ごめんなさい。」
妻は走って寝室に行き、1人残された私は椅子に座って今後の事を色々考えた後、寝室に行くと、
妻はベッドに座り、ぼんやりと壁を見詰めています。
「そうだな。美鈴の言う通りかも知れない。行って来い。美鈴が行けるのなら、俺はそれでいい。」
「本当にいいの?ありがとう。ごめんね。ありがとう。」
私の言った事は本意では有りません。本意で無いどころか、二度と妻と野田を会わせたく有りま
せん。しかしこのままでは、どちらが嘘をついているのか、分からないままになってしまいます。
私は2人をもう少し泳がせてみようと思ったのです。しかしこれは、危険が伴います。もう二度
と関係を持たれるのは嫌です。
「俺もそうは休めないから、美鈴が帰って来た時はもう居ない。くれぐれも気を付けろ。」
妻を送り出した後、それまで気付かなかった疑問が頭を駆け巡りました。いくらバリバリ仕事を
こなすキャリアウーマンとは言っても、妻は女です。はたして、自分を無理やり犯した男に、会
える物なのでしょうか?不倫していた時に、恥ずかしい姿を散々見られた相手なので、初めての
男に犯されたよりは、羞恥心は少ないにしても、脅して強引に関係を迫った男と、一緒に仕事が
出来る物なのでしょうか?妻に対する疑惑が、また大きくなりました。

 

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