『僕の好きな委員長は僕の嫌いなクラスの不良に女にされていた。』
委員長はどちらかというとクラスでも地味なタイプの女の子だった。
そんな彼女を意識しはじめたのは、僕がクラスの副委員になって一緒に委員の仕事をするようになってから。
生真面目でとっつき難いと思っていた彼女は実際には気さくで話しやすくて、特に笑った顔はすごく可愛かった。
放課後の教室でプリント用紙を束ねる横顔。細い首筋が綺麗だなって思った。…僕は委員長を好きになった。
学園祭の準備で週末に委員長と2人で資材の買出しに出掛けたとき、軽く休憩しようと喫茶店に入った。
他愛もない談笑を続けているうちにだんだんいい雰囲気になって、デート気分で浮かれてた僕は調子に乗って
委員長はもし付き合うとしらどんな男がいい?…なんて質問をしてしまった。
言った後すぐ後悔した。黙ったままの時間に耐えられなくなって、無理矢理話題を変えようとした時だった。
委員長は少し頬を染めて、僕の顔を見つめながら小さな声でこう言った。
「真面目で…一緒に居て安心できる人」
…委員長も僕の事を好きなんだと思った。
好きとか付き合おうとか言葉に出したワケじゃないけど、僕たちはもう恋人同士みたいな関係なんだって思ってたんだ。
……なのに…。
………なのに、…なんで…よりによってあいつなんかと……こんな…ッ…。
悔しくて悔しくて胸が痛くて苦しい筈なのに、なぜか僕の下半身は今までにないくらい勃起していた…。
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